もずくと言えば、海藻類なのでわかめなどと同じように、カロリーが低くてダイエットにも効果的なイメージがありますね。

 

食べ方としてはスーパーなどでも販売されているもずく酢が一般的ですが、他にももずくは、てんぷらやスープにしたりといろんな料理にあいます。

 

今回はそんなもずくの栄養と効果やもずく酢の効果、効果的な食べ方や食べすぎに関する注意点、もずくを使ったおすすめのレシピなどをご紹介します。

 

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もずくのカロリーはとっても低い!

 

もずくは「糸もずく」とも呼ばれ、枝分かれのある糸状の藻類で漢字で「藻付」と書きます。

 

食べ方としては、三杯酢で和えた「もずく酢」がよく知られていますが、もずくの産地、沖縄では衣の厚いてんぷらとしても食べられていて、人参などと和えて揚げるのですが、こちらも絶品です。

 

4月から6月が旬のもずくですが、沖縄の物産展で天然の生のもずくを買って澄まし汁にして食べたら、いつも食べているものとはやはり食感などが違って柔らかくておいしくて感動しました。いくらでもツルッと食べられる感じでした。

 

さて、そのもずくは100gで6キロカロリーとわかめなどの海藻類と同じようにとてもカロリーが低く、ダイエットにも効果的と言われることも納得ですね。

 

もずくの栄養成分や効果効能は?

 

もずくは一見栄養もなさそうな食材ですが、身体に必要なミネラルなどの無機質食物繊維が多く含まれています。しかもその栄養は注目され、食材としてだけでなく、サプリメントなども作られているほどです。

 

食物繊維

食物繊維は善玉菌の栄養源となり、腸の活動を活発にかつ正常にし、腸内環境を整える作用があります。

 

この食物繊維には水溶性の食物繊維「フコイダン」という成分が含まれています。このフコイダン(フコダインとされる場合もあるようですが、正しくはフコイダンです。)はもずくの栄養素の中でも一番知られている成分で、もずくのぬるぬるとした食感の正体です。

 

これがコレステロール値を下げる働きや糖尿病や高脂血症の予防にも効果が期待される、とてもいい役割を果たしてくれます。

 

ちなみにこのフコイダンはモズクの他にもめかぶ昆布にも含まれる栄養素としても知られています。が、中でももずくの含有量が一番多く、乾燥重量の約4%含まれているそうです。

 

また、免疫力の増強作用や効果も期待でき、胃を守る役割や、胃潰瘍を発症するピロリ菌を除去し、胃潰瘍を修復する働きもあります。また、最近最も注目されているのは、がん予防にも効果的ということ、また抗酸化力があり老化予防も期待されます。

 

他にも腸内環境を整えるので、肌の保湿力を高め、ハリやツヤをもたらし、シワも防止するという女性には何ともうれしい美肌・美容効果も期待できます。

 

カリウム

カリウムは人体に必要不可欠なミネラルのひとつですが、細胞の浸透圧を維持調整する役割を果たし、体内の余分な塩分を排出し、血圧を下げる効果があります。

 

また、筋肉や神経の働きを正常にする効果や、腎臓に蓄積しやすい老廃物の排出も促す役割もあります。

 

葉酸

葉酸は貧血を防ぎ、正常な細胞分裂を促し、胎児の発育に欠かせない神経系や脳の発達に大切な役割を果します。

 

そのため、妊娠中、妊娠初期の妊婦さんや妊娠を希望する女性の方も積極的な摂取が必要な栄養素です。 

 

もずくを食べるとどんな効果が?

 

もずくの栄養成分についてご紹介しましたが、では、その健康効果について見てみましょう。

 

✔ 肥満や糖尿病の予防 - 食物繊維が糖分や脂肪の急激な吸収を緩和します。

 

動脈硬化の予防 - 血液をサラサラにしてくれる効果があるので、食べ続けることで動脈硬化の予防になります。

 

✔ 低コレステロール作用 - コレステロールを包み込み、体外へ排出する作用をします。善玉菌を増やし悪玉菌を減らします。 

 

✔ 抗酸化作用 - 活性酸素による体の酸化、老化を防ぎます。

 

✔ 便秘や大腸がんの予防 - 食物繊維は消化吸収されずに排出されるため、便秘の改善や解消、または予防し、大腸癌の発生を防ぎます。

 

整腸作用 - 腸の働きを助け、腸内細菌の善玉菌の栄養源となって腸の働きを促し、腸を整えてくれます。

 

✔ 美肌・美髪効果 - フコダインやミネラルが肌の保湿力を高める働きをして、肌や髪につややハリをもたらせ、肌のしわを抑える効果があります。

 

見ためからはこんなに効果があるように見えないもずくですが、実は体にいい効果がぎゅっとつまっていたんですね。効能を知ってしまっては毎日摂取したい食材の一つになってしまったのではないでしょうか?

 

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もずく酢の効果は?

