野菜には様々な種類がありますが、普段何気なく食べている野菜のかぶ、それほど存在感のある野菜ではありませんが、そんなかぶにも体にいい効果効能があるのをご存知ですか?

 

今回はそんなかぶの栄養と効果効能をご紹介します。

 

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かぶの栄養と効能は?

 

かぶには、食物繊維やビタミンC、カリウム、鉄分、消化酵素、葉酸など、多くの栄養素が意外にも豊富に含まれています。

 

そんなかぶに含まれる主な栄養素にはどんな効果があるのか見てみましょう。

 

✅ 食物繊維

かぶに含まれる食物繊維は腸内環境を整えて、便秘を改善する効果が期待できます。

 

食物繊維は水溶性不溶性の二種類に分かれますが、かぶは不溶性食物繊維の方が多く、その効果は、胃や腸で水分を吸って大きく膨らみ、便のかさを増やして腸を刺激し、便通を促進します。また、身体に有毒な物質を排泄する、デトックス効果もあります。 

 

✅ ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、体内の不要な活性酸素の働きを抑え、がん動脈硬化などの生活習慣病の予防をしてくれます。

 

また、ビタミンCには、コラーゲンの生成を助ける機能があり、皮膚や粘膜の健康維持に役立っています。また、疲労の回復風邪の予防にも効果が期待されています。

 

そして、ビタミンCには、シミやくすみの素であるメラニンの生成を止め、増やさない働きもあります。白い肌を手に入れるため美肌・美白効果も期待できる栄養素です。

 

⇒ 抗酸化作用とは?抗酸化作用とは?簡単にわかりやすくご紹介!活性酸素を抑えて健康な体を!

 

✅ カリウム

カリウムには、身体に含まれている余計な塩分を排出してむくみを改善し、また、血圧を下げる効果があります。

 

また、カリウムは筋肉でエネルギーを作っており、不足すると筋肉の動きが悪くなり、力を出すことができなくなります。生活習慣病の予防筋肉の働きを維持するのに欠かせない栄養素です。

 

✅ アミラーゼ

かぶは消化酵素のアミラーゼを含んでおり、消化不良や胃もたれ、胸やけ、食欲不振などに効果があります。また、整腸効果も期待できます。

 

また、かぶの葉には、鉄や葉酸が多く含まれており、これらは赤血球を作るために欠かせない栄養素です。赤血球の量が減少すると貧血を起こし疲れやすくなり、立ちくらみ、動悸などの症状が現れます。

 

かぶの葉には、赤血球の主な成分である鉄や、赤血球を作る働きのある葉酸が含まれているので、貧血の予防や改善に効果があると考えられています。また葉酸は胎児の正常な発育を促し、先天的な異常を防ぐ効果もあるので、妊娠中や妊娠を希望する女性には必須の栄養素です。

 

かぶの旬な時期と効果的な食べ方

 

かぶは1年中収穫できますが、旬の時期は2度あります。それはやわらかい食感を味わうことのできる3月~5月と、甘味をより感じることのできる10月~11月です。

 

先ほども伝えたように、かぶにはビタミンC消化酵素が多く含まれています。この2つの栄養素は熱に弱く、これらを生かすのであれば生で食べるのが効果的です。ですので、生でサラダやあえ物にするのがおすすめです。

 

また、かぶと一緒に、もやしやレンコンを食べると胃腸機能の向上や回復に、さつまいもやにんじんを一緒に食べると整腸作用や便秘の改善に、より効果が期待できます。

 

かぶの葉と皮の魅力!

 

みなさんはかぶを食べる際、葉や皮はどのようにしていますか?中には捨ててしまう方もいるかもしれないですが、実はかぶの葉や皮にも大事な栄養素が豊富に含まれており、食べて得するものなのです。

 

まず、かぶの葉にはβカロテンという抗酸化作用のある栄養素が根の部分よりも豊富に含まれており、ガンや、生活習慣病を予防する効果があります。そのβカロテンは油との相性がとてもよく、野菜炒めなどの料理で効率よく摂取することができます。

 

次に、かぶの皮の下には前述のアミラーゼという消化酵素が多く含まれており、胃腸の働きを助けて、胸やけや胃もたれを防ぐ効果があります。

 

こういったことから、できれば皮をしっかり洗って、皮も一緒にサラダや漬物にすると効果的です。加熱して食べたい場合は、きんぴらや皮ごと加えた煮物やスープにするのもおすすめです。

 

かぶの葉の使い方や保存方法はこちらもぜひご覧ください。

⇒ かぶの葉の冷凍保存、方法や期間は?ふりかけやお漬物で常備菜に!

 

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かぶの食べすぎにも注意を!

 

かぶには多くの栄養素が含まれ、身体にとてもよい食材ではありますが、食べ過ぎにはやはり注意が必要です。

 

かぶには甲状腺機能抑制物質(ゴイトロゲン)という成分が含まれており、食べ過ぎると甲状腺が腫れてしまう可能性があります。そのため、甲状腺機能低下症の方は特に、過剰な摂取を避けることが大切です。

 

とはいうものの、健康な人であれば普通の食生活を送っている範囲において、よっぽど大量のかぶを毎日食べるということがなければ心配はいらないようです。甲状腺の疾患がある方や心配な方は食べすぎには注意しましょう。

 

かぶには薬膳効果がある!

 

そもそも「薬膳」とは、中医学の理論に基づいて、食材、生薬を組み合わせた料理です。

 

例えば、風邪をひいた人、下痢や腹痛の症状がある人、身体が冷えている人や夏バテしている人など、それぞれの体質や体調、季節に合わせて、食材や生薬を組み合わせ、食事を作ることを「薬膳」といいます。今回のテーマ「かぶ」にも、素晴らしい薬膳効果があります。

 

かぶは消化酵素の働きが強いため、消化不良の改善腸内のガス抜き、吐き気げっぷを止める効能があります。また、頭に昇った気を下ろす作用があり、イライラや頭痛の解消に役立ちます。

 

薬膳の世界では、身体を温める「温・熱性」の効能を持つものと、熱を奪う「寒・涼性」の効能を持つものがあります。

 

代表的な根菜類には、かぶ、大根、ごぼうなどがありますが、その中で身体を温める「温」の性質を持つのは、かぶのみだそうです。冷え症の方は、冬の季節はかぶを食べて身体を温め、健康維持に役立てましょう!

 

まとめ

 

それほど存在感のある野菜ではないかぶですが、かぶには人の身体を様々な病気から守って健康に導き、女性には嬉しい美肌効果や冷え症、便秘の改善が期待される栄養素が多く含まれていることがわかりました。かぶの力と魅力に驚かされた方も少なくないのではないでしょうか?

 

この機会に、それほどかぶを定期的に食べるという習慣がなかったという方も、ぜひ食生活に取り入れてみてくださいね。

 

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