おでんや煮物の大根って美味しいですよね。コンビニで買うにしても家庭で炊いたものを食べるにしても、透き通った出汁がしみしみの大根って何とも言えないおいしさです。でも、そんな中までしみた大根を作るのって普通に煮たのではなかなかできなくないですか?

 

一体どんなコツが!と思うかもしれませんが料理の基本をご存じの方ならなんてことはなく、「下茹で」をすることなんです。でも下茹でってちょっと面倒ですよね。調理の前に一度茹でるなんて、できれば省きたいものです。

 

今回は大根の下茹での理由やお鍋やレンジ、圧力鍋を使った方法や、保存方法をご紹介します。

 

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下茹でする理由はなぜ?

 

大根の下茹で、どうして下茹でをするのか理由がわからなければ、そのまま煮てもいいじゃない?と思ってしまいがちです。

 

大根の下茹では、実は結構大切だったりするんです。その理由は次のようなことがあるからです。

✔ 大根にしっかり味が染みるようにするため

✔ 大根独特の臭みや苦味を取り除くため

✔ あく抜き

 

生の大根をそのまま出汁に入れるとお出汁が白く濁ってしまうことがあります。おでんの透き通ってキラキラとした出汁が台無しになってしまうのはちょっと残念ですよね。

 

それに下茹でをすることで中までしっかりと味が染み込みやすくなるので、結果的に煮込み時間も短くてすみます。

 

また、大根は下茹でをすることで苦味が落ち甘みが増します。更に美味しい大根になるというわけですね。

 

こういった理由があるので、面倒でもしっかりと下茹でをすることでワンランクアップしたお料理になるんです。

 

ちなみに、下茹でをしたほうが良いお料理はおでんふろふき大根ぶり大根などの煮物。逆にそんなに気にしないのであれば、省いても大丈夫なのがお味噌汁などの汁物です。

 

下茹での方法、時間は?

 

では実際どのように下茹でをすれば良いのでしょうか。ただお鍋にお湯を沸かして大根を煮るだけ?そうではありません。

 

大根もしっかりとした準備をし、煮崩れしにくく味がしみやすくしなくてはなりませんし、茹でる際にもただ茹でるだけではないのです。ひとつひとつは簡単なことですので、面倒だと思わずトライしてみて下さいね。

 

下茹でまでの大根の下準備

下茹でをするにはまず大根の準備をしなくてはなりません。まず皮をむき、料理に適した大きさに切ります。厚みのある場合には隠し包丁片面に十字の切り込みを入れます。切り込みの深さは厚みの1/3程度です。また面取りをすると煮崩れしにくくなります。

 

お鍋での下茹での方法は?

1⃣ 大きめのお鍋を用意し、下準備をした大根がかぶるくらいまで米のとぎ汁を入れて火にかけ、20~30分ほど茹でます。

2⃣ 茹で上がったらザルにあげ、流水で洗います。このとき、大根が崩れないよう注意してくださいね。

 

ちなみに、どうして米のとぎ汁を用いるかご存知でしょうか?昔は米ぬかを使用したのですが、今ではあまり家庭に買い置きが無いため、とぎ汁を使うことが多くなっています。

 

とぎ汁にも米ぬかの成分が含まれているのですが、米ぬかの成分が大根のアクを吸着し、エグみや苦味を取り除いてくれる役割をするのです。

 

お米のとぎ汁がない場合には、お米大さじ1杯ほどをお茶パックに入れたものを鍋に一緒に入れるか、片栗粉や小麦粉小さじ1杯程で代用しても効果がありますよ。

 

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電子レンジでも下茹でできる?

お湯を沸かして下茹でをするのは面倒だと思う方には、電子レンジがおすすめです。

1⃣ 耐熱容器に下準備をした大根を重ならないように並べ、大根の高さの半分くらいまで水を注ぎ、米を軽く一握りくらい入れます。(とぎ汁を使っても大丈夫です)

2⃣ ラップをして600Wで10分ほど加熱します。竹串がすっと通ったら、流水で軽く洗い流します。とっても熱いのでやけどをしないよう気をつけましょう。

 

圧力鍋を使って下茹でするには?

1⃣ 下準備した大根を圧力鍋に入れ、米のとぎ汁と水を鍋の1/3くらいのところまで入れ、強火にかけます。

2⃣ 圧が掛かり、蒸気が吹き出してきたら弱火にして3分茹で、火を止めて7分おきます。

3⃣ 圧を抜き、大根を流水で洗います。

 

圧力鍋だと大幅に時間が短縮できますね。ただ、圧力鍋では片栗粉や小麦粉を入れて圧を掛けると不具合が起こることがありますので使用しないようにして下さい。

 

もっと手軽にするには?

 

下茹でよりももっと手軽にできる方法があります。それは大根の皮をむき3cmくらいの幅に切り分け面取りし、隠し包丁(十文字に切り目を入れます)を入れた大根を冷凍するという方法です。

 

一晩程度冷凍しておけばいいので、明日おでんを作ろうと思ったら、寝る前に大根を下準備して冷凍庫に入れておけばいいですね。

 

あく抜きの効果はありませんが、冷凍により大根の細胞壁が破壊され、出汁の味が染み込みやすく柔らかくなります。ガスやレンジを使う方法よりも光熱費の節約になりますね。

 

下茹でした大根の保存方法は?冷凍もできる?

 

大根を下茹でをしたけれど使い切れない、という場合には保存もできるので長持ちさせて活用しましょう。

 

冷蔵庫での保存方法は?

下茹でをした大根は流水でサッと洗い、タッパーに水と共に入れます。毎日水を取り替えながら冷蔵庫で一週間くらい保存が可能です。

 

下茹でした大根も冷凍できる?

下茹でをした大根は冷凍保存も可能です。その際は、水気を切りフリーザーバッグに入れて空気を抜き、冷凍庫に入れます。調理の際は凍ったまま鍋に入れて煮ることができますよ。

 

保存期間はおおよそ1ヶ月可能です。

 

まとめ

 

今回は大根の下茹でをする理由、その方法や保存方法をご紹介しましたが、面倒だと思ってもしっかりと下茹でをすることで、美味しい大根を食べることができるんですね。

 

お鍋を使った方法だけでなく、電子レンジや圧力鍋、冷凍庫など様々な方法がありますのでご自身に合った方法を見つけて、ぜひ煮物の時には大根の下茹でを活用してみてくださいね。

 

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