 

もずく酢の効果はどうなのか見てみると、お酢は体内の代謝を活発にするため、脂肪や糖分が燃焼しやすくなるという効果があります。ですので、もずくと一緒に食べることで相乗効果が見られます。

 

そこで、もずく酢を食べことで得られる効果は次のようなものがあります。

✅ 血液がサラサラになる

✅ ダイエット効果

✅ 整腸作用・効果、便秘の改善、解消

✅ がん予防

 

ただ、お酢は取りすぎるとヘモグロビンが減り、貧血になることがあります。酢の1日の摂取量は、20gほど、目安としては大さじ1と1/3ほどです。最近、いろんなお酢がブームですが、くれぐれも摂りすぎには気をつけましょう。

 

また、お酢を取ると副交感神経が刺激され、分泌と排泄反射を起こします。お酢をなめると口元がきゅっとして、唾液がでますが、これは副交感神経が刺激されて分泌が促進されているからです。そのため、お酢は摂取しすぎると便秘や下痢になることもあるので注意しましょう。

 

下痢になった場合、さらに食べ続けることで悪化してしまいます。その後、次第に便秘になることもあるので、そうなる前に食べるのは控えておきましょう。

 

もずく酢の食べ方、そのままでもいいですがアレンジするには、きゅうりや納豆、タコを加えたり、大根おろしを加えてもおいしいですよ。

 

もずくはダイエットに効果的!

 

低カロリーで栄養満点、ダイエットにも効果的とされるもずくですが、100gで6キロカロリーと言っても調理の仕方でカロリーが増えてしまいます。

 

例えば、もずくすには砂糖が入っているので含まれる調味料の量にもよりますが、1食あたり、約30~40kcalとなります。

 

もし、もずく酢を食べるのであれば、市販のカップに入ったもずくは糖分を多く取りすぎてしまう恐れがあるので、できれば生もずくを買ってきて自分で作ることをおすすめします。

 

また、ダイエット目的なら、食物繊維が膨張して満腹感が得られるため、もずくを食べるタイミングは、食前に取ると効果的です。

 

他にも、急激な血糖値の上昇は太る原因となりますが、前述した食物繊維のフコイダンが糖や脂肪の吸収を抑制し、血糖値の上昇を緩やかにしてくれるのももずくがダイエットに向いている理由のひとつです。

 

ただ、急激に食事内容を変更したりしてしまうと、ダイエット後のリバウンドになりかねないので、緩やかに食事を無理なく制限して続けるようにしましょう。

 

モズクの食べ過ぎは?

 

もずくはダイエット効果も期待できそうですが、同じものを食べすぎると、これまた体に悪い影響を与えかねません。

 

特に食べすぎはいけないということではないのですが、例えば、もずく酢の場合は、前述のように食べすぎると下痢や便秘になることもあり得ます。

 

偏った食生活は、他の栄養素が欠乏して、病気になったり、あらゆる症状が出てくる可能性もありますので、もずくを食べながら他の食材もバランスよくとることを心がけましょう。

 

また、もずくやわかめなどの海藻類にはヨウ素が豊富に含まれているのですが、ヨードの過剰摂取は甲状腺の肥大や甲状腺ホルモンの異常などの障害を引き起こします。

 

目安として、毎日、市販のもずく酢、1パックくらいなら問題はありませんが、大量にたべるとヨウ素を過剰摂取することになるので、いくらおいしくても適度に食べるように心がけましょう。

 

もずくのおすすめ簡単レシピ!

 

もずくのおいしい食べ方は酢の物にしたり、お味噌汁に入れたり、てんぷらにとさまざまな調理法で使えますが、ここでは定番のもずく酢と澄まし汁の作り方をご紹介します。

 

ご家庭でも簡単に作れますし、量を抑えられたリして、自分好みの味が作れるのでおすすめです。

 

もずく酢レシピ

【材料 二人分】

もずく  100g

酢    大さじ2

みりん  大さじ2

醤油   大さじ1

 

【作り方】

1⃣ モズクは水洗いし、食べやすい大きさに切ります。

2⃣ 調味料を合わせて、よく水を切ったもずくを加えて和えます。

 

みりんを使っていますが砂糖でもOKです。お好みで味ぽんやだしを加えてアレンジするのもいいですね。また、お酢が好きな方は少し多めにしたり、苦手な方は少なめにしたりとこちらもアレンジ可能です。また、茹でた海老やたこを加えると豪華になりますね。

 

ただお酢は1日大さじ1杯くらいが目安で、希釈せずに口にすると胃が荒れたりするので気をつけましょう。お酢ももちろん飲んでも大丈夫です。

 

次にご紹介するのは、モズクの簡単すまし汁です。にゅう麺のようですが、もずくにほとんどカロリーがないので、安心して食べられますね。

 

もずくのすまし汁

【材料 二人分】

もずく  … 100g

ねぎ  … 大さじ1

水   … 300㏄

★   … しょうゆ 大さじ1

★   … 塩 少々 

 

【作り方】

1⃣ もずくはきれいに洗って食べやすい長さにカットします。ネギも小口切りにしておきます。

2⃣ お湯を沸かし、沸騰したら★の調味料で味を調えます。

3⃣ もずくを入れ、再び沸騰したら、ねぎを入れてできあがりです。

 

材料には、かまぼこを入れたり、お豆腐を少し小さめに切ったりして具材を多くしてもおいしいです。シンプルな味付けですので、どんなお料理にも合いますよ。

 

まとめ

 

今回は、もずくの栄養や効果についてご紹介しましたが、カロリーも低く安心して食べられそうですから、いつもの一品をモズクを使ったおかずに変えてみるだけでも、ダイエットや健康効果がありそうですね。

 

ちなみに、お弁当用のもずく酢が売られているのをご存知ですか?冷凍食品でゼリーのように小さいカップに入っていて汁が漏れる心配も無く、凍ったままお弁当に入れられます。

 

お弁当はご飯物になったり、おかずが肉類や揚げ物ばかりになったりと、どうしても栄養が偏りがちです。これなら、お弁当に入れるだけで足りない栄養を補うことができるので便利ですよ。

 

食べすぎには注意して、是非、食卓やお弁当に、もずくのレパートリーを増やしてみてください。

 

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