じゃがいもの保存方法、切った時や夏は冷蔵庫で?冷凍や常温での保存期間は?

 

常温で保存できる野菜の代名詞ともいえるじゃがいも。でも、日持ちするからと思って油断していると、いつの間にか芽が出てきていて、「食べても大丈夫?」と頭を悩ませる事、ありませんか?

 

ジャガイモは常温でいったいどのくらいの期間なら保存しておく事が可能なのでしょうか?

 

そもそも、市場に出回る前、畑で取れたばかりの収穫直後、土の付いたままの状態からの保存方法ってどうなってるんでしょう?また、冷蔵庫で保存してもいいのかも気になります。

 

今回は、知っている様で知らないじゃがいもの常温や冷蔵庫での保存法、冷凍はできるのか?といった疑問についてご紹介します。

 

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畑や農家でのじゃがいもの保存はどうしてるの?

 

じゃがいもは、きちんと乾かしてから保存しないと腐ってしまうということ、ご存知でしたか?そのため収穫は必ず晴れた日に行います。

 

収穫したじゃがいもは軽く土を落とし、残った土が自然に乾いたら新聞紙を引いた箱などに、重ならない様に並べて乾かします。このとき、洗ってから保存すると水分が腐る原因となるのでジャガイモは洗いません

 

また、傷んでいるじゃがいもは、他のじゃがいもを腐らせる原因となるので、しっかり選別し取り除いておきます。

 

収穫後の2~3ヶ月は休眠期間と呼ばれ、芽が出る心配はほとんどないのですが、日光や蛍光灯の光を浴びる事で緑色になったり、芽が出るのが早まったりするので、光の当たらない暗くて涼しい場所に保管しておきます。

 

こうしたことから、ご家庭での保存場所も日の当たらない所で保管する必要があるのですね。

 

じゃがいもの芽を出さない方法は、温度を2に保って保存する事で休眠期間を引き延ばす事ができます。

 

生産農家さんの中には低温の保管庫で休眠させ、その間に熟成させて、より美味しくする技術も開発されているそうですよ。

 

こういった技術のおかげで、年中おいしいジャガイモを食べることができていたんですね。農家さんに感謝です!

 

ところで、ジャガイモは芽が出たらと毒って聞いたことありませんか?じゃがいもの芽や芽の取り方に関してはこちらをご覧ください。

⇒ じゃがいもは芽が出たら毒?芽はどれでどこまでで食べれる?取り方や症状は?

 

ジャガイモの常温での正しい保存法は?

 

家庭で常温で保存するじゃがいもは、段ボールや紙袋、新聞紙、または市販の麻袋などを使って、湿気が中にこもらない様に工夫しながら、暗くて涼しい場所に保管するのが正しい保存法です。

 

皆さんのご家庭ではちゃんと保存できていましたか?

 

外気温が5℃以下になる季節の冬なら、雨や直射日光が当たらない室外に置いておくのもいいのですが、虫や動物に食べられないように対策はしておきましょう。

 

一方、夏場は気温が高くなるので、冷蔵庫に保存するのがおすすめですが、家庭用の冷蔵庫内は乾燥しているので、じゃがいもの水分が失われやすく、すぐにシワシワになってしまいます。

 

生のじゃがいもの冷蔵庫内での保存の仕方は、一つづつ新聞紙で包み、できれば野菜室に入れておき、早めに使ってしまいましょう。

 

じゃがいもの保存期間は、常温では1ヶ月と長期保存が可能です。ただ、冷蔵庫では1週間ほどと意外と短いのにびっくりです。ですので、箱買いした時などは常温で保管するのがいいですね。

 

また、春から初夏が旬の新じゃがいもの場合は水分を多く含んでいるので通常のじゃがいもよりも日持ちしません。新じゃがの保存方法は新聞紙でくるんで常温で保存し、2週間くらいで食べきりましょう。

 

何となく、新じゃがは早く食べたほうがいいというイメージがあったと思いますが、前述の農家さんの貯蔵方法は収穫したら乾かして貯蔵するという話でしたが、掘りたてのジャガイモは長持ちしないんですね。

 

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切ったジャガイモの保存法は?

