コリコリとしたその食感がクセになるエリンギ、年中手に入って、しいたけ、えのき、しめじとならびきのこ類の常連になっていますね。
エリンギは冷蔵庫で保存しておいても結構長持ちするのですが、しばらく放置しておいて気づいたら色が変わっていたなんてことありませんか?
今回はそんなエリンギの常温、冷蔵庫、冷凍庫での保存方法と保存期間、新鮮なエリンギの見分け方やおすすめレシピをご紹介します。
エリンギの保存法、常温では?
エリンギは秋から春などの涼しい気候の場合は、常温でも保存が可能です。
保存する際は洗わずにそのままキッチンペーパーなどにくるんで、湿気の少ない冷暗所で保存します。
ただ、常温に数日置いておくとカサの軸の下の部分に白いカビのような「気中菌糸」と呼ばれる菌糸が発生することがあります。
これは無害で食べられるのですが、劣化しつつあるということですので、できればこの菌糸ができる前に食べてしまうことをおすすめします。
エリンギの保存法、冷蔵庫では?
涼しい季節は常温でも保存ができるエリンギですが、やはり冷蔵保存がおすすめです。
エリンギは賞味期限が1週間ほどで冷蔵庫に保管しておいてもあまり傷むことがなく、何となく長持ちするイメージがありませんか?
買ってきたパックのままの冷蔵庫で保存する場合は、開封せずに保存するのがおすすめです。
また、一部をカットして残りを保存する場合は、水気と乾燥を嫌うため袋に入れて、必ず密封して保存しましょう。
エリンギも水気が苦手で、洗ってしまうと早く劣化してしまうので洗うのは調理する直前にしましょう。もし、誤って洗ってしまった場合は、キッチンペーパーなどできれいに水分をふき取れば大丈夫です。
エリンギは比較的長持ちし、冷蔵では約1週間から10日ほど日持ちします。
半分などにカットしている場合は、3,4日以内に使い切ることをおすすめします。
以前、冷蔵庫に半分使ったものを2週間ほどおいておいたら、軸がしぼんで、黄色くなっていました。結局、食べられなくなってしまったので、特にカットしたものは、なるべく早く使い切ることをおすすめします。
エリンギは冷凍できる?
エリンギはしいたけと同様、冷凍が可能な食材です。ですので、少し多めに買ったり、使い切れないと思ったときはすぐに冷凍しておきましょう。
冷凍の仕方は、
1⃣ エリンギは洗わずにキッチンペーパーなどできれいに汚れをふき取ります。
2⃣ 使いやすい大きさや厚さに切って、密閉容器や袋に入れて冷凍庫で保存します。
冷凍したエリンギは解凍せずに凍ったまま調理に使えるので、とても便利です。
逆に解凍してしまうと、しいたけやほかの野菜同様、水分が出てしまい、べたべたになっておいしくなくなってしまいます。
しいたけも冷凍して使うととても風味が増しておいしいのですが、エリンギも解凍せずに使うと、味もおいしくしあがりますし、解凍を待つことなくすぐに調理できるので助かりますね。
冷凍した場合は、賞味期限は1ヶ月ほどですので、それを目安に使い切りましょう。
しいたけの保存方法は、ぜひこちらもチェックしてみてください!
⇒ しいたけの冷凍保存、方法や期間は?乾燥もおすすめ!黒いしいたけは食べられる?
エリンギの下処理、石突の切り方は?洗うの?
エリンギは根元の部分がきれいにカットされていますが、調理する際に根元を再びカットする必要はあるのか悩みませんか?
実はエリンギやマイタケは、根元部分がすでにきれいにカットされているので、下処理で石突をカットする必要はないんです。
また、キノコ類は調理する際に、洗わなくてもいいと言われていますが、エリンギも洗う必要がありません。
もし、気になる場合は、調理する直前に軽く洗うか、もしくはキッチンペーパーで軽くエリンギの汚れを拭いてあげましょう。
エリンギやほかのキノコ類は水気を嫌い、水気があると風味を損なって出来上がりがべたっとしてしまったり、早く傷んでしまうので気をつけましょう。
新鮮なエリンギの選び方、見分け方は?
