れんこんの栄養や効果効能は?ごぼうより食物繊維は多い、少ない?

 

れんこんってどんな栄養が含まれているの?と聞かれるとちょっと悩んでしまいませんか?

 

ちょっとねばねばしているから納豆と同じような感じかなとか、何となくしか知らない、わからないという方も多いのではないでしょうか?

 

今回はそんなれんこんの栄養や効果について調べてみました。

 

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れんこんは「根」ではなく「茎」!

 

れんこんの花は蓮だということはご存知ですか?こちらが蓮の花きれいですよね。

 


画像引用元

 

とってもきれいな蓮の花は、早朝に咲くことでも有名です。一度、蓮が満開の時にその美しい光景を見に行きたいと思っているのですが、まだ実現できていません。

 

ちなみに蓮の名所には、次のようなところがあるそうですね。

☆ 古代蓮の里(埼玉県・行田市)

☆ 三渓園(神奈川県・横浜市)

☆ 草津市立水生植物公園みずの森

是非、機会があれば訪れてみてください。

 

話がそれてしまいましたが、その蓮の花の下、水面下にできるのがれんこんですが、その「根」がれんこんだと思われている方もきっと多いですよね。

 

何を隠そう私もそのうちの一人でしたが、実は「根」ではなくて「地下茎」がれんこんなんです。あんなに大きな茎ってあるんですね。びっくりです。

 

そして、れんこんにあるたくさんの「穴」は水面に浮かぶ茎や蓮の花に空気を通す役割をしています。大きな穴が空気を通すなんて他の植物に同じようなものは思い浮かばないですよね。

 

そんなれんこんの穴は、だいたい9~10個ありますが、この穴から「見通しがきく」ということで縁起物として、れんこんは重宝されています。お正月のお節料理や精進料理に欠かせない食材です。

 

また、他にもれんこんは種が多いことから「多産」という意味があり、こちらも縁起が良いとされているんです。二つもおめでたい理由があるなんてほんとにおめでたい野菜ですね。

 

れんこんは切り方や加熱方法によっていろんな楽しみ方があって、子供の時はそうでもなくても大人になって好きになったという方も多いのではないでしょうか?

 

最近はれんこんのはさみ揚げが人気のレシピのようで、そのシャキシャキした食感としっかりと味のついたお肉がよく合います。私も大好きなレシピの内の一つです。

 

また、薄切りにして定番のきんぴらにしたり、ホクホクとした食感を楽しみたいなら乱切りにして煮物にするとおいしいですよね。すりおろしたれんこんは蒸したり加熱するとモチモチした食感となり、これも格別ですね。

 

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れんこんの栄養は?

 

見た目は真っ白で、一見栄養がなさそうなイメージのあるれんこんですが、実は古くから薬用に使われていました。

 

れんこんにはビタミンCを筆頭に食物繊維カリウムがたっぷり含まれ、ビタミンB1、鉄なども含んでいます。淡白な見た目と違って、栄養の宝庫と言っても過言ではありません。

 

では、それぞれどんな栄養や効果があるのか見てみましょう。

 

✅ デンプンとビタミンC

れんこんはデンプン質が多いのですが、デンプンというと糖質ですのでカロリーを気にする方はえっ!と驚いてしまうかもしれませんね。ただ、このれんこんに含まれるデンプンが、加熱に弱いビタミンCが破壊されることを防いでくれる大切な役割を担っています。

 

そのビタミンCは抗酸化作用があり、体に害を与える余分に発生した活性酸素の働きを抑え、老化の防止をしてくれます。また、免疫力アップ風邪などの感染症の予防の他、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にも効果があります。

 

他にも、ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせないので、ハリのある美肌への効果が期待できます。コラーゲンが作られることで、皮膚の新陳代謝が活発になるので、シミや肌荒れの防止にも効果があります。

 

✅ 食物繊維

れんこんにはペクチンやヘミセルロースといった食物繊維がとっても豊富で、それらの食物繊維は90%が不溶性です。食物繊維の宝庫であるごぼうには敵いませんが、それでも100g中2.0gも含まれています。ちなみにごぼうは5.0gと野菜の中でもダントツの含有量です。

 

