ねぎの栄養と効果効能は?熱していいヌルで免疫力アップ、風邪の予防も!

 

年中スーパーで手に入り、どんなお料理にも合うねぎですが、あなたのご家庭でも常に冷蔵庫に入っている野菜のうちの一つではないでしょうか?

 

わが家でもほぼ毎日お味噌汁を作るので、いつも青ネギか白ネギが冷蔵庫に入っています。そんな何気に使っているねぎはとても栄養価が高くて、免疫力をアップしたり風邪の予防の他、驚くべき力がたくさん備わっています。

 

今回はそんなねぎの栄養と効果効能をまとめてみました。

 

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ねぎの栄養は?

 

ねぎは非常に生命力が強く、「医者いらず」とも言われ、栄養価が高いことで知られています。

 

薬味としても、まず名前が挙がるねぎですが、ねぎと一言で言ってもいろんなねぎの種類があり、有名なのは埼玉の「深谷ネギ」や群馬の「下仁田ネギ」、京都の「九条ネギ」など、地方によってさまざまなねぎの種類があります。

 

また、先日テレビで見て驚いたのですが、西日本と東日本では使うねぎの種類がぱっかり分かれていることをご存知ですか?

 

西日本は青ネギを多用し、東日本は白ネギが多く流通しています。私は、関西出身なので、東京に来るまでほとんど青ネギしか使ったことがなかったのですが、東京では主に白ネギを使うんですね。

 

今ではどちらも好きで白ネギもよく使っていますが、緑のねぎと白いねぎでは含まれる栄養素も若干異なります。

 

ねぎにはβカロテンやビタミンCが豊富に含まれ、独特なのは、ねぎの香り成分のアリシンです。アリシンは特にねぎの白い部分に含まれるので、緑のねぎよりも白ねぎの方に多く含まれています。

 

アリシン

ねぎの臭いの素アリシンは、たまねぎやニンニクに含まれる特有の辛み、刺激成分で、硫化アリルの一種です。

 

アリシンには実に様々な効果があり、まずは、消化液の分泌を促して食欲を増進させたり、抗菌、殺菌作用や、体温を上昇させて、血行を良くしたり、乳酸を分解して、肩こり、疲労回復にも効果があります。

 

また、血中のコレステロールの値を抑え、血栓の分解に働き、心疾患や脳血管疾患の予防にも役立ちます。他にも、発汗作用や解毒作用、喉の痛みを鎮める効果もあります。

 

βカロテン

プロビタミンAと呼ばれるβカロテンは体内で必要量だけビタミンAに変わります。ビタミンAはがんの発生因子の働きを抑えます。また、皮膚の乾燥や肌荒れの予防に効果的です。不足すると夜盲症になることでして知られています。

 

ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、体に害を与える活性酸素を駆除し、免疫力のアップや風邪の予防に効果的です。また、動脈硬化の予防や高血圧の予防から生活習慣病の予防にも効果的です。さらに、肌の老化を防止し、シミやしわの生成を抑制するため美肌効果も期待できます。

 

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ねぎの効果効能は?

 

先日、テレビ番組で実験をしていたのですが、不思議なことに、ねぎの香りを3分嗅ぐだけで体温がなんと1度以上も上がりました。その理由は、刺激のある香り成分アリシンは鼻から入って、脳を刺激し、血管が拡張するからだと考えられています。また、これが体の抵抗力を高めるとも考えられています。

 

ただ、このねぎの香りのアリシンは空気より6倍も重く、食べるとアリシンはお皿に残り、体内に入っていかないので、香りを嗅ぐ方が血流をアップし体温を上げます。

 

また、約300年前、江戸時代中期に当時の最先端の薬について書かれた農学書「大和本草」がありました。これは、本植物の薬効について詳細に書かれた本ですが、ここにねぎには特別な力があると書かれています。

 

そのねぎの特別な力とは、「急死した人間にねぎの茎を7寸か8寸、男は左、女性は右の鼻の穴に、差し入れると血が出てよみがえる。」、言い替えると、ねぎの香りが命を救い、人を生き返らせるということです。

 

鼻にねぎを差すだけで人間が蘇るとは、にわかには信じがたいことですよね。ねぎの香りのアリシンには昔からこれだけの強烈な効果があるということがわかっていたんですね。

 

免疫力アップ

ねぎの青い部分の裏側に含まれるドロッとした粘液をヌルと言うのですが、このヌルにも、最近の研究では、3つの抗体の効果をアップさせるすごい効果があることがわかってきています。

 

肺炎やインフルエンザ、肝炎の原因は細菌やウイルスが口の中に入ることで発生しますが、ヌルはこういったウイルス、細菌から体を守り、肺炎やがんの予防にも効果的とされています。

