ぷるんぷるんの食感が美味しい牛すじ肉。シチューやカレー、おでんにすると美味しいんですよね。真冬に大きなお鍋でコトコト煮込んでいると出来上がりが楽しみでなんだか幸せな気持ちになってしまいます。

 

だけど、煮るとアクがたくさん出て、下処理をちゃんとしないと臭いも気になり、柔らかくておいしく仕上がらないのが牛すじ肉の欠点。面倒だからあんまり家ではしないと言う方も多いですよね。

 

実は牛すじ肉の下処理は手順さえ踏まえておけば、火にかけて放置しておけるのでそこまで面倒ではないんですよ。冬場ならお部屋も温まり一石二鳥です。煮込んだゆで汁も別のお料理に使えるので下処理済みのものを買うのは勿体ない!

 

今回は牛すじ肉の下処理の方法や保存方法、おすすめレシピをご紹介します。

 

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牛すじ肉の下処理方法は?

 

ところで、牛すじってどこ?という方もいらっしゃると思いますが、牛すじとは牛のアキレス腱に当たる部位で、名前の通り筋の多い部分です。

 

そんなちょっと厄介そうな牛筋の下ごしらえですが、実は丁寧に洗って、しっかりとアクを取る、これだけで臭みのない美味しいすじ肉料理ができるんです。

 

材料は牛すじ肉とあればねぎ、しょうがを用意します。

 

その下処理の方法は、こちら、まずは、普通の鍋で茹でる方法です。

1⃣ 牛すじ肉を水で洗います。

まずはざっとお肉に付いた血などの汚れ洗い落とします。簡単にさっとで結構です。

2⃣ すじ肉を茹でこぼします。

茹でこぼすとは材料を水から茹で、茹でたお湯を捨てることで食材のアクや臭み、脂や汚れなどを取り除くことを言います。

茹でこぼしの方法は、大きめのお鍋たっぷりの水とすじ肉を入れて蓋をせず沸騰させます。15分ほど茹でるとどんどんアクが出てくるので、こまめアク取りをします。

15分ほど経ったらお湯を捨て、お肉を流水できれいに洗います。粗熱が取れたらすじ肉を調理しやすい大きさに切り分けます。

3⃣ 再度お肉を茹でます。

下茹でに使ったお鍋はきれいに洗い、再びたっぷりとお湯を沸かします。臭み取りにはねぎの青い部分生姜などを加えるのもおすすめです。沸騰したお湯にお肉を加えます。アクが出るようであればアク取りをし、アクが出なくなったら蓋をして弱火で2時間ほど煮込みます。

 

2時間ほど煮込んだらすじ肉の下茹では完成です。お肉を煮込んだゆで汁には肉の旨味が凝縮していますので捨てずにスープなどにして活用するといいですよ。

 

もし、すじ肉が柔らかくならない場合は、煮込み時間が足りないことが考えられます。すじ肉をトロトロに柔らかくする方法はとにかく煮込むことが大事です。煮込み時間を2時間以上にするとかなり柔らかくなります。

 

このようにしっかり仕込みをしておくと、おでんやカレーなどの煮物に使うときも、柔らかくておいしいすじ肉を食べることができます。

 

圧力鍋で牛すじ肉を茹でる方法は?

 

圧力鍋がご家庭にあったり、1時間も煮込むのは大変!外出の予定があって時間がないというときには圧力鍋を活用しましょう。

 

加熱した後、火を止めて放置しておくと余熱調理してくれるので時短で、あっという間に下処理が完了します。

 

材料は、牛すじ肉と日本酒です。

 

牛すじ肉の圧力鍋での煮込み方は、

1⃣ 前述の方法で、すじ肉を茹でこぼします。

すじ肉を流水で洗い、たっぷりの水で茹でこぼすところまではお鍋で下茹でをする時と同じ手順で行います。

2⃣ すじ肉を圧力鍋で煮ます。

きれいに洗い、切り分けたすじ肉を圧力鍋に入れます。肉1キロに対して水400ccと酒100ccを加え、加熱します。

 

圧力鍋が沸騰し、加圧されるようになったら10分程弱火で煮込みます。10分経ったら火を止め、圧力鍋の圧が下がるまで放置します。これで下茹での完成です。

 

圧力鍋があれば、短時間で済んであっという間で簡単ですね!

