和食と言えばご飯とお味噌汁、いつ食べてもほっとする味、日本人には欠かせない一品ですよね。
お味噌汁を難しいと思われている方も多いようですが、最近は出汁の素やだし入りの味噌なども販売されているので基本を覚えれば、作るのは実はとても簡単です。
また、作り方を覚えると豆腐や大根や玉ねぎ、なめこやシジミなど、いろんな具材で作れるのも魅力ですし、一人暮らしだと1人分を作るのも面倒だったりしますが、余ったら冷蔵庫で保存して翌日だとまだおいしく食べられます。
今回は、一人暮らしの方もお料理初心者の方もすぐに作れる簡単お味噌汁の作り方、必要な調理器具、味噌の種類と具材、おすすめレシピをご紹介します。
お味噌汁を作る前の準備は?
この記事を見てくださっている方はお味噌汁を初めて作ろうと思っていらっしゃる方が多いですよね。
とすると道具から何が必要か知っていただく必要がありますね。
お味噌汁作りに必要な調理器具は?
お味噌汁を作るのに必要な道具はお鍋、こし器、お玉です。
お鍋はお味噌汁を作るサイズに合った大きさのものを準備します。こし器はお味噌を溶くときに使うのですが、こし器を使うとお味噌がだまになって残らないので、あれば便利ですよ。なければお玉でも代用が可能です。
お玉はご存知のとおり、お味噌汁を分けるときに必要ですね。
お味噌の種類
味噌にはたくさんの種類があり、白味噌、赤味噌、合わせ味噌、麹味噌などがあります。初めてだと何を選べばいいのかわかりませんよね。
例えば、あなたのご出身によって、ご家庭で食べていたお味噌汁も異なります。私は関西出身なのですが、父が東海地方出身で赤味噌と白味噌、合わせ味噌をまんべんなく食べていたので、どのお味噌も好きです。
今は主に合わせ味噌を使っていますが、赤味噌も大好きで、シジミやアサリなどをお味噌汁にするときは赤味噌を選びます。また、お寿司を食べに行くとどうしても赤出汁を選んでしまいます。
といったように、個人の好みも違いますので、初めてお味噌を選ぶ場合は、ご自分が食べ慣れてきたお味噌を選ぶのが一番ですね。
また、最近では、すでに出汁が入った出汁入り味噌も販売されているので、だしを取らなくてもおいしく作れるので時間がない場合は便利ですね。
ただ、お味噌は、特に一人暮らしだとなかなか減らないので賞味期限が気になりますね。味噌は実は冷凍保存もできるので、もし期限内に消費できない場合は、冷凍保存してみてください。
味噌の保存や賞味期限についてはこちらをご覧ください。
⇒ 賞味期限切れの味噌はいつまで食べられる?冷凍もできるの?
お味噌汁の材料は?
次にお味噌汁を作る材料を見ていきましょう。
今回は2人分の材料でご紹介します。1人暮らしの方は、残ったらタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存して、翌日などに召し上がっていただけます。
具材は、基本的なお豆腐とねぎで作ります。また、こちらの出汁にはほんだしなどの出汁の素を使います。かつおだしの取り方は次の項目でご紹介します。
【材料】
水 … 300㏄
出汁の素 … 小さじ1/2 (ほんだしもOK)
味噌 … 大さじ 1.5~2
お豆腐 … 1/2丁
ねぎ … 1~2輪
お味噌汁のだしの種類は、かつおとこんぶ、またはイリコ、最近はアゴ出汁が流行っていますが、こういったもので出汁を取るのですが、ほんだしや出汁の素と言われる便利なものが販売されているので、わざわざ出汁を取る必要がありません。
ただ昆布とカツオでだしを取るのも決して難しくありませんし、初めてでも作れますのでぜひチャレンジしてみてください。
味付けは自分の舌を信じて味見はしっかりしておきましょう。お味噌が少ないと減塩にもなりますが、味が薄すぎるとおいしくないです。
1人前の分量にするなら、出汁の量や味噌の量は半分で作ってみてください。一人分のお味噌の量は大体大さじ1杯です。慣れてきたら、アレンジしていろんな具材を入れて作ってみましょう。
おいしいお味噌汁の作り方
では、調理器具と材料がそろったら、お味噌汁をさっそく作っていきましょう。まずは出汁の素を使った作り方です。
豆腐とネギの味噌汁の作り方
1⃣ まずは、お豆腐は2㎝くらいの正方形くらいになるようにカットします。
2⃣ ねぎは小口切りに切っておきます。
3⃣ お鍋にお湯を沸かし沸騰したら、お豆腐を入れてひと煮立ちさせ、出汁の素を入れます。
4⃣ 一旦火を消して、味噌を溶きます。味噌を溶いたら火を再びつけて、ねぎを入れます。
5⃣ ねぎを入れたら、2,3分で火を止めます。これで完成です。とっても簡単ですね!
