お正月に、お祝い事に欠かせないかまぼこ。おせち料理に紅白で揃えて用意をしたり、お吸い物に浮かべるだけとなると、どうしても余りがちで困りませんか?
また、子供のお弁当のためにキャラクターのかまぼこを買ったは良いけれど実際に使うのはほんの数枚だけ、ということもあるかもしれません。お正月やキャラクターのかまぼこって案外お値段も高いし、開封したらそんなに日持ちしないものだから無駄になってしまうとなると残念ですよね。
そんなかまぼこをなるべく長持ちさせて別のお料理に蘇らせるチャンスを与えるべく、今回はしっかりとしたかまぼこの冷蔵・冷凍での保存方法、保存期間やお弁当用にも使えるおすすめレシピをご紹介します。
かまぼこの冷蔵庫での保存方法は?
原料はアジや太刀魚、スケトウダラなどの魚のすり身が使われているかまぼこですが、基本的には真空パックなどに入って常温可能との表記のあるもの以外は、常温保存ができません。では、冷蔵庫ではどのように保存するのが良いのでしょうか。
未開封のかまぼこはパッケージのまま冷蔵庫に入れておけば、記載の賞味期限までは安全に食べることができますが、賞味期限切れの場合は、冷蔵庫で保存しているのであれば、4,5日は問題なく食べることができそうです。
生で食べられるかまぼこですが、賞味期限が切れた場合は、加熱して煮物やお鍋、炒め物などにして食べましょう。
ただ、臭いがおかしかったり、ぬめりが出ていたりする場合は、食べて体調を崩してもいけないので、口にするのはやめましょう。
問題は開封済みのかまぼこです。開封をしたかまぼこは油断をするとたちまち乾燥したり傷んだりしてしまいますのできっちりと保存する必要があります。
まず、かまぼこを使う際の切り方ですが、すべて板から外してしまうのはよくありません。食べる分だけを板から切り取り使うようにします。
板を付けた状態で保存をすると、板がかまぼこから出た余分な水分を吸収し、またかまぼこが乾燥しそうな時にも水分をかまぼこに戻してくれる役割をしているのです。あの木の板は、ちゃんとした意味があって、無意味ではなかったのですね。
板についたままのかまぼこは、きっちりとラップで包み、ジップ付きの保存袋に入れてチルドルームで保存します。大体1週間程の保存が可能です。
かまぼこは冷凍できる?
かまぼこは意外ですが、冷凍で保存をすることもできます。しかし冷凍をしている際に、かまぼこにスが入り、食感が悪くなってしまうので、そのまま食べようと思っているのであれば冷凍保存をしないほうが美味しく食べることができます。
でも、どうしても使い切れないということも時にはありますよね。そんな時は冷凍して、変質しても気にならない調理方法や食べ方を選ぶと良いです。
スが入った状態でも問題がない調理法は煮物や汁物に使うような場合。スが入っていることにより味が染み込みやすくなるというメリットもあります。
冷凍の仕方は、板から取り外して薄切り、または使いやすい大きさにカットし、金属製のトレーに並べて一旦急速冷凍をします。急速に冷凍することで、
なるべくスが入るのを防ぐことができます。
2,3時間後かまぼこが凍ったら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
保存期間はおおよそ1ヶ月ほど可能です。
冷凍したかまぼこの解凍方法、使い方は?
解凍方法は、使用する分だけを冷蔵庫に移して自然解凍します。なるべく電子レンジは使わないようにすると風味や食感の劣化を防ぐことができます。
汁物や煮物にする場合は、凍ったまま鍋に入れて調理できます。
お弁当に使えるかまぼこレシピ
かまぼこのおいしい食べ方と言えば、何といっても新鮮なうちに生でわさび醤油で食べるのが一番ではないでしょうか?また、ちょっとアレンジしてフライパンでこんがり炒めて食べるのもおすすめです。
お弁当にも隙間を埋めるのに、彩りにと大活躍してくれるかまぼこは、飾り切りにして入れるときれいですよね。でも、いい加減そのままのかまぼこを入れるのにも飽きたかなというときにはちょっと手を加えてみるのもおすすめです。
ご紹介するレシピは冷凍保存の出来るレシピですから、時間のある週末に用意しておけば忙しい平日のお弁当作りに重宝しますよ。
かまぼこの磯辺揚げ
ちくわを使ったレシピが一般的な磯辺揚げですが、かまぼこでも合うんです。彩りの綺麗なかまぼこで作れば見た目にも鮮やかでお弁当にぴったりですよ。
1⃣ かまぼこ一本は板から外し、食べやすい大きさに切り分けます。
2⃣ 小麦粉50g、卵黄一個分、塩ひとつまみ、青のり適量、水20gを混ぜ合わせ、衣の粘度が重たい場合には氷を入れて調整します。
3⃣ かまぼこを衣につけて油で揚げます。
揚げたかまぼこは冷めたらフリーザーバッグに入れて冷凍をし、使うときにはトースターで解凍していただきます。冷凍できるので多めに揚げて余っても安心ですね。
参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/4186203
天ぷらのおいしい揚げ方はご存知ですか?揚げ方のコツや美味しい衣の割合はこちらをご覧ください。
⇒ 天ぷらの作り方、サクサクの天ぷらの揚げ方、コツ、衣の割合は?
かまぼこと豚肉の一口カツ
豚肉の薄切りでかまぼこを巻けば、少ないお肉でも食べ応えバツグンなカツに!旨味がたっぷりなかまぼこが入っているのでソースが無くても美味しく食べられます。
1⃣ かまぼこ一本は1cmの厚さに切ります。豚肉を広げ、かまぼこを巻きます。
2⃣ 軽く塩コショウをしておき、小麦粉を適量振ります。カツの衣をつけます。
3⃣ パン粉までつけたら、そのまま揚げてもいいですし、冷凍する場合は、ひとつずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて保存します。
お弁当に入れる前日に使う分だけ冷蔵庫へ移し、朝揚げるだけでOKです。まとめて冷凍しておけば便利ですよ。
参考レシピ:https://cookpad.com/recipe/4240786
冷めた天ぷらを温める方法ご存知ですか?冷めてもサクサクおいしく仕上がりますよ!
⇒ 天ぷらの温め直し方、サクサクにフライパンやレンジで水も使う温め方は?
まとめ
今回はかまぼこの保存法をご紹介しましたが、かまぼこも意外と冷凍をすることができるんですね。
もちろん風味や食感は変わってしまいますから、できれば冷凍しないに越したことはないのでしょうが、どうしても食べきれず無駄になってしまいそうなときには最後の手段として冷凍を選ぶのも良いかもしれません。
余らせてしまいがちなかまぼこ。是非最後まで無駄なく使い切って下さいね。