寒い季節になると、甘酒を目にする機会が増えますよね。特にお正月や節分、雛祭りのイベント時には神社の境内で売られていたり、スーパーなどでもいろんな種類の甘酒が販売されて、より身近なものになります。
そんな甘酒をアルコールに弱いから、お酒が苦手だからと敬遠している方もいるかもしれません。
実はそれ、とっても勿体ないんです。甘酒は飲む点滴とも呼ばれる程、栄養が豊富でダイエットや美容にも効果があり女性には非常におすすめな飲み物です。しかも自宅で手作り出来てより安心となればちょっと気になりませんか?
今回はそんな米麹で作る甘酒の作り方やその栄養、効果的な飲み方をご紹介します。
酒粕甘酒と米麹甘酒の違いは?
甘酒には酒粕で作ったものと米麹で作った甘酒の2種類あるのをご存知ですか?
結局はどちらも同じ甘酒でしょ?と思うかもしれませんが一緒にしてはいけません。この2つには原材料の他に実は大きな違いがあるんです。それが「アルコール成分の有無」です。
アルコールなしか、ありかで、お酒が苦手な方や妊娠中の妊婦さん、授乳中の方には結構重要ですよね。
酒粕から作られた甘酒にはアルコール成分があり、米麹の甘酒はアルコール成分を含みません。今回は後者の「米麹甘酒」について詳しくご紹介したいと思います。
とは言っても酒粕で作る甘酒もおいしいです。私はこちらも大好きなのですが、おなかの調子も良くなる酒粕の効果効能はこちらをご覧ください。
⇒ 酒粕の栄養と効果効能は?肌も腸内環境もきれいにするまさに飲む点滴!
子供にも安心!米麹甘酒
前述したとおり米こうじ甘酒はノンアルコールで子供が飲むにも非常に安心できる飲み物です。それだけでなく、酒粕で作る甘酒は甘味がないため、砂糖を加えて甘くしますが、米麹から作る甘酒はお米と麹の自然な甘さで作られるので砂糖は加えなくてもおいしく飲めます。
ダイエットに砂糖は大敵ですし、できれば砂糖の入った飲み物は子供に与えたくないというお母さんも砂糖不使用なら安心して与えられますね。
米麹甘酒の効果は?
最近人気だけど、でもまあ、特別意識して甘酒を飲まなくても良いんじゃないと思っている方も多いかもしれません。ですが習慣的に甘酒を飲むことで非常に多くのメリットが有るんですよ。
甘酒には主な栄養素としてビタミンB群、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸、ブドウ糖、ビオチンなどの成分が含まれています。これらの栄養素には様々な効果が期待されます。
一例として、次のような効果が見られ、女性には特に嬉しいメリットが多いのです。
✅ ダイエット効果…オリゴ糖、食物繊維(整腸作用)、ブドウ糖(満腹感を促す)
✅ 美肌効果…ビタミンB群、アミノ酸
✅ 美髪効果…ビオチン
✅ 疲労緩和…ビタミンB群、ブドウ糖
最近、女優さんやモデルさんの中にも甘酒を愛用する方が多いのはこういった理由からなんですね。
米麹で作るおいしい甘酒の作り方!
米麹で作る甘酒は、手作りするのも簡単なんです。体にいい甘酒を家庭で作れるなんてうれしいですよね。もちろん市販品でも健康効果はバッチリですが、自宅で特別な道具無しで作ることができるなら、是非自家製甘酒にトライしてみたいですよね。
調理するのに使うのは、保温ができる魔法瓶とお鍋で、新たに買い足すのは麹だけです。麹も甘酒用の特別なものでなくスーパーやお米屋さんなどで簡単に手に入りますよ。
米麹甘酒の作り方
〇 用意するもの…魔法瓶、鍋、あれば調理用の温度計
〇 材料…麹200g、ご飯200g、水600cc
【作り方】
1⃣ 鍋にご飯(冷ご飯でもOK)と水を入れ60度まで加熱します。
2⃣ 火を止めて麹を入れ再度加熱します。このとき、60度以上にならないように注意しましょう。
3⃣ 予め、お湯を入れて温めておいた魔法瓶に、米麹とご飯を移します。
4⃣ 温かいところで10時間放置しておけば完成です。
出来上がった甘酒は魔法瓶から保存瓶などに移して、冷蔵庫で保管します。1週間程、保存が可能です。
作り方のポイントは、温度管理が重要で、65度以上に熱すると米麹の酵素が死活します。温め直す場合には注意してくださいね。
甘酒の温め方は、陶器のカップなどに入れて電子レンジで30秒ほど加熱するか、お鍋に移し替えて温めます。加熱しすぎるとやけどやレンジの場合、破裂することがあるので気を付けましょう。
