そら豆は傷むのが早いので、美味しいそうなそら豆が手に入ったらすぐに調理に取り掛かるのが一番です。焼いたり揚げたり美味しい食べ方は数あれど、一番シンプルにそら豆の美味しさを味わえるのは、やっぱり茹でたそら豆ではないでしょうか。
何も考えずに茹でてしまうと茹ですぎて美味しくなくなったり、豆にしわが寄って美味しくなさそうになってしまったりします。
今回はそら豆のゆで方やゆで時間、おいしくきれいに仕上がるちょっとしたコツやそら豆を使ったおすすめレシピをご紹介します。
そら豆のおいしいゆで方、ゆで時間は?
少しずつ暑くなる季節、5月6月が旬のそら豆は夏の始まりを知らせてくれます。
そんなそら豆のおいしい時期、そら豆をゆでる時にさやから出して茹でるのか、それともさやごと茹でていいのかといろいろ悩みませんか?結論としては、実はどちらでもちゃんと茹でることができます。
大きなお鍋を使って茹でるなら、さやごと、小さなお鍋を使うなら豆だけ取り出してといったふうに使い分けてもいいですし、それぞれの利点を把握して、やりやすい湯がき方で調理するといいですよ。
栄養価が高いそら豆にはさまざまな効果効能も期待できます。
⇒ そら豆の栄養は皮にも?効果的な食べ方は?ダイエットや疲労回復にもうれしい効果が!
さやから出して茹でる方法
さやから出して皮むきで茹でる場合、下ごしらえとしてさやを外し豆に切り込みを入れる手間が少しかかります。そして豆にしわがよりやすくなるという心配もあります。
ですが、さやが無い分小さなお鍋で調理することができて、食べるときも手間がかかりませんね。
その茹で方は、
1⃣ 鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
2⃣ そら豆はさやから取り出し、黒い筋に沿って包丁で少し切り込みを入れておきます。
3⃣ お湯が沸騰したら、お湯に対して3%くらいの塩を入れて、そら豆を1分半~2分ほど、蓋をせずにゆでます。
4⃣ ゆで終わったらザルにあげます。このとき、水にはさらしません。
ザルにあげた後、うちわでパタパタと仰ぐと早く冷め、豆の色が綺麗な緑色に仕上がりますよ。
さやごと茹でる方法
皮ごと茹でるには大きなお鍋にたっぷりのお湯が必要になり、豆だけ茹でるよりも時間がかかるのがちょっとした難点です。
でも、さやごと茹でると豆にしわがよりにくく、味も豆本来の甘味や香りが逃げずに美味しさが凝縮されるので、さやごと茹でるのも実はおすすめです。
何より、さやごと茹でる場合の最大の利点は鮮度を保ったまま調理できるということ。豆はさやから出すとどんどん鮮度が失われていきます。
そのためさやから出して茹でる際は、調理の直前に豆を取り出す必要があるのですが、さやごと調理はその必要がありませんね。
茹で方は、
1⃣ お鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
2⃣ お湯が沸騰したら、お湯に対して3%程の分量の塩を入れ、そら豆をさやごとお湯に入れます。
3⃣ 2分ほどゆでたら、火を消し、鍋の中に5分置いてからザルにあげて粗熱を取ります。
茹で時間は、豆だけで茹でるときと同じですが、鍋の中に5分置いておくのがポイントです。
あとは、食べる直前にさやから出せばきれいなそら豆のできあがりです。好みでお塩をつけて食べると、そら豆本来の味が楽しめますよ。
そら豆のおいしい食べ方は、茹でる以外に焼くのもおすすめです。グリルやフライパン、トースターを使った焼き方や下処理の方法については、こちらもぜひ参考にしてみてください。
⇒ そら豆の食べ方、皮ごと焼くのがいい?薄皮は取って食べるの?
しわを防ぐ茹で方は?