エリンギを選ぶとき、あなたはどこを見て選んでいますか?エリンギを選ぶ際に確認する場所は、軸とカサの両方なんです。
まず軸は、次の点を見ておきましょう。
◎ 色が白い
◎ しわがなく張りがある
◎ 太くて弾力のあるしっかりしたもの
かさは、次のようなエリンギを選びましょう。
◎ 薄い茶色のもの
◎ かさのふちが開ききっていなくて、くるっと内側にはいっている
一般的に、きのこのカサの裏にはうま味成分を含んだ胞子がついているのですが、カサが完全に開いてしまうと胞子が落ちやすくなりうま味が少なくなります。
また、古くなったエリンギの見分け方は、
✖ 水分が抜けて軸の部分が細くなりシワがでてくる
✖ 軸が黄色く変色する
✖ すっぱい、アンモニアなどの臭いがする
✖ ぬめりがある
などです。もし、こういった状態の場合は、食べるのはやめましょう。
また、全体的に色が黒ずんでいて、カサのふちが外側に広がって開いているものは古くなっているので避けましょう。
エリンギが入っているパックの中に水滴がついてしまっているのも鮮度が落ちている証拠ですので、こちらも避けたほうがいいです。
どれも同じと思って買っていたエリンギですが、色や見た目などちゃんと確認したほうがよさそうですね。
またエリンギは生で食べることはできないので、必ず加熱して食べましょう。
でも、マッシュルームは生でも食べることができますよ!
⇒ マッシュルームは冷凍!保存方法や保存期間は?下処理で石突は切る?
エリンギの簡単おすすめレシピ
エリンギのおいしい食べ方には炒め物や鍋に天ぷら、ソテーや煮物などいろんな料理があがってきます。さまざまな調理法で使える万能きのこですね。その食感も独特で、ホタテやアワビのようにコリコリしているので、代役としても使えます。
また、エリンギは包丁で切ることが多いと思いますが、キノコ類を調理するときにおすすめなのが「手で割く」ことです。
「手で割く」理由は、面積が広がるため、調味料に接する部分が広くなり味がよく染みこむからです。
割いたエリンギをオリーブオイルで炒めてバター、塩、コショウで味付けするだけでも絶品ですが、今回はそれにちょっと手を加えただけの人気の簡単レシピをご紹介します。
ホタテ風、エリンギのニンニクバター醤油焼き
【材料 2人分】
エリンギ 2~3 本
にんにく 1片
バター 5g
醤油 大さじ2
みりん 大さじ1
オリーブオイル 適量
【作り方】
1⃣ エリンギはキッチンペーパーなどでふいて汚れを落とします。幅1.5~2cmの輪切りにして、ホタテのように表裏に格子のように切り込みを入れます。
2⃣ ニンニクはみじん切りにしておきます。
3⃣ フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけ、香りが出たらエリンギを入れて両面を焼きます。
4⃣ 両面が焼けたらバターを加えてよく混ぜます。醤油とみりんで味つけして、こんがりきつね色に焼きます。
参考レシピ⇒ http://cookpad.com/recipe/2348826
まさに食感はホタテ風です。ぜひ、試してみてください。
もう1品はエリンギの保存食です。こちらは作っておくと、3,4日は冷蔵庫で日持ちがしますので、残ったエリンギや早く使わないといけない!といったときにも覚えておくと便利ですよ。
エリンギの佃煮、甘辛煮
【材料】
エリンギ 2本
★醤油 大さじ1
★みりん 大さじ1
★酒 大さじ1
生姜のすりおろし 小さじ1
ごま 小さじ1
【作り方】
1⃣ エリンギはキッチンペーパーなどで汚れを取り、包丁で縦2㎜くらいの薄切りにします。
2⃣ 鍋にエリンギと水50㏄を入れてひと煮立ちさせます。
3⃣ ★の調味料を加えてひと煮立ちさせたら、すりおろしたしょうがとごまを加えます。
4⃣ 味見をして、味を整えたら完成です。
簡単でかつ絶品で病みつきになること間違いなしです!
まとめ
今回はエリンギの保存方法とおすすめレシピをご紹介いたしましたが、最近はキノコ料理が流行っているそうで、中でもエリンギは実が太く食べごたえがあって食感もコリコリして、おいしいですよね。
是非、エリンギの保存方法、冷凍法などを活用して、最後までおいしく食べてくださいね。