スティックセニョール、ちょっと変わった名前ですが、初めて聞いた方もきっと多いのではないでしょうか?
スーパーなどでも、まだまだ販売している店舗が少ないこのスティックセニョール、とってもお料理に使いやすいので、これからどんどん人気になりそうです。
今回はそんなスティックセニョールの食べ方や茹で方、ゆで時間や簡単レシピをまとめてみました。
スティックセニョールとは?
名前だけ聞くと「スティックセニョールって、何?」って、まず野菜だとは思わないですし、セニョールなんてスペイン語なので野菜と聞いても、いったいどんな野菜なのか想像もつきませんよね。
まだ名前も定着していないようで、スティックブロッコリーとか、ステックブロッコリー、ブロッコリーセニョール、ブロッコリーに似た野菜、ブロッコリーのような野菜、細長いブロッコリーなど、いろんな呼び方をされているようです。
私がスティックセニョールを知ったのは、ちょうど1年ほど前の冬の季節。道の駅で発見して、「何これ!」と食べ方もわからず買ってみたのがきっかけです。そう言えばロマネスコの時もそうでした。
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スティックセニョールはアブラナ科の野菜で、確かに先の蕾は菜の花に似た感じです。でも、どことなくブロッコリーにも似ているのですが、それもそのはず、別名は「茎ブロッコリー」です。茎のながーいブロッコリーと言ったところでしょうか。
実は、スティックセニョールは、中国野菜の「カイラン」というキャベツの仲間とブロッコリーを掛け合わせてできたものなんです。こちら、下の画像がカイラン、茎の部分は長くてスティックセニョールと同じですね。
もともとスティックセニョールは以前、「ブロッコリーニ」という名前で日本で広めようとしたそうですが、それほど普及しませんでした。
それが、アメリカで普及したのを機に日本に逆輸入され、帰国して晴れて再デビューとなりました。今では、人気で年々生産量が増加しているそうですよ。
形は20㎝ほどの長い茎の先にかたまった小さな蕾がついていますが、その部分がブロッコリーにそっくりです。食感はシャキシャキしていて、ブロッコリーよりは少し柔らかい感じです。
茎が長いのが特徴ですが、もちろんこの茎もおいしく食べられます。茎の食感はアスパラ感覚と言われていますが、私はどちらかと言うとブロッコリー感が強い気がしていて、全体的に味はブロッコリーとほぼ変わらないと思うのですが、是非食べ比べてみてください。
スティックセニョールは、こんな感じで ⇓ できるそうです。
旬は11月上旬から3月までで、出荷がさかんなのは2月中旬から3月、寒いほうが甘味があるそうです。ただ、比較的暑さにも強く、実際去年などは初夏でも道の駅で地場産のものを買った記憶があります。
スティックセニョールの栄養価はブロッコリーとほぼ同じで、美肌効果に貧血や風邪の予防をするビタミンCやビタミンE、体内の余分なナトリウムを排出して血圧の上昇を抑えるカリウムやカロテンも豊富に含まれる栄養満点の野菜です。
スティックセニョールの下処理、茹で方は何分?
