カリカリとした食感がクセになるらっきょう。甘酢漬けにするとスッキリとした甘酸っぱさも好きな人にはたまらないですよね。
そんならっきょう、市販のらっきょう漬けは手軽に買えて便利ですが、実はらっきょうが手に入る旬の季節なら自宅で漬け込むことも可能です。
また、自宅で作ると、甘酢漬けや醤油漬け、味噌漬けなど自分の好きな味で、味付けも自由自在に楽しむことができます。
しかも、らっきょうは生活習慣病の予防や便秘の改善など、私たちに嬉しい効能がたくさります。ただ、食べ過ぎるとちょっと困ったことになる場合もあります。
今回はらっきょうの下処理や塩漬けや甘酢漬け、味噌漬けの作り方、らっきょう漬けの効果やカリカリにするコツ、食べすぎの注意点などをご紹介します。
らっきょうを漬ける時期は?
らっきょうはネギの仲間で、白くて球状の根に緑の茎がまっすぐに生えています。私達が食べるのはこの白い根の部分です。
こちらが処理する前のらっきょうです。たまねぎの小さい版みたいな感じですね。
らっきょうの旬は6~7月ですので、初夏の季節にらっきょうを漬けるのが一般的です。
らっきょうの漬け方は?
らっきょう漬けを作るには、まずは下処理が必要です。下処理したらっきょうは下漬け(塩漬け)をします。まずは、らっきょうの下処理から下漬けまで見てみましょう。
らっきょうの下処理、下漬けも必要!
1⃣ らっきょうは水でよく洗って、汚れを落とします。
2⃣ 根の部分と茎から上の緑の部分は処分するので切り落とします。根もと部分はごく浅めになるべく身を切り落とさないように注意しましょう。
3⃣ 水の中でらっきょう同士をこすり合わせるようにして薄皮をむきます。
4⃣ 流水で洗い流し、ザルに取って水気を切ります。
5⃣ ボウルに4⃣のらっきょうを移して、らっきょうの重さの10%分の塩を用意し、その半量の塩をらっきょうにまぶします。
6⃣ 煮沸消毒した瓶に5⃣を入れて、残りの塩を溶かした水をらっきょうがひたひたになるくらいに注いで、2~3週間常温(日の当たらない涼しい場所)に置いておきます。その間、時々ゆすって混ぜ、発酵してガスが出てきたら、蓋を開けてガスを抜いてかき混ぜておきます。
これで下漬けが完了です。甘酢漬けなどの本漬けをするときには、下漬けしたらっきょうを流水で洗って、薄い塩水に半日程度浸け置いて、塩抜きをしてから本漬けに移ります。
下漬けをして塩を抜いたらっきょうは、そのまま塩漬けらっきょうとして食べることもできます。次に、甘酢漬けにする方法をご紹介します。
らっきょうの甘酢漬け
1⃣ 米酢400cc、砂糖400g、水1カップを鍋に入れて火にかけます。らっきょうは1kg準備します。
2⃣ 沸いてきたら火を止めて、輪切りにした赤唐辛子2本分を入れます。
3⃣ 塩抜きをしたらっきょうを、煮沸消毒済みの瓶に入れて、そこに冷ました甘酢液を注いで2週間程冷暗所で漬け込むと完成です。
甘酢漬けの保存は1年間可能です。
らっきょうの甘酢漬けはいつも母が漬けてくれておいしく食べています。私はあまり甘いのが得意ではないのですが、自家製のものは甘さを調節できて甘すぎないように作れるところがいいですね。
酢と言えば、最近はレモン酢やりんご酢も注目を集めていますね。どちらもダイエットにいいと注目を集めていますが、こちらもとっても簡単に作れますので、ぜひ、試してみてください。
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らっきょうの味噌漬け
らっきょうの味噌漬けもおいしくておすすめです。実は味噌漬けは下漬けをせずいきなり味噌に漬けて作ることができます。早く食べたい!という方にはぴったりです。
1⃣ らっきょう400gに対して、味噌1/2カップ、キビ糖1/2カップ、日本酒大さじ2をボウルで混ぜ合わせます。
2⃣ 下処理をして水気をよく拭き取るか、半日程度天日干しをしたらっきょうを1⃣に加えてよく混ぜます。
3⃣ 煮沸消毒をした保存容器に2⃣を移して表面をならし、冷蔵庫で4~5日漬け込んだら完成です。
味噌漬けも冷蔵庫で約3ヶ月保存が可能です。漬けておいたらあとは保存しておけばいいので、下処理もいらず簡単ですね。
カリカリの食感を楽しむためには?
らっきょうはあのカリカリした食感がおいしいですよね。その食感を楽しむには、まず材料選びが大事です。
らっきょうを選ぶときは土付きで売られているものを選びましょう。既に土が洗い落とされているものはカリカリとした食感が失われていることが多く、おすすめできません。
また、下処理の過程で水に浸けすぎるとせっかくの食感が失われてしまうので、浸けすぎないことも大切です。
らっきょう漬けの効果は?
なんとなくらっきょう漬けは体にいいということをご存知の方も多いと思いますが、実際にどのような効果があるのか気になりませんんか?
らっきょうには硫化アリル、フルクタン、水溶性食物繊維、サポニンといった素晴らしい効能をもった栄養素が豊富に含まれています。一つずつ見てみましょう。
✅ 硫化アリル
硫化アリルは血液凝固を防ぎ、血流をサラサラにしてくれます。これにより動脈硬化を予防してくれます。また強い殺菌作用があるため風邪の予防にも役立ちます。
硫化アリルには、疲労回復を促すビタミンB1の吸収を7倍にも促す働きもあり、疲労回復効果にも繋がります。硫化アリルの化合物ジアリルスルフィドはガンの発症を予防する酵素の働きを助ける役割もしています。
✅ フルクタン
悪玉コレステロールを減らし、余分なコレステロールを排出し、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。このため動脈硬化や高血圧などの生活習慣病や糖尿病の予防に効果があります。
✅ 水溶性食物繊維
食物繊維は、整腸作用や腸内環境の改善効果があり、便秘の改善や解消に期待ができます。
✅ サポニン
抗酸化作用が強く、生活習慣病の原因ともなる活性酸素を除去します。
らっきょう漬けにはがんの予防から便秘の改善など様々な効果があるんですね。私も子供のころは嫌いで一切食べなかったのですが、大人になってから無性に食べるようになりました。特にカレーとの付け合わせは最高ですよね。
らっきょう漬け、食べすぎるとどうなるの?
ご覧いただいたように、素晴らしい効果効能を持つらっきょうですが、一方で食べ過ぎると次のような症状が発生する可能性があります。
✖ 胃痛、胸焼け
✖ 下痢、ガスの多発
✖ 口臭の原因
食べすぎるとこのようなマイナスの効果もあるんですね。これは主に、らっきょうに含まれる硫化アリルの仕業で、素晴らしい健康効果がある反面、刺激が強いためこういったマイナス効果をもたらすのです。
ですので、らっきょうはとにかくたくさんを食べればいいというものではなく、1日4~5粒程度の適量を守って食べることが大切ですね。
まとめ
今回はらっきょうの下処理や漬け方、効果などをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
市販のらっきょう漬けは添加物は勿論ですが、糖分や塩分も多く含まれています。そのため、いくららっきょう自体が身体に良くとも毎日食べていたら糖分や塩分過多になってしまい身体に良くありません。
ご自分でつけると砂糖やお塩の量も調節できるので、習慣としてらっきょう漬けを食卓に並べるのであれば断然手作りがおすすめです。ぜひ、らっきょうが旬のおいしい季節には手作りに挑戦してみてください。