トマトとの相性が良く、ピザやパスタなどイタリア料理には欠かせないバジル。あのスパイシーでさわやかな香りに食欲を増進させられますよね。
バジルはとても育てやすいので、ご家庭で栽培されている方も多いのではないでしょうか。しかし、収穫したものや購入したものは痛みやすく、すぐに黒くなるのであまり日持ちしないんですよね。
バジルは保存の仕方によっては長期保存も可能になり、使い道も増えるので、もっと多くの料理に活用できるようになります。
今回はバジルの冷蔵や冷凍、乾燥だけでなく、バジルソースや塩漬けなど、さまざまな保存の仕方についてご紹介します。
生バジルの保存方法は?期間は?
バジルの常温での保存法は?
バジルの葉に茎が付いている場合は常温で保存できます。
保存の方法は、コップなどに水を入れ、活けるような感じで茎を水に浸けて保存すれば、全体に水が行き渡りみずみずしさを保つことができ、2~3週間保管が可能になります。水は毎日取り替えてあげてくださいね。
ただ、葉っぱの部分が水に浸かるとそこから黒ずんできて変色するので、茎が無い場合は常温保存はできません。
バジルの冷蔵庫での保存方法は?
バジルの茎が無い場合は必ず冷蔵庫に入れましょう。
ただ、バジルは寒さに弱く、そのまま保存すると冷気が当たり黒ずんで劣化してしまうので注意が必要です。
保存方法は、バジルをよく洗ったら水気を切り、濡らして固く絞ったクッキングペーパーに包みます。それをラップで優しく包んで野菜室で保存します。
茎が付いている場合は、痛んでいる茎の先を落として、湿らせたクッキングペーパーを切り口を覆うように包み、全体を新聞紙やラップで包んで保存します。
生で食べるとおいしいバジルの使い方や食べ方は、サラダにしてトマトやモッツアレラチーズとドレッシングで和えたり、鶏肉などお肉の付け合わせにしたり、もちろんパスタやピザなどのトッピングにしたりと何にでも使えますね。
保存期間は1~2週間程度です。
バジルは冷凍できる?
バジルは冷凍保存もできます。
冷凍の方法は、よく洗い水気をふき取ったバジルをフリーザーバッグかタッパーなど密閉できる容器に平らに置いて保存します。
解凍すると黒ずんでしまうので使うときは凍ったまま使用しましょう。
保存期間は2~4週間と長いのですが、冷凍するとバジルの風味が落ちてしまうのであまりおすすめできません。
バジルは加工して保存がおすすめ!
バジルはそのまま保存するよりも、加工して保存することで長期保存が可能になります。特にバジルが大量に手に入った場合はおすすめです。ここでは、加工の仕方とおすすめの使い方を一緒にご紹介します。
バジルを乾燥させて保存!
バジルを乾燥させて粉末にし、瓶などに入れて保存する方法で、香りが比較的長く保てます。
乾燥バジルの作り方レシピ
1⃣ よく洗い水気をふき取ったバジルの葉を、キッチンペーパーを敷いたお皿に重ならないように並べて500Wで1分30秒加熱します。
2⃣ 乾燥したバジルをすり鉢やミル、フードプロセッサーで粉末にし、清潔な瓶などの容器に入れたらできあがりです。
過熱するときには焦がさないように様子を見ながら注意してくださいね。
乾燥する時間は葉の大きさによっては1分30秒では乾燥しない場合もありますので、その時は加熱時間を少し延長してください。
保存するには、瓶に乾燥剤を入れておくと湿気にくくなります。また、常温でも冷蔵でもどちらで保存してもかまいません。
ドライバジルの使い方は、サラダやスープ、お肉やお魚料理など、好きな料理に適量を振りかけたり、フライのパン粉やドレッシングにも混ぜて使えますね。ピザやパスタなどのお料理にトッピングしてもいいですね。
また、パンの生地に練りこむと、パンをちぎるたびにバジルの香りがふわっと漂い、ちょっとおしゃれなパンになります。パン生地にバジルのパウダーを混ぜていつもどおり焼くだけです。ホームベーカリーだと手軽ですね。
乾燥バジルの保存期間は1年程度です。
バジルの塩漬けレシピ
バジルの塩漬けは乾燥させたものより、香りも色もフレッシュさが残った状態で保存できます。
作り方は、
1⃣ バジルの葉をよく洗い水気を完全にふき取ります。