スティックセニョールの扱いは、ブロッコリーと少し形も異なるので迷いそうですが、ほぼブロッコリーと同じです。
特に下処理は必要なく、茎の根元部分を1,2cmカットして、茹でる前に半分、または食べる大きさにカットしておきます。茎があまりにも太いことがあるので、そんな時はゆで時間が短くて済むように縦に2~4等分しておくことをおすすめします。
また、茎や芯はもちろん、葉っぱや花の部分も食べれますので捨てないでくださいね。
下の画像が、つい先日買ったスティックセニョールですが、ものすごく茎が太くて、ブロッコリーじゃない?と思うくらいでした。思わず袋の表示を見ましたが、ちゃんと「スティックセニョール」と書いてありました。
いつもよりすごく茎が太かったので茎は縦に3,4等分にカットして、長めにしっかり茹でました。
さて、茹で方は、
1⃣ お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら1%ほどの塩を入れます。(1リットルだと小さじ1杯ほどです。)塩を入れるとより鮮やかに仕上がります。
2⃣ スティックセニョールのまず茎部分を入れて1分半~2分茹でたら、次に蕾や葉の部分を入れて同じく1分半~2分ほど茹でます。
3⃣ そのままザルにあげて冷ましたらできあがりです。
固さはお好みで茹でる時間を調整してくださいね。あまり茹ですぎるとブロッコリーと同じで柔らかくなりすぎておいしくなくなってしまうので注意しましょう。
ちなみに、私はいつも合計3分~3分半くらいで茹でています。この茹で時間が柔らかくもなく固くもなくちょうどいいと思っています。
また、スティックセニョールはレンジでの調理も可能です。耐熱皿にカットしたスティックセニョールをおいてふんわりラップをかけ、600wで2分ほど加熱します。加熱時間は量にもよって変わってきますので、調整してくださいね。
ちなみに、カリフラワーもそうですが、収穫したてのごく新鮮なものに限りますが、スティックセニョールは生でも食べれます。味は甘いそうですよ。
スティックセニョールの保存方法は?
スティックセニョールを冷蔵庫で保存する場合は、先が柔らかいので注意しましょう。水洗いせずに、ビニール袋に入れて保存します。できれば、野菜室で立てて保存するのがおすすめです。
食べきれなかったり、たくさんある場合は冷凍保存もできます。冷凍するときは硬めに茹でてから冷凍するのがおすすめです。
冷凍する場合は、前述のゆで方と同じ要領で、沸騰したお湯に使いやすいサイズ、2~4等分にカットしたスティックセニョールを入れて、2~3分ほど、茎と蕾を時間をずらして茹でます。
冷凍したものを使うときは、半解凍して炒め物に使ったり、崩れないようにカレーなどの煮物に最後に入れてもいいですね。また、お肉料理などの付け合わせに使っても彩もきれいですし、お肉との栄養バランスもいいのでおすすめです。
スティックセニョールの食べ方は?
ブロッコリーと同じくいろんなお料理に使えて重宝するスティックセニョールですが、サラダやスープ、付け合わせや炒め物にといろんな食べ方ができます。
ここでは、おいしくて簡単なおすすめレシピ、2品をご紹介します。
茎ブロッコリとベーコンのニンニク醤油炒め
出典:http://cookpad.com/recipe/2428018
スティックセニョールは食べやすい大きさに切って、予め茹でておきます。ニンニクはみじん切りにベーコンは適当な大きさに刻んでおきます。フライパンに油を入れて、ニンニク、ベーコンを加え、香ばしくなったらブロッコリーを加えて炒め、調味料で味を整えたら完成です。
ニンニクとベーコンと一緒に炒めるだけのとっても簡単なレシピです。シンプルな味なので、お子さんにも好き嫌いなく食べてもらえる一品です。
スティックセニョールの肉巻き
出典:http://cookpad.com/recipe/2515286
スティックセニョールはあらかじめ1分ほど茹でておきます。豚バラ肉は片栗粉をまぶして、茹でてしっかり水気を切ったスティックセニョールに巻きます。オイルをひいたフライパンに入れて焼き、豚肉に火が通ったら塩コショウとレモン果汁をかけてできあがりです。
アスパラのベーコン巻きのような感覚で、豚肉のかわりにベーコンや牛肉を巻いてもおいしいですよ。また、スティックセニョールはフライにしてもおいしいそうです。こちらもぜひ、試してみてください!
まとめ
スティックセニョールの食べ方や茹で方、保存方法などご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?見た目はブロッコリーそっくりですが、調理法もほぼ同じですね。
まだ食べたことがないという方も、クセがなくおいしいので、スーパーなどで見つけたら、ぜひ使ってみてくださいね。