
買っておいた豚肉を食べるのを忘れて気づいたら賞味期限が過ぎていたなんてことよくありますよね。
私も何度もやらかしたことがあります。そんな豚肉はいつまでなら食べても大丈夫なのでしょうか?臭いなども大事だといいますが、どうしたら腐っているか確認できるのでしょう?
今回は豚肉の消費期限について、賞味期限との違いやいつまでなら食べても大丈夫なのか、また、冷凍保存方法や解凍方法もまとめてみました。
賞味期限と消費期限の違いは?
あなたは賞味期限と消費期限の違いをご存知ですか?ここで知っている方も知らない方もちょっとおさらいをしておきましょう。
✓ 賞味期限は、
その日までなら、食品をおいしく食べられるという期限です。味が保障されている期限ですね。
✓ 消費期限は
その日までならその食品を安全に食べられる期限です。ちなみに豚肉や鶏肉、牛肉などの肉類や魚など生鮮食品に表示されているのはこの「消費期限」です
基本的に「消費期限」というのは、「その期限までは食の安全を保証します。期限を過ぎたら、食べて体調を崩しても責任は負えません」ということです。
つまり賞味期限は味は劣るけど多少その期限が過ぎても食べられるということになります。でも消費期限は、それを過ぎたら安全は保障できないという期限となります。
と言うことは、消費期限を過ぎてしまったものを食べると腹痛など体に害を与える可能性もあり、食べると危険だということになります。
ちなみに先ほどのふたつの期限のどちらも表示されていない食品があるのをご存知ですか?それはお塩と砂糖です。
⇒ 砂糖や塩の賞味期限はない!開封後も保存に気をつければ大丈夫!
塩も砂糖も、保存状態がよいと10年以上持つといわれています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
豚肉が傷んでくるとどうなるの?
豚肉や鶏肉などの肉類は、消費期限が過ぎてしまうと、特に夏場は傷むのが早くすぐに腐ってしまったりします。もったいない話ですが、以前は私も何度か腐らせたことがあります。
ということで、消費期限が切れていてもいなくても、腐っているかどうか、まずは見抜くことが大事ですよね。
そこで、豚肉が傷んだり、腐るとどうなるか、食べられない状態を知っておきましょう。
色が変色している。(緑や黄色い)
臭いがする(腐敗臭)
カビが生えている
粘りがある
上記のような変化がある場合は迷わず食べずに処分しましょう。
いつもの豚肉のいい匂いではなく、臭みがある場合はかなりの割合で腐りかけ、または腐っている可能性が高いです。もし、判断を誤って食べてしまうと腹痛や下痢で体調を崩して深刻な事態になりかねません。ですので、食べるのはやめておきましょう。
豚肉の消費期限切れ、1日、2日過ぎたら?
ここでは豚肉の賞味期限切れがいつまで大丈夫なのか見てみましょう。
消費期限と言っても、少しは余裕を持って設定されていると考えられます。そもそも消費期限は店頭でその食品を売ることができる期限、消費者が安全に食べることができる期限ですので、買ってその翌日に使ったりすることは珍しくないですよね。
1日くらい、消費期限が過ぎても大丈夫だと思いますが、夏場は要注意です。臭いはかなり当てになるので、使えないか判断するときは必ず臭いを嗅いでみてください。
ということで、豚肉の消費期限が1日切れのものは、冬できちんと冷蔵庫に入れておいたものであれば、ほぼ大丈夫そうです。もちろん常温での保存は厳禁ですよ。
逆に、いつまでなら大丈夫かと言えば、冷蔵庫で保存してもやはり長くても2日ほどです。3日、4日目になると、経験上さすがに臭いが明らかに違っていることが多いです。1週間切れは食べるのはさすがに無理です。
ただ、これは気温がそれほど高くない冬から春にかけてのことで、夏場の場合は注意が必要です。夏場だと消費期限の翌日、早いと当日には臭いがしていることもあります。
というのも冷蔵庫内は当然温度が低く設定されていますが、開閉する度に庫内の温度が上昇します。