 

ヌルを摂取して、体に起きる変化は、

✅ 唾液などに含まれ、細菌やウイルスを取り囲んでやっつけるIgA抗体が1.5倍アップ

✅ 体内に侵入した細菌やウイルスを異物とみなして、パクパク食べて処理するマクロファージが5倍アップ

✅ がん細胞など体内に発生した異常な細胞を発見して、攻撃し、殺すナチュラルキラー細胞が3~4倍アップ

という、粘液のヌルには免疫系を活性化する働きがあることがわかったんです。

 

このヌルは、白ネギの青い部分にも含まれていて、うれしいことにヌルの免疫力効果は加熱しても冷凍しても変わらないので、どんな食べ方もおすすめです。

 

また、ねぎは体の抵抗力をアップする効果も注目されています。中国に山東省章丘という、ねぎの産地、ねぎの里があります。

 

中国で2003年に新型肺炎のSARDが大発生した時に、その町だけほとんど被害を受けず、患者が一人もでなかったそうです。これもねぎが体の抵抗力を高めてくれたからだと考えられています。

 

現地でのねぎの食べ方はかぶりつく感じで、もっぱら生で食べています。ちなみに生で食べると甘くておいしいそうですよ。

 

アリシンは、前述のとおり切って食べるのと違って、丸かじりすると体内に含むことができるので、丸かじりすることで血流と抵抗力をアップさせるのに最高なんですね。ただ、アリシンは加熱すると生まれてこないので、生で食べるのがポイントです。

 

ねぎは殺菌効果に優れていて、そうめんやお豆腐などの薬味に使われるのもそのためです。細かく刻めばアリシンもたくさん生まれ効果的なんですね。

 

他にもねぎにはいろんな効果がありますので、見てみましょう。

 

新陳代謝の向上、疲労回復効果

アリシンには糖質代謝を促進して、エネルギーに変えるビタミンB1の吸収率を高めます。疲労回復効果のあるビタミンB1を含む豚肉などと一緒に食べることでビタミンB1の効果がよりアップし、新陳代謝を促し、疲労を回復する効果があります。

 

がんの予防

ねぎに含まれるアリシンやセレン、また、ビタミンCには抗酸化作用、βカロテンにもがんの予防効果があり、粘膜の健康を保ち免疫力をアップすることから、がんの予防にも効果的です。

 

風邪の予防

アリシンは血行を良くして、体を温める働きがあります。ビタミンB1の吸収を促すので、疲労回復の効果が増し、風邪の予防に効果的です。また、ビタミンCやカロテンも免疫力を高め、風邪の予防に役立ちます。白い部分は殺菌力を持つネギオールと言う油成分が含まれ、発汗解熱作用があります。

 

また、ねぎの香りには風邪を寄せ付けない効果があります。ねぎを首に巻くと効果があると聞いたことがある方も多いと思いますが、前述のとおりねぎの香りが血流をアップさせるんですね。

 

その方法は、ねぎの白い部分を1~2㎜幅で切り込みを入れて、肌がかぶれないようしっかりタオルでねぎを包んで首に巻き、寝ます。香りが気になる場合は、表面を加熱すれば香りが和らぎます。特に風邪の引き始めに効果的です。

 

高血圧や動脈硬化の予防

アリシンは血液の凝固を遅らせ、血液をサラサラにします。また、血液中の脂質を減らし、糖尿病や高血圧、動脈硬化の予防にも効果的です。

 

食欲増進の効果

アリシンは消火液の分泌を高めて食欲アップに効果的です。ただ、アリシンは水に溶ける性質があり、熱にも弱いので生で食べるのが効果的です。

 

美肌効果

アリシンの血行を良くする効果や、ビタミンCのシミの生成を抑制したり、コラーゲンを生成することから美肌効果が期待できます。

 

実に様々な効果のあるねぎですが、白い部分はできるだけ生で、青い部分はどんな調理法でも効果が得られるようですね。

 

私もねぎが大好きですが、この効果を知ってますます積極的に食べようと思いましたが、あなたはいかがですか?

 

まとめ

 

今回はねぎの栄養や効果効能をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

いろんなお料理に活躍して、何気に食べているねぎにこんな力や栄養、効果があるなんて驚きですね。大事なのはちゃんと食べること、そうすると免疫力もアップしますね。

 

時々、冷蔵庫でしなびてしまっていたりするので、今後は腐らせることなく大事に活用しようと思いました。特に冬は風邪の予防にもなるので免疫力が大事です。ぜひ多いにねぎを活用して健康にお過ごしください。

 

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