そら豆をしわなくふっくらと、ゆであげるためのコツは2点あります。
✅ 豆だけで茹でるなら、茹でる前に豆に包丁で黒い筋に沿って少し切れ目を入れておく
✅ さやごと茹でる
すでにご紹介した通りですね。ぜひ、試してみて下さいね。
茹でたそら豆は冷凍保存できる?
生のそら豆は非常に鮮度が落ちやすく、新鮮なのは収穫してから3日以内と言われています。すぐに調理して食べるのであればいいのですが、食べる予定がなければ冷凍保存が便利です。
茹でたそら豆も、もちろん冷凍保存が可能です。ただ、ゆでてから保存すると、どうしても水っぽくなってしまうので、できれば生のまま冷凍するのが望ましいです。
ゆでたそら豆の冷凍の仕方は、先ほどの方法でさやごと茹でますが、ゆで時間は短く固ゆでにします。
さやごと、あるいはさやから豆を取り出して、包丁で少し切り込みを入れるところまで下処理をしてから、フリーザーバッグに入れて冷凍するのがおすすめです。
使い方は自然解凍すると、てんぷらや煮物に使えますよ。保存期間は1ヶ月ほどです。
そら豆の保存方法、冷蔵や冷凍の方法、保存期間についてはこちらをご覧ください。
⇒ そら豆の保存、冷凍には薄皮はどうする?冷凍庫内や乾燥する保存方法は?
そら豆の臭いが気になる?
そら豆はその臭いが気になるという方も結構いらっしゃいます。
このにおいは、そら豆特有のにおいで完全に取ることができないのですが、ゆでるよりも焼いた食べる方が臭いも少しやわらぐので、できれば、皮ごと焼いて食べるといいかもしれません。
どうしても臭いが気になる場合は、比較してみてくださいね。
おいしいそら豆のレシピ
そら豆はそのまま食べてももちろんおいしいのですが、味も食感もいいので、いろんなレシピにアレンジするのもおすすめです。ここでは、簡単な人気のレシピ2品をご紹介します。
簡単!おつまみ❤そらまめにんにく炒め❤
おつまみにぴったりのにんにく炒め。後をひく美味しさでお酒も進みます。こちらは茹でずにそのまま炒めるレシピです。
【作り方】
1⃣ にんにく2片はスライスし、そら豆240gはさやから取り出し薄皮もむいておきます、
2⃣ フライパンにオリーブオイル大さじ1杯とスライスしたにんにくを入れ、弱火で香りがするまで熱します。このとき、にんにくが焦げないように注意しましょう。
3⃣ そら豆を加えます。
4⃣ 3分程炒めたら塩を振り、お皿に盛り付けて胡椒を振ったら完成です。
出典: https://cookpad.com/recipe/1450116
とろ~りスープ☆そら豆のポタージュ
茹でたそら豆はそのまま食べても美味しいですが、ポタージュにするのもいいですね。
【作り方】
1⃣ そら豆100gは塩ゆでして薄皮をむいておきます。玉ねぎとにんにくはスライスします。
2⃣ 鍋にバター10gとオリーブオイル小さじ1、にんにくを入れて中火にかけ香りを出します。
3⃣ 玉ねぎとそら豆を加えて、玉ねぎがしんなり透き通るまで炒めます。
4⃣ 砂糖小さじ1、ブイヨン1個、水200ccを加え、沸騰したら弱火で3~5分煮ます。
5⃣ 火を止めて牛乳を加えたら、ミキサーで滑らかになるまで撹拌します。
6⃣ お鍋に戻して温め、塩で味を整えたら完成です。
https://cookpad.com/recipe/1099147
まとめ
今回はそら豆の茹で方についてご紹介しましたが、塩ゆでにするだけでもおいしいそら豆なので、上手に茹でるコツを知り、冷凍保存もマスターしたら、これでもうそら豆の美味しさを余すこと無く味わえますね。
シンプルに茹でたそら豆を存分に味わったなら今度はちょっと一工夫したレシピも試してみて下さい。茹でたそら豆には無かった味わいに出会えるかもしれませんよ。