近年ではすっかり人気となり、専門店まで出てきているパクチー。自宅でも調理に使おうと、購入したり栽培する人が増えてきていますね。
しかし、せっかく購入したり摘み取ったりしたけれど、使わなかった分を冷蔵庫に入れておいたら気が付けばシナシナになっていて、泣く泣く捨てることに…、なんてもったいない思いをすることありますよね?
パクチーは、茎や葉だけでなく、根まで食べれるので捨てるところがありません。
そんなパクチーを最後まで美味しく食べていただきたいので、今回は、パクチーの保存方法や保存期間、冷蔵庫や冷凍、乾燥にオイル、醤油漬けと選び方についてご紹介します。
パクチーの保存方法、常温では?
ちょっとしたブームになっているパクチー、英名をコリアンダーといいますが、日本では最近までそれほど使われる野菜・香料ではなかったですよね。
私もベトナム料理やタイ料理が大好きでフォーを食べるときなどはついつい大盛にしてしまいます。
そんな常温で保存できそうなパクチーですが、非常に鮮度が落ちやすいので、常温での保存はおすすめしません。コップなどで水に活けておくことも出来ますが、持って3日~4日程度でしょう。
パクチーの冷蔵庫での保存方法は?
常温では日持ちのしないパクチー、冷蔵庫での保存の仕方は、パクチーを水で洗い、5分ほど水に浸けておきます。そうすることで全体がシャキッとします。
パクチーの水気をよく拭き取ったら、根元部分を濡らして軽く絞ったキッチンペーパーで包みます。これを保存用袋やタッパーに根が下になるように入れて密封し、冷蔵庫で保管します。
水気が残っているとそこから黒く変色してくるので、しっかりと拭き取ってください。キッチンペーパーをしっかり絞ってしまうとパクチーに水が行き渡らなくなるので、軽く握る程度で良いでしょう。
保存期間は1週間ですが、うまくいくと2週間程度持つこともあります。
ただ、保存が長くなるほど少しずつ香りが弱くなってくるので、なるべく早めに食べきるほうが良いでしょう。
パクチーは冷凍できる?
意外ですが、パクチーは冷凍もできるんです!
冷凍保存の仕方は、パクチーをよく洗ったら、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。使いやすい大きさにざく切りにしたら、フリーザーバッグに平らになるように入れて冷凍庫で保存します。
葉や茎の部分と根の部分を分けて保存しておくと、用途によって使い分けしやすいですよ。
ただ、冷凍保存するなら、パクチーが新鮮なうちにすることをおすすめします。早めに冷凍することで栄養も香りも逃さずにキープできます。
冷凍したパクチーは、冷凍前のように生で食べることは出来ませんが、解凍せずにそのまま加熱して使うことが出来ます。
保存期間は1ヵ月程度です。
パクチーは乾燥保存できる?
パクチーは乾燥して保存することもできます。ただ、乾燥させると独特の香りが弱まるのであまり乾燥には向いていませんが、味や彩を楽しむには良いでしょう。
また、葉や柔らかい茎の部分はフレッシュな状態で食べるほうが断然良いので、乾燥させるのは残った硬い茎の部分や根の部分だけがおすすめです。
乾燥の方法は、よく洗ったパクチーの茎を包丁やはさみで細かくし、ペーパータオルの上に乗せ、室内の直射日光の当たらない所で乾燥させます。根は刻まずにペーパータオルに乗せます。
1週間程度で完全に乾燥します。乾燥したら瓶などの密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
電子レンジで乾燥させることもできるのですが、自然乾燥よりも香りが一気に飛んでしまうのでおすすめしません。
保存期間は1ヵ月~2ヵ月です。
乾燥させた茎の部分はスープやサラダなどのトッピングに使えます。また、根の部分には、パクチーの香りや旨味が凝縮されています。
乾燥させた根は、スープやカレーなどの風味付けにも使えますし、肉を煮込むときに入れると臭み取りにもなるので、香辛料として作っておくのもいいですね。
パクチーの選び方、おすすめの食べ方は?
パクチーは、鮮度が落ちると葉の色が黄色っぽく変色してしまいます。
パクチーを選ぶときは、葉がみずみずしく緑色が鮮やかなもの、茎がヘナっておらず全体的にしゃきっとしているものを選びましょう。
パクチーを食べるなら、やはり生が一番でしょう。サラダにしてもよし、料理にトッピングしてもよしです。生で食べることで、パクチーの香りを消すことなく、栄養素も壊さずに食べることが出来ます。
どうしてもあの臭いが苦手で食べられない!と言う人は、加熱調理すれば臭いが和らいで食べやすくなりますよ。
パクチーがお好きな方は、ハンバーグや餃子のタネに混ぜたり、炒め物やチャーハンに入れたり、かき揚げに入れたりしてはいかがでしょうか。
パクチーの保存食レシピは?
生のパクチーは、オイルや醤油に浸けておくと、調味料として活躍するだけでなく、保存期間も長くなるというメリットもあります。
作り方は簡単で、煮沸殺菌した保存用の容器に、刻んだパクチーとそれがひたひたにかぶる程度の醤油、又はオリーブオイルを入れるだけです。
パクチー醤油には、お好みでごま油やにんにくを入れても良いでしょう。冷奴や卵かけご飯などにかけると美味しいです。
また、パクチーオイルには、お好みでアンチョビやナンプラー、鷹の爪などを入れると良いでしょう。ドレッシングも良いですが、カルパッチョに使用すると美味しいですよ。
パクチーオイルを作るときに、パクチーをざく切りにするのではなく、オイルと一緒にフードプロセッサーにかけてしまえば、ソースのようになります。
パスタや温野菜と絡めても美味しいですし、意外となんにでもあいますよ。
パクチー醤油は2~3週間、パクチーオイルは3~4週間で保存が可能ですが、早めに使い切ったほうが風味がいいですよ。
バジルの保存方法はご存知ですか?バジルもオイルや塩漬けにすると大活躍ですよ。
⇒ バジルの保存方法は冷凍や乾燥、冷蔵庫にオリーブオイル、塩漬けにバジルソースも!
まとめ
好き嫌いのはっきり分かれるパクチーですが、食べず嫌いの人も少なくないようで、食べてみると意外と美味しくてハマってしまったと言う人も多いようです。
話題になったばかりなので、これからもどんどんパクチー好きさんが増えそうですが、パクチーには、デトックス効果や体臭を消す効果など、様々な効果があります。
たくさん購入しても、正しく保存すれば長く使えることが出来ますし、保存方法を変えるとまた違った形でパクチーを味わうことが出来ます。是非パクチーを使って色んな料理に挑戦してみてください。