食物繊維はお腹の調子を整え、腸内に溜まった不要な老廃物を体外へ排出する働きをし、また、善玉菌を増やす作用もあるため、腸内の環境を整えて便通を促してくれるので、便秘の予防や改善、大腸がんの予防に効果があります。

 

また、血糖値の上昇を抑えて、血圧を保ったり、腸内でコレステロールの吸収を抑制する役割もしてくれます。そのため、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を予防してくれます。

 

✅ ムチン

れんこんのネバネバの素であるムチンは糖たんぱく質の一種です。ご存知、納豆やオクラ、モロヘイヤや里芋、なめこにも含まれている成分です。れんこんの場合、かみ砕くとスーッと糸が引いたり、擦り下ろすとネバネバ感が特にでますよね。

 

ムチンには滋養強壮作用があり、胃腸の粘膜を保護して潤してくれるので損傷を防いだり、胃腸を強くする働きやたんぱく質や脂肪の消化を促し便秘を改善する作用もあります。また、肝臓や腎臓の機能を高める作用もあり、細胞を活性化し、老化の防止にも役立ちます。

 

滋養強壮がすごい長芋の栄養もぜひご覧ください。不思議な力のある長芋、おすすめです!

⇒ 長芋の栄養と効果効能、加熱するとどうなる?「山のうなぎ」で滋養強壮の長芋パワー!

 

 

 タンニン

タンニンはポリフェノールの一種抗酸化作用や殺菌作用があります。また、炎症を抑制する作用消炎止血作用があり、胃腸の炎症をやわらげるので、胃腸のトラブルに効果的で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの症状の改善が期待できます。

 

れんこんは皮をむくと褐色に変色してくるのですが、これはタンニンのせいです。皮をむいたあと、すぐに冷水や酢水に浸けておくことでこの変色を防ぐことができます。

 

れんこんの下処理に関しては、こちらをご覧ください。

⇒ れんこんの下処理、時間は何分?皮の泥や穴の洗い方は?見分け方もご紹介!

 

✅ ビタミンB1

ビタミンB1は糖質(炭水化物)をエネルギーに変える働きをします。また、疲労回復効果や中枢神経や末梢神経などの神経機能や脳を正常に保つ効果があります。

 

✅ 鉄

鉄は、血液の赤血球を作る働きをします。ヘモグロビンの成分で、25%が肝臓に貯蔵され、呼吸で入った酸素と結びついて、肺から体の隅々に酸素を運ぶ大事な役割をしています。貧血気味の女性には必要な栄養素です。

 

✅ カリウム

カリウムは、体内の余分な塩分を体外に排出するのを助けてくれます。血圧の上昇を抑えるので、高血圧の予防やまた、むくみの解消にも効果が期待できます。

 

れんこんの効果は?

 

それぞれの栄養の働きを見たところで、れんこんの効果をまとめてみると以下のようなものがあります。

 

✓ 免疫力アップ - ビタミンC

✓ 風邪の予防 - ビタミンC

✓ がんの予防 - ビタミンC

✓ 高血圧の予防 - ビタミンC ・食物繊維・カリウム

✓  アンチエイジング効果 - ビタミンC・ムチン

✓ 美肌効果 (シミ、シワの予防とハリを与える) - ビタミンC

✓ 便秘の予防・改善 - 食物繊維・ムチン

✓ 大腸がんの予防 - 食物繊維

✓ 動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を予防 - ビタミンC・食物繊維

✓  滋養強壮 - ムチン

✓  胃腸の粘膜を保護し、強くする働きや消化を促す作用 - ムチン

✓ むくみの改善、解消 - カリウム

✓ 消炎作用 - タンニン

✓ 胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの改善 - タンニン

✓ 疲労回復効果 - ビタミンB1

✓ 神経機能や脳を正常に保つ働き - ビタミンB1

✓ 貧血の予防・改善 - 鉄

 

ざっと並べてみるだけでもすごい効果が期待できますね。まさに食べる薬のれんこん、これで積極的にれんこんを食べようと思われた方、多いのではないでしょうか?

 

まとめ

 

今回はれんこんの栄養や効果についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?

 

意外と豊富な栄養を含んでいるれんこん、がんの予防や高血圧の予防など疾病の予防だけでなく、美肌効果も期待できるのはうれしいですね。

 

また、初夏から出回る新れんこんもおいしそうですよね。ぜひ、こちらも試してみてください。

 

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