栄養満点の健康食品としてはもうおなじみの納豆。独特の味や匂いから苦手という人も多いですが、やはりその効果には目を見張るものがあります。
なんとなく喰わず嫌いだった方から、やっぱり苦手という方まで、そんなに効果があるなら、ちょっと食べてみようかな?となってしまうほどすごい納豆の健康効果をまとめてお伝えします。
また、納豆大好き!な人が気になる、納豆の栄養を効果的に摂る方法や食べすぎの注意点もあわせてご紹介します。
納豆の栄養は?
納豆の原料となっているのは、タンパク質の量がお肉に匹敵する事から「畑のお肉」という呼び名を持つ事や、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを豊富に含む事でもお馴染みの大豆です。
大豆の持つ豊富な栄養素だけでも十分注目されていますが、これを発酵させた事でさらに発酵食品としての豊富な栄養もプラスされるのが納豆です。
代表的な栄養としては、
☑ 細胞に新鮮な酵素や栄養を運び、血流を良くする「ビタミンE」
☑ 細胞の再生や成長を促進し、健康な皮膚・髪・爪をつくる「ビタミンB2」
☑ 抗がん作用があると言われている「セレン」
☑ 肌を潤す効果で若々しい肌を作ることや、胃粘膜を保護する働きのあるネバネバ成分の「ムチン」
などがありますが、特に注目したい成分は、「ビタミンK」と納豆菌が作り出す酵素の一つ「ナットウキナーゼ」です。
カルシウムが骨になるのを助ける働きを高める事から、骨粗しょう症の予防に繋がると注目されている「ビタミンK」ですが、もう一つの働きは血液凝固作用。血液を固める働きを持ちます。
そして「ナットウキナーゼ」の働きは、血液をさらさらにして心筋梗塞や脳梗塞の起因となる血栓を溶かす作用・・・一瞬、あれ?っとなってしまいそうな、ビタミンKと逆の性質を持つ二つの成分ですが、血液を固める作用のおかげでかさぶたができて血が止まる様になっているので、どちらも大切な栄養素なんですね。
人間の身体って複雑に出来ているんだなぁとつくづく思いますね。
ただ、脳梗塞など、血管がつまる病気になった方に処方される「ワーファリン」という、ビタミンKの働きを抑える薬を飲んでいる方は、薬の効果が弱まるので、納豆を控えて下さいと言われるようですので注意が必要ですね。
納豆の効果効能は?
納豆は、美容にも健康にも嬉しい効果が期待できる日本のスーパーフードです。
ビタミン類をはじめ、腸内環境を整え便通改善の効果がある食物繊維や、老廃物を排出し、むくみ防止に効果的なカリウム、肌を潤す性質をもつムチン、血液をサラサラにしてくれるナットウキナーゼなどを含むことで、美肌・美髪作りやアンチエイジングにダイエット効果と言った、女性に嬉しい効果がずらりと並ぶばかりでなく、疲労回復や免疫力アップ・心筋梗塞や脳梗塞の予防まで、健康面でも良い効果が見られます。
また、強い骨を作るためにカルシウムが欠かせないのは有名ですが、強い骨を作るためにはもう一つ、カルシウム同士をしっかりとつなぎ合わせるコラーゲンも必要な事がわかってきました。
「ビタミンK」には、そのコラーゲンを増やし、骨の質を良くする働きがある事が明らかになっており、日本骨粗鬆症学会が発表するガイドラインにも骨粗鬆症の予防のために推進される食品として納豆があげられているほどだそうです。
納豆の効果的な食べ方は?
納豆と言えば和朝食というイメージの方も多いと思いますが、ナットウキナーゼの効果を最大限に活用しようと思ったら、実は、夕食に納豆を食べるのがおすすめです。
私たちの体は、夜寝ている間はほとんど筋肉を動かさないので血液が固まりやすくなっているのですが、ナットウキナーゼの働きは、食後10時間くらい続くので寝ている間の血液をサラサラに保ってくれる効果があるのだそうです。
このナットウキナーゼ、実は熱には弱い性質を持っているので、ナットウキナーゼの効果、心筋梗塞や脳梗塞の予防を期待して食べる場合には熱を加えない食べ方にして下さいね。
もう一つおすすめの食べ方は、賞味期限ギリギリで食べることです。発酵が進むほど、納豆菌が作り出すビタミンKや、新しい細胞を作り出したり現状の細胞を安定させるために必要な抗老化物質の一つ「ポリアミン」といった成分が増えるため、賞味期限ギリギリが最もピークになるのだそう。
納豆の賞味期限に関する記事はこちらもチェックしてみてください。
⇒ 納豆の賞味期限切れ、1週間なら大丈夫?白いぷつぷつや斑点は何!?
賞味期限が迫った納豆に値引きシールが貼られているのをよく見かけますが、お値段は下がって栄養価はアップしているなんて、嬉しい限りですね。
また、納豆を食べる目安は、1日1パックか、または多くても2パックと言われています。
大豆イソフラボンは過剰摂取することで逆にホルモンバランスを崩してしまうので、1日50~70mgが摂取の上限と言われています。
納豆1パックに入っているイソフラボンは約37mgですが、他の食品にも入っていることを考えると1日1パックが適量ですね。
ビタミンなど他の栄養素も、1パック食べれば十分必要量を摂取出来ますし、一度にたくさん食べるより毎日続けて、体に栄養を送り続ける方が効果も高いようですよ。
また、摂りすぎることで吐き気や肝機能低下の危険があるセレンや、痛風の原因となるプリン体の心配などを聞くこともありますが、どちらも納豆に置き換えると6パックほど摂取することになりますので、あまり神経質に考える心配はなさそうですね。
納豆の効果的な食べ方をおさらいしておくと、
1⃣ 夕食に食べる
2⃣ 加熱しない
3⃣ 賞味期限ぎりぎりのものを選ぶ
4⃣ 毎日1日 1~2パックの摂取
ですね。
納豆のおすすめレシピ
納豆の効果を生かせる、とっても簡単なおすすめレシピをご紹介します。
納豆とめかぶの和え物
作り方は簡単で、納豆とめかぶをそれぞれ適量、和えるだけです。
以前テレビで紹介されていたのですが、大豆のイソフラボンとめかぶのフコイダンがそれぞれがんを抑制する効果があるため、混ぜて食べることで効率よくがんを予防できるそうです。
納豆、オクラ、長芋、とろろ昆布のねばねばづくし
ご覧の通り、全てねばねば食品で、ねばねば成分の「ムチン」が含まれていますが、このムチンは前述のとおり、胃の粘膜を保護してくれる役割があり、同じねばねば食品を一緒に摂取することで、効果がより一層アップし、ウイルスなどの細菌、病原体をブロックしてくれて、病気になりにくい体を作ってくれます。
作り方は簡単、すべて一緒に混ぜるだけです。材料さえあればすぐにでも作って食べられますね。ほかにもモロヘイヤ、ツルムラサキ、めかぶなどのねばねば食材であれば、なんでもお好みで、冷蔵庫にある材料で作れるのでおすすめです。
まとめ
今回は納豆の栄養と効果効能について、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。栄養豊富な食品としてはもうおなじみの納豆ですが、改めて見ると知らなかった効果もあったのではないでしょうか。
とくに賞味期限ぎりぎりの納豆がいいというのは、意外ですよね。実はこちらあるテレビ番組でお医者さんが話しているのを聞いて私も実践しています。値引きシールが貼られた納豆を見かけたら迷わず購入!ですね。
納豆は熱を加えずに、夕食時に毎日食べて健康な体を保っていきたいですね。