 

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牛すじ肉の保存方法は?冷凍もできる?

 

下処理の大変な牛すじ肉ですが、冷凍できるんです。ですので、まとめて下処理をしておいて、使わない分は冷凍保存するのがおすすめです。そうすれば一度に処理できてガス代の節約にもなりますね。

 

冷凍の保存方法は、下処理をしたすじ肉を、使用する分量ずつフリーザーバッグに入れます。このとき、スープを一緒に入れておくとパサパサになりにくいです。できるだけ空気を抜き、冷凍庫で保存します。調理の際は解凍せずにお鍋に入れて煮込みます。

 

冷凍しておいたすじ肉はカレーやおでん用など、煮込み料理に使えます。解凍方法は、そのまま冷蔵庫で自然解凍をし、スライスした玉ねぎや青ネギとともにポン酢で食べると立派なおつまみになります。一品足りない時にサッと出せるのであると便利ですよ。

 

ちなみに牛すじ肉を煮込んだ時のスープも同じく冷凍保存が可能です。こちらはキッチンペーパーを敷いたザルで漉してから、タッパーやペットボトルなどに入れて凍らせます。

 

少量ずつ使う場合には、製氷皿でキューブ状に凍らせて、凍ったらフリーザーバッグに移しておくと便利です。スープは鍋料理やカレーに使うと旨味がたっぷりでとっても美味しく仕上がりますよ。

 

冷凍庫での保存期間はお肉もスープも大体1ヶ月ほど可能です。

 

お肉を柔らかくしておいしく食べる方法はご存知ですか?お肉はいろんな方法で柔らかくなるんですよ!

⇒ 肉を柔らかくする13の方法で安価なお肉もおいしく!重曹に炭酸水、玉ねぎや酒で簡単に!

 

牛スジ肉のおすすめレシピ

 

おでんやカレー、シチューに入れて食べてもおいしい牛すじ肉ですが、いつもと違った一品を作るのもいいですよね。こちらでは牛すじ肉のトマト煮と土手焼きをご紹介します。

 

牛スジ肉のトマト煮込み

トマトでじっくりと煮込むとちょっと特別な日にぴったりの一皿になります。

 

1⃣ すじ肉500gは3回茹でこぼし、適当な大きさに切り分けます。お鍋にローリエ1枚、クローブ3個、にんにく1片、輪唐辛子少々とひたひたになるくらいの水を入れて、お肉が柔らかくなるまで煮込みます。

2⃣ すじ肉が柔らかくなったらカットトマト缶1缶、赤ワイン50cc、はちみつ大さじ1杯、塩コショウ少々、コンソメ小さじ1/4を加え、中火で煮込んだら完成です。

 

すじ肉と大根のどて焼き

こちらはすじ肉の定番、どて煮ともいいますが、どて焼きです。お酒もご飯も進んでしまう魅惑の煮込み料理です。

 

1⃣ すじ肉500gは下処理をしておき、大根1/2本は2~3cmのいちょう切りにした後、水から15分ほど茹でておきます。こんにゃく1枚は一口大にちぎっておきます。

2⃣ 味噌150g、おろし生姜1片、醤油、砂糖、みりんそれぞれ大さじ2、酒大さじ4、だし汁1000mlと1⃣をすべて鍋に入れて沸騰したら弱火で1時間ほど煮込んで完成です。

 

家庭の味も意外と簡単にできてしまいます。ぜひ、試してみてくださいね。

 

まとめ

 

面倒だからと敬遠しがちなすじ肉ですが、手順を知っていれば何も怖いことなく、意外と簡単にできてしまいます。家庭で美味しく作ることができるとわかれば面倒な下処理も楽しくなってきますよ。

 

ビーフシチューをすじ肉で作ればいつものシチューがちょっとランクアップしますし、すじ肉のスープを使って鍋料理をしたらお店の味に変身です。

 

家族や友人の喜ぶ顔を思い浮かべながらでも、ご自分のご褒美にもお鍋でコトコト煮込む至福の時間、是非ご家庭でチャレンジしてみて下さいね。

 

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