また、米麹で作る甘酒はお米のつぶつぶ感が気になることがあります。そんな方はミキサーで撹拌するとさらりとした甘酒になりますよ。
私も最近、米麹で甘酒を作って初めて飲んでみたのですが、お米の粒が残るのも気にならず、自然の甘さだけですがとてもおいしかったです。
ただ失敗すると、甘酒が甘くならない、酸味があってすっぱいなどということがあります。温度管理がうまくいかなくて発酵しすぎたりすることが原因で、温度が高くても低くてもだめで、発酵後もしっかり冷ます必要があります。
また、甘酒は常温で保存していても酸っぱくなります。酸味が強いと飲みずらいですよね。甘くない場合は、砂糖などを加えて甘くするといいですが、酸っぱくなったら、利用法としてはお味噌汁に入れたり、酸っぱいのを逆手にとってドレッシングを作ってみるといいかもしれませんね。
甘酒の飲み方はそのままでもいいですし、生姜を入れて飲むのがお気に入りなのですが、生姜も体を温めてくれたり、風邪の予防にもなるので、ぜひ一緒に入れて飲んでみてください。
米麹で作る甘酒は、他にも炊飯器に水筒や保温ポット、また、最近では、甘酒を作る機械、甘酒製造機として、タニカのヨーグルトメーカー、ヨーグルティアが人気です。もともとヨーグルトの作り機ですが、甘酒発酵器としても使えて便利です。実家で母が使用していて、私も実際使ってみましたが甘酒作りにすごく便利です。
酒粕や米麹で手作りした甘酒は冷凍できる?常温で日持ちする?保存方法、冷凍の方法や賞味期限はこちらをご覧ください。
⇒ 甘酒の保存方法、容器や期間は?冷凍もできる?手作り酒粕、米麹甘酒も長持ち!
飲む量とベストなタイミング、いつ飲む?
甘酒を飲むベストなタイミング、それは朝です。朝コップ一杯の甘酒を飲むことで身体がぽかぽかとし、冷え性の改善にもなります。ちょっとした健康法ですね。
そしてダイエッターの方には嬉しい基礎代謝を促す効果も期待できます。アルコール成分が僅かにでも含まれた酒粕甘酒なら朝から飲むことを躊躇しますが、米麹甘酒なら朝からでも迷わず飲むことが出来ますね。温めて飲む場合には60度を大きく超えないよう注意しましょう。
朝忙しくてなかなか飲めない、という場合には食前に飲むように意識すると良いかもしれません。甘酒に含まれるブドウ糖が満腹感を促し、その後の食事で食べ過ぎを防いでくれるのでダイエットにもなります。
また、甘酒が身体に良いからと言ってたくさん飲めばいいわけではありません。お米と麹で作られた甘酒はそれなりにカロリーがありますので1日にコップ一杯(200cc)くらいが目安です。
また、健康効果が出る期間ですが、私の場合は飲んで翌日あたりから肌の調子や体調がよくなったりしましたが、人によって異なるので、なるべく2週間以上継続して飲むことをお勧めします。
甘酒のアレンジ色々
甘酒をそのまま飲むのはやっぱりちょっと苦手で飲みにくいという場合にはアレンジしてしまいましょう!
ドリンクとしておいしく飲む方法は、牛乳や豆乳、ジュースなどで割ると飲みやすいのでおすすめです。ココアに加えてもいいですし、甘すぎるという場合は、甘酒自体に甘みがあるのでお砂糖は控えめか無くてもいいくらいです。
また食べ方としてはヨーグルトに加えたり、ただ飲むだけじゃ使い切れない、もっと活用をしたいと言う場合には調味料として使うのもおすすめです。
活用法としてはお菓子作りの際の甘味料としてマフィンやケーキに入れたり、お寿司を作る際のすし酢に砂糖の代わりとして使ってみても良いですね。
他の使い方として、お肉やお魚を漬け込むのに使うと甘酒の酵素が、お肉やお魚を柔らかくして、旨みたっぷりに仕上げてくれます。
良質な発酵食品である甘酒はお料理をグンと美味しくしてくれます。是非一度試してみて下さいね。
まとめ
今回は米麹で作る自作甘酒の作り方、効果や飲み方などについてご紹介しましたが、甘酒のイメージがちょっと変わってきましたか?
美容に健康にダブルで効果があるとなれば俄然気になりますよね。自家製の甘酒もおいしいので手作りをするも良し、忙しい方ならもちろん買ったものだって良いんです。毎日習慣として飲むことが大切です。
冬場に飲むイメージの強い甘酒ですが、実は夏の暑い季節には夏バテ予防の効果もあります。キレイと元気を手に入れるためにも、一年を通して甘酒を習慣的に愛飲したいものですね。