2⃣ 瓶に粗塩→バジル→粗塩→バジルと層になるように入れていき、一番上が塩になるようにして、蓋を閉じます。
塩は精製塩ではなく、少ししっとりした自然塩を使ってください。保存は、容器の蓋をしっかりと閉め、冷蔵庫で保管します。
バジルは2~3日で漬かり使用することができますが、かなり塩辛くなっているので少し洗い流してから使用することをお勧めします。
また、葉や塩を取り出すときは乾いた綺麗なスプーン等を使って、カビが発生しないように注意してくださいね。
使い方はいろいろありますが、キャベツの浅漬けを作る際に、この塩漬けバジルを入れると少し洋風な浅漬けになりますよ。
また、残った塩にもバジルの香りがしっかり移っています。お肉やお魚に振りかけたり、パスタを茹でるお湯に入れたり、いつもの塩の変わりにバジル塩を使うだけで、違った料理のような感じになります。
おすすめは、天ぷらです。天ぷらに付ける塩をバジル塩に変えてみるだけで、和風なのにイタリアンのような、少し不思議な感じにもなりますが、これが意外とクセになりますよ。
保存期間は半年程度です。
バジルのオイル漬けの作り方レシピ
料理の仕上げによくオイルをかけると言う方には特におすすめです。バジルは油との相性がとても良いんですよ。手作りで簡単にできるのでこちらもおすすめです。
1⃣ バジルの葉をよく洗い水気を完全にふき取ります。
2⃣ 密封できる容器にバジルを入れ、お好みのオイルをバジルが隠れる程度入れて蓋をするします。使用するオイルは、できればオリーブオイルがおすすめです。
漬けてから1週間は常温で保存し、味を引き出します。暑い季節は冷蔵庫で保管してください。1週間したら葉を取り出し冷蔵庫に入れて保存しましょう。
オイル漬けした葉は黒ずんでしまいますが、香りや風味が使えるので、刻んでドレッシングにしたり、炒め物にしたりと、オイルと一緒に料理にプラスして使えます。
何も付けずに焼いた食パンに塩とバジルオイルをかけていただくだけで、いつもの朝食がちょっとリッチな気分になります。また、塩をバジル塩に変えるとバジルの香りが一層広がりますね。
保存期間は冷蔵庫に入れてから2~3週間です。
バジルソースの作り方レシピ
バジルソース、またはバジリコソース、ジェノバソール、ジェノベーゼソースといろんな呼び方がありますが、バジルソースを作っておけば、調理の際にバジルを刻む手間が省けて、仕上げに塗るだけでよくなりますよ。
【材料】
バジル 25~30g
クルミ 25~30g
オリーブオイル 100cc
ニンニク 1/2片
塩コショウ 適量
【作り方】
1⃣ バジルの葉をよく洗い水気を完全にふき取ります。
2⃣ クルミをフライパンで焦げないように弱火で乾煎りします。
3⃣ ニンニクをみじん切りにします。
4⃣ ミキサーに全ての材料を入れ、混ぜ合わせます。
5⃣ 瓶などの、密閉容器に入れて出来上がりです。
松の実やアーモンドを入れるのも人気です。
使い方は、味が付いているので、チキンなどのお肉、タラなどのお魚にかけたり、パスタやスパゲッティにからめたり、トマトやピザに添えたりとこれだけで十分美味しくいただけます。あっさりしているので、アンチョビや粉チーズを足しても良いかと思います。
ジャガイモを茹で、熱いうちにバジルソースに絡め、仕上げに粉チーズを振り掛ければ簡単に1品、お料理が出来上がってしまいますよ。
保存方法は冷蔵庫で、保存期間は2~3週間日持ちがします。
また、バジルソースは冷凍保存も可能です。冷凍する場合は、フリーザーバックに平たく入れて、保存します。色も変わらずきれいな緑色で保存できます。冷凍庫では1,2ヶ月保存が可能です。
ちなみに、バジルソースはどちらかというとサラサラしていますが、バジルペーストは少し粘度がありドロドロしています。バジルソースの少しオイルを少なめにした感じがペーストですね。
まとめ
生のままが1番美味しくいただけるバジルですが、使いきれなかった場合は是非バジルソースやオイル漬けなど加工保存も試してみてください。
いつでも簡単にバジルの香りを楽しむことができますし、こんな料理にもバジルは合うのか!と新しい発見もあるかもしれません。
乾燥させたり塩漬けにすれば長期保存も可能ですので、1年中バジルを楽しんでくださいね。