今や普通に食卓に上がる人気のキムチ、昔に比べるとスーパーなどで販売しているキムチの数もかなり種類が増えていますよね。そのままでも、納豆キムチにしたり、冷奴にのせて食べてもおいしいキムチ。
そんなキムチは発酵食品として知られていますが、未開封、開封後の賞味期限切れキムチは食べられるのでしょうか?また、いつまでなら大丈夫なんでしょうか?酸っぱくなったら料理としての使い道はあるのでしょうか?
今回は未開封や開封後1週間や1ヶ月、または2ヶ月などキムチの賞味期限切れは食べられるのか、どのくらいまで大丈夫なのか、と酸っぱくなったキムチの使い方についてまとめてみました。
キムチの賞味期限は?
キムチといえば、韓国の代表的な食べ物ですが、寒い韓国では冬に野菜が採れなかったので、生活の知恵から保存食として食べられてきました。
そんなキムチはご存知の通り、納豆やヨーグルトと同じく発酵食品です。
発酵食品といえば、「腐らせているので多少賞味期限が過ぎても大丈夫では?」という先入観を持っている方もきっと多いのですよね?
スーパーで買うキムチの賞味期限は、商品によって異なりますが、早いものは約1週間、長いものだと1ヶ月以上持ちます。
ちなみに、韓国で販売しているキムチの賞味期限は1か月未満のものを探すのが難しいくらい長持ちします。これは気候や使う食材によるそうなのですが、韓国では今でも保存食として重宝されています。
腐ったキムチの状態は?
まず、どんな状態のキムチが腐っているのか、知っておきましょう。
腐ったキムチは、次のような状態です。
✖ キムチの臭いではない変な臭いがする
✖ アルコール臭がする
✖ 白く変色している
✖ カビが生えている
ですので、食べる前に必ず中身を確認して、こういった状態のときは、食べて体を壊したら大変ですので、躊躇せずに処分しましょう。
チーズも同じ発酵食品、賞味期限切れがいつまで食べられるのか気になりませんか?チーズの賞味期限はこちらをご覧ください。
⇒ チーズの賞味期限切れ、未開封はいつまで食べられる?冷凍も可能なの?
キムチは賞味期限が切れても食べれる?
キムチにもいろんな味があって、最初から酸っぱいものや激辛のもの、日本人の口に合わせた若干甘いものなど様々です。そんなキムチは賞味期限が切れても大丈夫、食べられるのか、いつまで、どのくらいまでなら食べても大丈夫なのか見てみましょう。
その前に、確認です。キムチを食べるときは、清潔なお箸(使いまわししたり、人の唾液がついていないもの)で毎回取って食べていること、また冷蔵庫で保管していることを前提にお話ししますね。
また、食べる前に、さきほどの腐っている状態でないかの確認は、しっかりしておきましょう。
1週間、10日ほど賞味期限切れのキムチ
未開封の場合は、1日や2日、3日、1週間、10日ほどの賞味期限切れでもほとんど大丈夫です。
開封後でも1日、2日、3日はもちろん、1週間、10日ほどしか、賞味期限が切れていないものは、ほぼ問題なく食べられます。(お箸はきれいなものを使ってますよね!)ちょっと酸っぱくなっていると思いますが、もし気になるようであれば、そのままではなく、後ほどご紹介する方法で食べればおいしく使えます。
また、ものによっては例えば、賞味期限が1か月ほど先なのに、開封後どんどん酸っぱくなっていくものもあります。これは、開封したことでキムチが空気に触れて酸っぱくなるのです。また常温に置いてもキムチは酸っぱくなりますよ。
未開封、開封後、賞味期限切れ1ヶ月の場合は?
未開封の場合、冷蔵保存していれば賞味期限切れ、2週間、1ヶ月でもほぼ大丈夫です。
実は、キムチは開封後、1ヶ月賞味期限切れでもほぼ食べることができます。ただ、必ず中身や臭いなどを確認してから使うようにしてください。
キムチは日数が経つと前述のとおり、酸味が増したり、温度が高くなっても酸っぱくなります。もちろん酸っぱいからと言って食べられないわけではありません。韓国ではむしろ酸っぱいほうがおいしいとされていて、酸味のあるキムチを好む人が多いです。
賞味期限切れ、2ヶ月経過は大丈夫?
商品によって異なりますが、実はキムチは未開封だと2か月ほど賞味期限切れでも食べれることが多いです。が非常に酸っぱくなっていると思います。また、中身は必ず確認しましょう。
ただ、開封後で賞味期限が2ヶ月過ぎているものはさすがに少し怪しいので中を確認して、変な臭いがいしていたらやめておきましょう。私も一度、2ヶ月ほど放置していたのを見つけて中をみたらちょっと変な臭いと、白っぽくなっていたので体調を崩したら損だなと思い、処分しました。
ちなみに韓国では、通常の冷蔵庫以外にキムチを保管する「キムチ冷蔵庫」が個別にあって、かなりの長期間保存しています。
白菜の収穫の季節、11月と12月がキムチ作りのピークなのですが、その時に大量に作って、半年はもちろん1年間も冷暗所に保存して食べています。中にはそれ以上保管しているものを食べたりすることもあります。
こちらが韓国のキムチ冷蔵庫、結構大きいです。
なるべく酸っぱくしない方法は?
