
シャリシャリ食感が楽しくみずみずしくてあま~い梨。よく冷やして食べると美味しいですよね。スーパーで見かけると、もう秋なんだという気持ちになりますね。
そんな梨ですが、どれも同じだと思ってはいませんか?実は梨って品種によってかなり味わいや特徴が異なる面白い果物なんです。
今回は梨の常温や冷蔵、冷凍庫での保存方法、保存期間を旬や種類と一緒にご紹介します。
梨の旬は?
梨の旬は品種によって多少のズレがありますが、早いものでは7月に新水という品種が頃旬を迎えます。その後、幸水と続き、豊水が8月~10月が旬となります。同じ頃旬を迎えるものに二十世紀があります。
この後、秋も深まった10月下旬頃には晩三吉・愛宕という品種が収穫されます。この晩三吉は収穫後3月頃まで貯蔵できる非常に日持ちのする品種として有名です。
人気の梨の種類・品種は?
梨には様々な品種があり、それぞれに違った特徴があります。同じ果物なのに大きさや果皮の色なんかも異なり、覚えておくと面白いかもしれません。
黄緑色をした皮のものは青梨、茶色~赤っぽい皮のものが赤梨と分類されています。赤梨の方が果肉が柔らかく甘みがありジューシーで、青梨の方がシャキシャキとした歯ごたえと上品な味わいが楽しめる傾向にあります。
✅ 幸水
梨の中でも生産量が多いのが幸水と豊水です。幸水は日本における梨生産量のおよそ四割をも占める品種で、梨といえば幸水を思い浮かべる方も多いのでは。甘みが強く柔らかな果肉とみずみずしさが特徴の赤梨です。
✅ 豊水
豊水はなしの生産量のおよそ二割を占めています。大きいものでは400gもある大ぶりの梨で果肉は強い甘みと程よい酸味のバランスが美味しく、柔らかくてジューシーです。
✅ 二十世紀
青梨の代表格である二十世紀は鳥取県で主に生産されています。300g程の実でシャリシャリとした歯ざわり。甘みと酸味のバランスが絶妙な美味しさです。
ちなみにこの二十世紀梨と赤梨、洋梨を交配させてできた品種に21世紀梨というものがあります。21世紀はとても甘くそれでいて青梨の特徴であるシャリシャリ感も持ち合わせている品種でテレビ番組でも紹介されて今とても人気が出ている品種なんです。見かけたら是非味見してみて下さいね。
梨の保存方法、保存期間は?
梨は常温で保存することもあると思いますが、常温保存する場合には乾燥を防ぐため一つ一つを新聞紙で包むか、ビニール袋に入れて涼しく直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
常温での保存期間は大体3~4日となります。
梨を冷蔵庫で保存する場合
梨を冷蔵庫で保存するには、常温のときと同じように、1つずつ新聞紙に包んでビニール袋に入れ、ヘタの部分を下にして野菜室で保存します。
冷蔵庫ではおよそ1週間保存ができます。
梨は冷凍保存できる?
梨を冷凍すると本来の歯ざわりや美味しさが損なわれてしまうためおすすめできません。どうしてもという場合には、冷凍したものをジュースやピューレ状にしたりシャーベットにすると良いですね。
冷凍の仕方は、スライスした梨にレモン汁を振ってフリーザーバッグに入れ、空気を抜き平らにして冷凍します。
もしくは予めピューレ状にしておいても冷凍できます。皮をむいて芯を取った梨とレモン汁少々をミキサーに掛けてフリーザーバッグに入れて保存します。
保存期間は2~3週間です。
カットした梨の保存は?
梨は切ると鮮度が落ちるのが早いのでなるべく早く食べるようにしましょう。ただ、半分や四分の一などに包丁を入れたものが残ったときは、なるべく断面に空気が触れないようぴっちりとラップをして冷蔵庫で保存します。
既に食べやすい大きさに切り分けたものであればお皿にラップをするか、タッパーなどに入れて保存をし、1~2日以内、早めに食べましょう。
梨の変色を防ぐには?
梨はりんごと同じように切ったものは段々酸化し茶色く変色してきます。
変色を防ぐにはレモン汁・塩水・砂糖水などにつけるという方法があります。この中では梨本来の甘味や美味しさを損ねない砂糖水につけるのがおすすめです。浸ける時間は十分程度でいいですよ。
おいしい梨の選び方、食べごろは?
おいしい梨を選ぶ時は次の点をチェックしてみましょう。
✔ 形が整っていて皮にハリがあるもの
✔ 軸がイキイキとしているもの
✔ 肩が張りお尻がふっくらとしているもの
✔ 皮は色ムラのない綺麗なもの
✔ 手に持ってみてずっしりと重いほうもの
ずっしりと重みがあるものがみずみずしく、どちらかというと背が高いものより扁平なものの方が美味しい傾向にあります。
なお、梨の食べごろですが、買った直後の梨は表面がザラザラとしていると思います。このザラザラは熟していくに従い減っていきます。ですので、皮の表面を触ってみてツルツルとしているものはよく熟した食べごろのサインです。
梨のおいしい食べ方は?甘くする方法は?
梨の一番甘い場所は皮付近とお尻の部分。逆に芯の方は酸味が強く果肉も固いです。梨を切る際にはなるべく皮を薄くむき、芯の部分は気持ち大きめに切り取ると甘い梨を味わうことができます。
また、切ってみて「あれ?甘くない」というハズレの梨を引いてしまった時、我慢してそのまま食べるのもいいですが、どうせなら甘く変身させる方法を試してみてください。
それが「ブドウ糖」。普通のお砂糖でも良いのですが、果物の甘みの”もと”である果糖を使うとより良いです。切った梨にパラパラっと掛けておいて、タッパーなどに入れ一晩冷蔵庫で置いておくと、次の日にはとっても甘くて美味しい梨に変身しています。
ブドウ糖はプレーンヨーグルトなどに添付されていたりしまので、余分にあれば使ってみてください。
まとめ
梨には赤梨と青梨があることがわかりましたが、いつも好んで食べている梨が赤梨なのか青梨なのかわかりましたか?
私はいつも赤梨を食べていましたが時々食べる青梨ってなんだか新鮮味があり美味しいんですよね。時々あえていつもと違う品種を手にとってみると違った美味しさに目覚めるかもしれません。
梨を上手に保存して、おいしく味わってみてくださいね。