切り干し大根は保存はできるし、栄養も普通の大根よりもたくさん含まれているし、何より美味しいんですよね。
乾燥している状態であれば半年から1年間は常温保存が出来る切り干し大根。食べるためにはお水につけて戻す必要があります。
たくさん煮物にしようと思って張り切って水で戻したら思っていた以上に膨大な量になってしまった!というのは乾物あるあるではないでしょうか。思いがけず大量になってしまったらいくら好物でも食べきるのは難しいですよね。
濃い目に味付けて常備菜にするにしても毎日毎日切り干し大根では辛いものです。ではどうすれば無駄にせずにすむのでしょうか。
切り干し大根の冷凍保存できる?
・切り干し大根ってそもそもどんなもの?
切り干し大根はその名の通り大根をせん切りにし、カラカラになるまで天日干しにした昔ながらの保存食です。その歴史は古く、一体いつの時代から食べられ始めたのかも記録に無いほど。
最近ではその保存性というよりは、生の大根よりも遥かに多い栄養分に注目されています。カルシウムは生の大根のおよそ23倍、カリウムはおよそ14倍と言われています。お日様の光を浴びて栄養分がぎゅっと凝縮された切り干し大根。無駄にせず食べたいですね。
ちなみに切り干し大根を水で戻した際の戻し水には切り干し大根から栄養が沢山出ていますので捨てずに調理に使うと良いんだそうです。
・切り干し大根は冷凍保存できる?
水で戻した切り干し大根は、加熱せずにそのままの状態であれば冷蔵していても1日程度の賞味期限となってしまいます。ですのですぐに使うか、加熱調理をしてから保存するようにした方がいいでしょう。
煮物に限らず酢の物や炊き込みご飯の具材として、ハリハリ漬けなど美味しい食べ方が色々ありますので、食べ比べするのも良いかもしれません。
煮物にした切り干し大根は時々加熱すれば冷蔵庫でも4~5日程度は保存が可能です。ですが毎日飽きるほどに続けて食べるよりも時々食べたほうが美味しいですよね。
そこで、やはり冷蔵以外の長期保存と言えば冷凍です。でも大根って冷凍すると食感がベシャベシャになってしまってあまり冷凍向きの食品ではなかったような・・・とご心配になってしまったあなた、ご心配なく。
確かに生のままの大根は冷凍をすると細胞壁が破壊され、解凍をすると食感が柔らかくなり、元のようにシャキッとした食感で楽しむことはできないのですが、切り干し大根は違います。
一度カラカラになるまで天日干しにしてある切り干し大根は冷凍をしても食感が損なわれることはありません。むしろ冷凍保存向きの食品であると言えます。
・切り干し大根の煮物を作る際の注意点
冷凍保存や冷蔵保存を視野に入れて切り干し大根を作る際に注意しておかねばならないことがあります。
それは「いつもより気持ち濃いめの味付けにする」ことと、「煮汁をなるべく飛ばしておく」ということです。
薄味の方がお好きな場合もあるでしょうが、保存をすることを考えると味付けはしっかりめが安心です。また水分が多いと冷凍保存がしづらく、また冷凍の過程で切り干し大根から水分がさらに出てきますので解凍した際にベシャベシャになってしまう恐れがあるのです。
冷凍保存方法
切り干し大根の煮物を冷凍保存する場合にはなるべく汁気を切り、使いやすいように小分けにしてラップにぴっちりと包み、フリーザーバッグに入れて保存してください。冷凍する際、金属製のトレーに乗せて冷凍庫に入れれば早く冷凍されて衛生的ですよ。
冷凍してお弁当にも活躍?
切り干し大根の煮物はお弁当のおかずとしても重宝しますよね。用意しておけばちょっと隙間が空いちゃったというときにも嬉しいです。
冷凍をする際に、お弁当に入れられる分量で小分けしておけばとても便利です。お弁当用のおかずカップなどに汁気を切った切り干し大根を乗せて、それを蓋付きのタッパーに入れるかラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍をすればそのままお弁当箱に入れられます。
保存期間、日持ちはどれくらい?
では冷凍をした切り干し大根はどの程度保存が可能なのでしょうか。
冷凍をした切り干し大根の煮物は大体2週間~4週間ほど保存が効きます。
煮物にしていない水で戻しただけの切り干し大根でも同じように冷凍することができますが、この場合日持ちは2週間程度になります。冷凍した切り干し大根は菌が繁殖している恐れがあるため酢の物などの生食でなく、加熱調理するようにしてくださいね。
解凍は自然解凍するの?
冷凍した切り干し大根の煮物を解凍する際には自然解凍で大丈夫です。急いでいる場合なら電子レンジで加熱解凍してもいいですが、お弁当に入れる場合なんかは凍ったままお弁当箱にぽんと入れて大丈夫。朝入れたものがお昼には解凍されて食べられるようになっています。
まとめ
忙しい朝にお弁当箱に絶妙な隙間が空いて「あと一品どうしよう~!」なんてよくやるもんですが、おかずカップに入ってあとは詰めるだけという状態の切り干し大根がいつも冷凍庫にあればとっても安心できますね。
夏場には冷凍したまま入れておくと、まわりのおかずも冷やしてくれて簡易的な保冷剤代わりになって更に安心です。