和食を作るときによく出てくる落し蓋、煮物などのお料理に活躍する調理器具ですね。
お鍋はあっても落し蓋はないなぁ、なんてご家庭も実は多いのではないでしょうか?
しょっちゅう使うわけでもないからでしょうか、そう言えば実家にも昔からなかった気がします。
一人暮らしだったり、海外在住だと入手困難ですし、何か代わりになるものがあればいいですよね?
今回はそんな落し蓋の意味、アルミホイルやキッチンペーパーで代用できるのか、他に代用できるものは、という疑問について調べてみました。
落し蓋を利用する意味は?
煮物のレシピを見ていると「落し蓋をして」というフレーズがよくでてきますが、落し蓋はそもそも何のために必要なのでしょうか?
落し蓋は名前のごとく、鍋にすっぽり入るくらいの大きさの「お鍋の中に落とせるふた」で、煮物を作る際に、煮物の表面に落し蓋がぴったりつく感じで使用します。
昔は木製のものが多かったのですが、最近はシリコン製や金属製のものも販売されています。木製のものは煮物の臭い、例えば魚の煮物をした場合に臭いがついてしまったり、きちんと乾かさないとカビになってしまうのが若干難点です。金属製はお鍋のサイズに合わせて使えるのが利点です。
シリコン製
金属製
では、落し蓋を利用する意味はどういったものがあるのでしょうか? それは、
1.少ない煮汁が煮物に均等にいきわたる
2.ふたをすることで水分が蒸発することを防ぐ
3.灰汁を取ってくれる
4.時間の短縮、光熱費の節約
です。
落し蓋をすることで、少ない煮汁で味にムラがなくなり、煮物などに均等に火を通すことができます。
また、お料理の味に作用するだけでなく、お魚や小芋などの煮崩れを防いでくれる役割や落し蓋が灰汁を取る役割を果たしてくれます。
そのうえ、ふたをしないで煮物をすると、煮汁が蒸発して焦げ付いたりしますが、そういったことも防いでくれますし、煮汁が落し蓋に当たって活発に流動することで、少ない時間で煮れるので光熱費の節約や時間の短縮にもなります。
落し蓋は、意外といろんな役割を果たしてくれていたのがわかりましたね!
代用はキッチンペーパーかアルミホイル?
落し蓋が煮もの作りにいろんな活躍をしてくれることがわかりましたが、キッチンペーパーやアルミホイルで代用が可能なのでしょうか?
はい、どちらも代用が可能です!
キッチンペーパーの場合
まず、キッチンペーパーを使う場合は、できればリードなどの少し厚みのあるしっかりしたものをおすすめします。もし少し薄いものを使う場合は、軽すぎて湯気や沸騰でぷかぷか浮いてしまうので、2-3枚重ねて使います。
煮物にキッチンペーパーを落として、鍋の淵にしっかりと沿うようにふたをして活用すれば十分代用できます。最初は軽くて浮きそうですが、少しするとキッチンペーパーが水分を吸って、浮き上がる心配はありません。
アルミホイルの場合
一方、アルミホイルの場合は、鍋にぴったり沿って形を作ることができるので作りやすいです。
アルミホイルのくしゃとなった部分に灰汁がつきやすいので、使う前に少しくしゃくしゃにしておくといいですよ。また、お箸などで数か所穴を開けておきます。
ただ、実際の落し蓋の重さに比べるとアルミホイルもかなり軽いので、ぐつぐつ煮たっているとアルミホイルが浮いて落し蓋のかわりになってくれない時があります。
ですのでそんな時は、ちょうどいいサイズのお皿があれば、アルミホイルでお皿を包んで落し蓋代わりに使います。そうすることで軽さをカバーできます。ただなかに入れるお皿が重すぎると煮物がつぶれてしまうので、適度な重さのものをつかうようにしましょう。
ぜひ、落し蓋のない場合は、さっそく試してみてください!
そのほかでも代用できる?
アルミホイルやクッキングペーパー以外でも、実は代用が可能です。
それは、クッキングシートです。クッキングシートもアルミホイルやクッキングシートと同様、まず煮物の表面において、お鍋の淵にそって形どって使います。クッキングシートのメリットは、アルミホイルと同じように、落し蓋として使いながらも煮汁の灰汁取りもできるところです。
また、落し蓋がある場合は、クッキングシートを落し蓋と煮物の間に含ませることで灰汁を取ってくれます。
他にも、紙皿でも代用可能ですが、これも軽くて浮いてしまうので、紙皿の上に小皿を置いて重しにしたりして使うと便利です。
まとめ
落し蓋のかわりに、キッチンペーパー、アルミホイル、クッキングシートや紙皿が使えることがわかりましたね!
これで、キッチンに落し蓋がなくても安心して落し蓋を利用する煮物が作れますね!また、お鍋のサイズに合わせて、落し蓋を作ることができるので、かなり便利ですね。
時短や節約にもなる落し蓋の重要性を今回知って、今まであまり落し蓋を使ってお料理をしなかったことを深く反省しました。
これをきっかけに、わが家でもどんどんおいしい煮物を作っておいしくて楽しい食卓にしていきたいと思います。