 

また、半分だけ使って切ってしまった、またはカットしたじゃがいもは、ラップで包むなどして冷蔵庫に入れておいても黒く変色してしまいますよね。

 

カットしたジャガイモや皮を剥いたジャガイモは、一度軽く茹でて、粗熱が取れてから冷蔵庫で保存する事で変色防止できます。

 

蓋つきのタッパー等に入れて保存しておけば4日程もちますが、美味しく食べるのであれば当日~翌日の間に食べきるのがおすすめです。

 

茹でた芋類足が速い、傷むのが早いというので、茹でてしまったジャガイモはやはり早めに食べきりましょう。

 

ジャガイモの栄養や効能はご存知ですか?ジャガイモの効果や新鮮なジャガイモの選び方はこちらをご覧ください。

⇒ じゃがいもの栄養と効能、効果的な食べ方、皮は?加熱するときは?選び方もご紹介!

 

ジャガイモは冷凍できる?

 

じゃがいもは、冷凍が可能です。ただ、冷凍するとデンプン質が壊れて中の水分が凍り、解凍すると水分が抜け出てパサパサになってしまいます。

 

これは、生のじゃがいもでも茹でたじゃがいもでも同じです。そのため、作ったカレーを冷凍する時も、じゃがいもだけ取り除いて冷凍する方が美味しく食べられます。

 

じゃがいもの冷凍の仕方は、茹でて、もしくは電子レンジで加熱して、柔らかくしたじゃがいもを細かくつぶしてマッシュ状にします。ポイントはじゃがいものつぶが残らない様になめらかにペースト状につぶすことです。

 

この時に、バターマヨネーズなどを加えて味を付けマッシュポテトにしておくと、じゃがいもだけの時よりパサパサになりにくくなり、より美味しく仕上がります。

 

冷めたらジップロックのような密閉できる保存袋に入れて薄くのばします。これを金属バットの上に置き、冷凍庫に入れ急速に冷凍させます。

 

また、ジャガイモでコロッケを作っておいて冷凍することも可能です。衣までつけて冷凍しておくと後は揚げるだけですので、お弁当にも使えて便利ですし、冷凍してもおいしいですよ。解凍方法は冷蔵庫で半日ほど自然解凍して使います。

 

冷凍したじゃがいもの賞味期限は1ヶ月程ですが、長く置いておくと味も食感も落ちてしまうので、こちらもなるべく早めに使いましょう。

 

おいしいじゃがいもの茹で方やゆで時間はご存知ですか?ジャガイモは皮をむいた状態で茹でたほうがいいのか、皮付きのままのほうがいいのでしょうか?ジャガイモの湯がき方はこちらをご覧ください。

⇒ じゃがいもの茹で方、電子レンジやお鍋で簡単に早い方法は?皮むき、皮なしで茹でる?

 

まとめ

 

今回はジャガイモの保存方法についてご紹介しましたが、ジャガイモを冷凍保存するには、茹でてから冷凍保存したほうがいいというのは意外ですね。

 

常温でも新聞に包んで冷暗所で保存しておかないと芽がでてきてしまうというのも、今後保存するうえで、覚えておきたい知識ですね。

 

オーブン焼きや素揚げ、サラダやグラタン、ポタージュやお味噌汁とジャガイモを使った料理は様々で、1年中食べれて、便利なじゃがいも。上手な保存法さえ覚えれていれば活用方法はいくらでも増えそうですね。

 

また、新じゃがも長期間放置しておかず、せっかくですからおいしいうちに食べてしまいましょう。ご紹介した保存法を上手に活用して、ジャガイモをおいしく召し上がってくださいね。

 

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