日本人は酸っぱくなったキムチをあまり好まないと思いますが、私も実は苦手です。できればあまり酸っぱくなってほしくないです。
酸っぱくしない方法は、キムチを食べるときに、容器の蓋を開けっ放しにせず食べる分だけ小皿にとって、すぐに冷蔵庫に入れるようにします。そうすることで多少は発酵を抑えられて、酸っぱくなるのを遅らせることができます。
また、キムチをなるべく長く保存して食べられるように、キムチをお皿やお茶碗に取るときは、前述のとおり、清潔なお箸を使って取りましょう。開封するだけでも細菌が入りやすくなりますが、人の唾液などが入ってしまうとさらに腐りやすくなります。
納豆の賞味期限も気になりませんか?納豆は賞味期限ぎりぎりが一番おいしいとされていますが、納豆の賞味期限はこちらをご覧ください。
⇒ 納豆が賞味期限切れ、1週間、10日、2週間、いつまでなら大丈夫?
酸っぱくなったキムチの使い方は?
実は、その昔、賞味期限までにキムチを食べきれなくて、酸っぱくなって半分以上の残っているキムチは捨てていたのですが、韓国人の友人に「もったいない!」と怒られました。
もちろんもったいないとは思っていたのですが、どうしてもその酸っぱさが苦手で、そのキムチの使い道もわからなかったので、仕方なく処分していたのですが、今ではちゃんと酸っぱいキムチも最後まで食べています。というか、酸っぱくなる前にきれいに食べきっているほどです。
酸っぱくなったキムチの消費レシピや料理法、食べ方は、実は結構たくさんあります。
✓ 豚キムチ/豚キムチ丼
✓ 細かく刻んでキムチチャーハン
✓ 焼きキムチ
✓ キムチ鍋
✓ キムチやきそば
✓ キムチチゲ (本場韓国のキムチチゲです。)
焼きキムチは、焼き肉やサムギョプサルを食べにいくとキムチを焼いて食べたりしますよね?それと同じように、ごま油で炒めて、塩コショウで味付けして食べます。さらに、これを韓国のりに巻いてご飯と一緒に食べるのもおすすめです。
こちらはクックパッドの人気レシピの豚キムチです。すっぱくなったキムチも使えるのでぜひ作ってみてください。
出典:http://cookpad.com/recipe/597693
こちらは体が芯からあったまるキムチを使ったはるさめスープです。春雨と卵とキムチのシンプルなスープですが、美味しいこと間違いなしです!お豆腐を入れてもいいですね。
http://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1390000967/
わが家でも賞味期限が2週間、1ヶ月過ぎたキムチを、臭いや見た目に問題がなければ気にせず調理して食べますが、豚キムチが多いです。ご紹介したレシピよりも、もっと適当で豚肉とキムチを炒めて、味付けはマヨネーズと醤油を作る量によって適当に入れて、味見しながら作っています。
いつ食べてもおいしくてクセになる味ですし、キムチをたくさん使うのでキムチの消費に助かります。よかったらぜひ一度試してみてください。
油の賞味期限には注意が必要です。賞味期限切れの油を使っていると体にも悪いです!油の賞味期限はこちらをご覧ください。
⇒ 賞味期限切れの油、未開封や開封後はいつまで大丈夫?使い道や捨て方は?
キムチは冷凍も可能!
韓国の空港などで冷凍のキムチを販売しているのを見かけた方もいるかもしれませんが、実はキムチは冷凍が可能です。
冷凍保存する場合は、
☑ しっかり空気を抜いて、ラップでしっかり包むかビニール袋に入れて保存します。
☑ 冷凍する前には使いやすいように、小分けにしておくと便利です。
使うときには解凍すると水分がでてしまうので、解凍せずに凍ったまま炒めたり、煮たりして食べるのがおすすめです。
旅行などで長期不在にする場合や食べきれないときに冷凍しておくと助かりますね!
まとめ
キムチはきちんと冷蔵庫に保存して、清潔なお箸を使っていれば開封後でも賞味期限が多少過ぎても食べられることがわかりましたね。
栄養も豊富で腸の働きをよくする効果効能もあるキムチ、意外といろんな料理に使えるので、すっぱくなったら、ぜひ、調理して美味しく食べてください。ただ、賞味期限切れのものを食べる前にはしつこいようですが、必ず腐っていないか、臭いや見た目で確認し、自己責任の下、しっかり判断しましょう。