ここ数年注目され、テレビや雑誌に頻繁にでてくる「抗酸化作用」。
前回、抗酸化作用とはいったい何なのかということをご紹介しましたが、抗酸化作用とは体の老化を抑える作用ということがわかりました。
では老化を抑える抗酸化物質、またはそれを含む抗酸化食品にはどういったものがあるのでしょうか?
今回は、抗酸化物質や抗酸化食品について調べてみました。
抗酸化物質、抗酸化食品とは?
抗酸化作用のある物質というのは細胞の老化を防ぐ役割をしてくれることがわかりましたね。
抗酸化作用についての記事はこちら ⇓
ということは、抗酸化作用、少しでも老化をおさえてくれる食材、魚や野菜、果物は積極的に摂取したほうがいいということになりますね。
では、抗酸化作用を持つ物質にはどういったものがあるのでしょうか?
抗酸化物質は数少ないわけではなく、実はさまざまな種類があります。
私たちは普段の食生活で、実は知らないうちに多くの抗酸化物質を含む野菜や果物などを摂取しています。
その物質の中でも特に強い抗酸化作用をもつのはアスタキサンチンと言われていますが、ビタミンAやC、ビタミンEにもまた、抗酸化物質は多く含まれるとして知られています。
では、その抗酸化物質とその物質を含む抗酸化食品を一緒に見てみましょう。
カロテノイド系
自然界に存在する赤、黄、紫などの色素の総称
◆ Bカロテン - ニンジン、ピーマン、かぼちゃ、緑黄色野菜
◆ リコピン - トマト、スイカ
◆ カプサイシン - 唐辛子、赤ピーマン
◆ ルテイン - ケール、ホウレンソウ、ブロッコリー、とうもろこし
◆ アスタキサンチン - 鮭、イクラ、桜エビ
アスタキサンチンは紫外線に強く、肌の老化を抑える効果が期待できます。
以前、お医者さんがテレビでサケフレークの瓶を持ち歩いて毎日スプーン1杯食べているとおっしゃってました。
私も鮭が好きでよく塩鮭を焼いて食べるのですが、放送を見て以来、サケフレークを冷蔵庫に常備しています。
ビタミン類
体内のいろいろな機能を調節する働きをし、人が健康に成長し、健康を維持するために必要不可欠な成分
◆ ビタミンC - イチゴ、ブロッコリー、小松菜、芽キャベツ、じゃがいも
◆ ビタミンE - アーモンド、アボカド、ホウレンソウ、かぼちゃ、ごま油
ビタンミンEは、若返りのビタミンとして知られています。ビタミンCはビタミンEと一緒に摂取することでより抗酸化作用が活性化するので、ごま油と小松菜の炒め物など同時に摂取すると効果的です。
ポリフェノール
植物の渋みや苦み、色素の成分で化合物の総称
フラボノイド類
◆ アントシアニン - ブルーベリー、カシス、赤ワイン、黒豆
◆ カテキン - 緑茶、カカオ
◆ イソフラボン - 大豆、黒豆、小豆
◆ ケルセチン - 玉ねぎ、リンゴ、レタス、ブロッコリー
◆ ルチン - そば
フラボノイド系は成分によって効果が異なりますが、免疫力を高めたり、高血圧を予防する効果が期待されます。カテキンにはビタミンEの約50倍の抗酸化作用があると言われています。
非フラボノイド類
◆ クロロゲン酸 - コーヒー、なす
◆ セサミン - ごま
◆ クルクミン - ウコン
クルクミンは肝機能を高める効果、セサミンは生活習慣病予防やがん予防に効果が期待できます。
その他の物質
◆ コエンザイムQ10 - 牛肉、豚肉、鶏肉、キャベツ、大豆
人間の細胞のミトコンドリア内に存在しているコエンザイムQ10は心機能アップ、疲労回復に効果があります。また、ビタミンEの働きを助けるので、ビタミンEを含むホウレンソウ、ごま油、かぼちゃなどと一緒に食べることで相乗効果が得られます。
こうやって見てみると、ほんとに多くの食材に抗酸化物質が含まれていたんですね。また、抗酸化食品が特別な食材でないところがうれしいですね。
日ごろ普通に食べている野菜やこんな野菜にも含まれていたんですね。
まとめ
今回は、抗酸化物質と抗酸化食品をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
実は多くの野菜や果物などがその働きをしてくれていることがわかりましたね。
抗酸化作用の意味を知ったうえで、これからは、少しでも老化を抑えてくれる野菜やくだものをバランスよく積極的に摂取していきたいですね。
規則正しい食生活と適度な運動で健康な体を作っていきましょう。