注意する点は、味噌を入れるときにいったん火を止めることです。味噌は沸騰させるとおいしさが落ちてしまいますので、お味噌を溶かした後、再び火をつけるときも沸騰させないように気を付けましょう。
カツオと昆布で出汁を作る方法
出汁の素ではなく、本格的にかつおだし、かつおと昆布で出汁を取る場合は、昆布とかつおと水を準備します。
人数分にもよりますが、二人分の場合、水の量は450㏄、昆布は5㎝x10㎝ほどの大きさのものを用意し、硬く絞ったきれいな布巾で表面を拭いてゴミやよごれを取っておきます。かつおは削り節10gほどを準備しましょう。
では、出汁の取り方を見てみましょう。
【作り方】
1⃣ お鍋にお水と昆布を入れて、30分~1時間ほど浸けておきます。
2⃣ お鍋を火にかけて昆布の下から細かい泡が出てきたら昆布は引き揚げます。
3⃣ 沸騰したら火を止めてかつおを入れます。
4⃣ しばらくしてかつおが沈んだら、出汁はボールに、カツオは細かい網目のざるにあけます。これで出汁の完成です。
昆布は調理する前に、水に浸ける必要がありますが、それだけですね。意外と簡単ではないですか?
出来上がった出汁は、先ほどの豆腐のお味噌汁の作り方で、沸騰してお豆腐を入れるところから同じ手順で作れます。出汁の素は必要ありませんね。
出汁から作ったお味噌汁は、やはり格別なものがありますし、里芋の煮物や筑前煮なども同じように出汁をつくりますので、覚えておけばいろんなお料理に使えます。時間に余裕のある時に、ぜひ作ってみてください。
お味噌汁の具材にはどんなものがあるの?
お味噌汁の具材は、豆腐や薄揚げ、わかめが代表的ですが、これ以外にも驚くほどいろんな具材が使えます。
具材になるものをざっと挙げてみるとこんな感じです。
○ ジャガイモ ○ 人参 ○ たまねぎ ○ おくら ○ モロヘイヤ ○ かぼちゃ ○ きゃべつ ○ なす ○ 小松菜 ○ ほうれん草 ○ なめこ ○ しいたけ ○ シメジ ○ 里芋 ○ えのき ○ 白菜 ○ さつまいも ○ もやし ○ ごぼう ○ みょうが ○ れんこん ○ かに ○ あさり ○ しじみ ○ めかぶ ○ もずく ○ わかめ ○ あおさ ○ 麩 ○ 卵 ○ とろろ
まだまだ多くの野菜などがお味噌汁には合います。きのこ類をまとめて作ってもおいしいですし、いろんな組み合わせでバリエーションも増えますね。ですので、わざわざお味噌汁用の具材を買わなくても冷蔵庫に余っているものでパパッと作れるのもうれしいですね。
意外なものには、オクラやモロヘイヤなどがありますが、ただ余ってしまって、翌日などに食べる場合は、味に変わりはないのですが、緑色の野菜を入れてしまうと変色してしまい、見た目が劣ってしまうので注意してくださいね。
最近ではトマトの味噌汁も流行しているようですね。
参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/1305456
味噌汁は健康によく、1日に飲まない人、1日に2回、3回飲む人と飲む回数が多いごとに、乳がんの発症率が少なくなっているというデータがあると先日あるテレビ番組で言っていました。できれば毎日最低1回は食べておきたいですね
まとめ
今回は味噌汁の基本的な作り方をご紹介しましたが、お味噌汁の基本の作り方を覚えれば、いろんな具材を入れてバラエティに富んだお味噌汁が作れて、いつも同じ具材でマンネリ化することもありませんし重宝します。
お味噌汁をおいしく作るコツは、かつおと昆布でしっかり出汁を取る、できた味噌汁は沸騰させないことと、味見をしっかりする、といったことです。
栄養にも優れたお味噌汁、レトルトのお味噌汁も簡単で最近はとてもおいしくなっていますが、やっぱり手作りにはかないませんよね。おいしいお味噌汁を毎食取り入れて、健康な体作りを心がけたいですね。