煮込むととろりとして、暑いときにもつるんと喉ごしのいい冬瓜。身体を冷やす効果があったり、疲労回復効果があったりと夏バテの時に重宝する夏野菜です。
ところで、そんな冬瓜、どうやって調理するのかご存知ですか?ひょっとしたら、いまいちよく知らないからとスーパーで見かけても、素通りしていた方も多いのではないでしょうか?
冬瓜は、実はもちろんのこと、皮やわた、種までをも食べつくすことができ、捨てるところのない野菜なんです。しかも調理方法も難しいことは何もありません。
低カロリーでダイエットの味方にもなる栄養がたっぷりと含まれている冬瓜、これからはもったいなくて冬瓜の前を通り過ぎるなんてできなくなるかもしれませんよ。
今回は、冬瓜の下ごしらえ、種やワタ、皮は食べられるの?といった疑問についてご紹介します。
冬瓜の皮のむき方、切り方は?
下ごしらえ・下処理などというとちょっと面倒そうな印象かもしれませんが、冬瓜の下ごしらえは特に難しいことをするわけではありません。きちんと処理をすることで一味違ってきますので是非一手間掛けてみて下さい。
冬瓜の切り方、皮のむき方
冬瓜を切るには、まず縦半分にストンと切り、半分にしたらスプーンでわたと種をくり抜きます。わたが残っていると煮崩れしやすく、食感も良くないのでしっかりと取り除きましょう。
取り除いたわたや種、皮は、あとで使うこともできますので捨てずに置いておきます。
続いて3cm幅に切ってから包丁で皮をむきます。柔らかくとろりと仕上げたいときには5~7mmと厚めに、冬瓜の緑色を残したい際には極薄めにむくようにします。
薄く皮をむくときには、ピーラーを使うと簡単です。この場合には、皮のあった部分の緑色のところは少々固く、味が入りにくいので包丁で格子状の切り込みを浅く入れておきます。
冬瓜は柔らかく煮ると煮崩れしやすいので、長時間煮込んだり、形を残したいのであれば面取りもしておきましょう。
冬瓜の下ごしらえ、下茹では必要?
冬瓜は下茹でをしてから使う場合もあります。特に煮物に使う場合には、下茹でを行うと味が染み込みやすくなり、苦味や青臭さも気にならなくなります。一手間掛けることで更に美味しい煮物に仕上がりますよ。
ただし、濃い味付けで炒めるときやそういった独特の風味を楽しみたいときには下茹でをしない場合もあります。
下茹での仕方は?
お鍋を使った下茹での方法
鍋にたっぷりの水と冬瓜、塩少々を入れます。火にかけて沸騰してから5~10分茹でます。冬瓜に少し透明感が出て竹串がスーッと入ったら茹で上がりです。冷水にとって粗熱を取り、冷めたらザルに上げます。
電子レンジでは?
冬瓜は電子レンジで下茹でをすることも可能です。5cm角ほどに切った冬瓜を水にくぐらせてから耐熱容器に入れてラップをふんわりと掛けます。
電子レンジで500wで6~7分、竹串がすっと通るくらいまで加熱をすれば出来上がりです。
下茹でをした冬瓜は冷ましてからフリーザーバッグに入れて冷凍保存をすることもできます。冷凍しておことで使いたい時にお鍋に入れて味付けをするだけですので重宝しますよ。
冬瓜は生で食べられる?
煮込むと美味しい冬瓜ですが、生で食べて良いものなの?と疑問に思うかもしれません。
もちろん冬瓜は生で食べることもできます。サラダにするとみずみずしくシャキシャキとした食感がとってもおいしいです。
生食する場合には、口当たりの良くない皮は厚めにむき、緑色のところがないようにします。厚めに切って食感を楽しむなら大根のように塩もみしておいたり、薄くスライスしてみずみずしさを楽しむなら切った後少し水に放つ程度で大丈夫です。
後は、お好みでドレッシングやポン酢しょうゆ、梅肉やマヨネーズなどと合わせてどうぞ!
冬瓜の種やワタ、皮は食べられる?
冬瓜の種やわた、皮の部分は捨てると思っている方もきっと多いですよね?私ももちろんそのうちの一人でした。
実は冬瓜って皮やワタ、種にも栄養がたっぷり含まれているんです。皮は利尿作用がありデトックス効果があることで浮腫みを緩和したり水太りの解消に役立ちますし、種も古くから外用薬として重宝されていました。
そんな貴重な部分をみすみす捨ててしまうともったいないですよね。
皮はきんぴらに!
冬瓜の皮はきんぴらや油炒めにすれば、とっても美味しく頂けるんです。コツは実から皮をむく時にちょっと厚めにむいておくこと。
厚めにむいた皮を薄くスライスし、ごま油で炒めて醤油と味醂で味付けすれば一品できてしまいますよ。
わたと種はスープに!
わたと種のところはスープや味噌汁、カレーに入れれば種ごと美味しく食べることができます。
これからは冬瓜も皮やわたも使って捨てずに、食卓のおかずを一品増やしてしまいましょう!
まとめ
皮やわた、種までも食べつくすことのできる冬瓜。ゴミも出ずムダもないし、とっても地球に優しいエコな野菜だと思いませんか?その上、美味しくて栄養も豊富とあればちょっと家でも頑張って調理してみようかなと言う気にもなりますよね。
えびと一緒に煮たものを冷やして食べるも良し、皮をきんぴらにするも良し、薄くスライスしたものをハムと一緒にくるくる巻いて食べるも良し。美味しい食べ方がたくさんありすぎてご紹介しきれない程の冬瓜、是非お気に入りの食べ方を見つけて下さいね。