夏場は特に冷たいもの欲しさに冷蔵庫を開け閉めする回数が多くなりますよね。頻繁に開閉するほど、それだけ庫内の温度が下がらないままとなってしまいます。いくら冷蔵庫でも、そんな中に保存しておくとやはり傷むのも早くなってしまうんですね。
こういったことから、夏場は特に早めに使いきることが必要になります。もし、期限内に使えないと思ったら早めに冷凍庫に入れてしまうことをおすすめします。
冬でも2日過ぎても臭いがすることがあるので、3日過ぎると臭いは確実に変わりつつあって危険です。
使い切れずに余った豚肉は、私もすぐに残りを冷凍するようにしています。そうすると、無駄にならず、いつでも解凍して使えるのでとっても便利です。
以前、冬に賞味期限が3日過ぎたものをちょっと臭いがして、色も変わっていたけど大丈夫かなと思って加熱をして食べたのですが、食べたその日におなかが痛くなり、気持ち悪くなったので、食べたことを非常に後悔しました。また、同じものを冷凍しても腹痛になりましたので、臭いがしたら食べないでください。
この腹痛のとき、緊急措置で梅干しを飲んだら、気休めかもしれませんが不思議と腹痛が治りました。お腹や胃がごろごろする時、梅干しをお湯に溶かして飲むと、私の場合、いつの間にか治っています。とはいっても、しつこいようですが、臭いのする豚肉や生ものは食べないでおきましょう。
⇒ 梅干しの賞味期限切れ1年や2年は食べれる?市販やはちみつ漬け、減塩や手作りでは違う?
豚肉をチルド室で保存した場合はいつまで大丈夫?
冷蔵庫のチルド室は冷凍とは違い半分凍った状態になりますが、豚肉をチルド室に入れておいた場合、いつまで食べることができるのでしょうか?
調べてみると、豚肉も牛肉もチルド室に入れておいた場合、消費期限が過ぎてから3日、4日は大丈夫そうですが、1週間や10日過ぎるとやはり危険です。
いずれにしても使う前には必ず、前述のような臭いや色に変化がないかを必ず確認をしましょう。また、豚肉はよく火を通すこととして知られていますが、豚肉には寄生虫などが存在するので、良く火を通さないと食中毒の原因になりかねません。食べるときはしっかりと火を通しましょう。
豚肉を冷凍した場合、保存期間は何日?
豚肉を冷蔵庫に保存していて、期限内までに使えないと思ったら、すぐに冷凍室に保存してしまいましょう。豚肉を使った冷凍食品もあるくらいですから、もちろん豚肉も冷凍できますよ。
冷凍の仕方は、細切れや薄切り、切り落としの豚バラや豚ロースならパックのままでできますが、できればカットしたり、1回に使う分ずつ小分けにして密閉袋に入れてしっかり空気を抜いて保存します。小分けにしておくと、調理に使いやすいですね。
平らに保存しておくのも解凍しやすいのでおすすめです。
また、ひれ肉やロースの厚切り、豚バラのブロックなどは使いやすい大きさに切って保存しましょう。ひれ肉などはフライ用にパン粉までつけて冷凍保存もできます。使うときは冷蔵庫などで半解凍させてから使えますよ。
冷凍庫での賞味期限は約1ヶ月です。保存期間が数ヶ月や半年でも食べれるのですが、冷凍焼けしたりしておいしくなくなってしまうので、やはり早めに使ったほうが味の劣化もそれほどないので、おいしく食べられます。
使用時の解凍方法は、使う半日前くらいに冷蔵庫に移して解凍してから使うか、電子レンジで解凍して使います。なお、解凍後は傷むのも早く日持ちしないので、冷蔵庫で保存して、賞味期限は翌日までです。
ちなみに味噌漬けなどの下味をつけた、味付けの豚肉も冷凍できますが、保存期間はだいたい2~3週間です。せっかく味付けしているので、こちらもおいしく食べるためにも早めに使い切りましょう。
すぐに使わなきゃと思いがちなひき肉は冷凍保存ができるのをご存知ですか?
⇒ ひき肉の冷凍保存、方法や期限、解凍は?下味付やハンバーグ、バラバラにも冷凍可?
まとめ
豚肉も基本的には消費期限を守って、もし期限切れの場合は、見た目や臭いをしっかり確認して判断しましょう。特に自分の嗅覚は頼りにしていいと思います。
無駄に捨ててしまうことがないように、買ったら計画的に使っていくのが一番ですが、考えている時間がないという時は、早めに冷凍しておいしく使いましょう。