大根や里芋など根菜類は常温保存が可能と言われていますが、人参は常温で置いておくとすぐにしわしわになってしまいませんか?

 

かといって、冷蔵庫に入れて保存しておくといつの間にか黒く変色してふにゃふにゃになっていたりします。

 

常温も冷蔵もどのようにすれば日持ちがするんでしょう。収穫されたばかりのまだ土付きの人参は、どの様に保存されているのでしょうか?なにかいいヒントがあるかもしれませんよね。

 

今回は、そんな人参の丸ごとや半分などにカットした場合の常温、冷蔵、冷凍、乾燥での上手な保存方法、保存期間についてまとめてみました。

 

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人参の保存、畑や農家ではどうしてるの?

 

人参は、種まきに適した期間が短いため、本来なら種まきをずらして収穫したいところですが、どうしても一度にたくさんできてしまいます。

 

そこで農家の方たちは、人参を長期保存するために土の中に埋めておくという方法をとります。

 

しかし、収穫しないまま置いておくと、根が割れたり腐敗したりするのでいったん土からひっこ抜いて、葉の部分をつけ根から切り落とし、泥がついたまま元の深さで斜めに埋めて保存するそうです。

 

葉を切り落とす理由は、葉がついたままだと栄養が取られ劣化してしまうからです。葉を切っておくことで人参の成長が止まって割れずにすむんですね。

 

人参の収穫時期は12月頃までなのですが、この方法だと2月頃まで長期保存できます。2ヶ月も土の中で長持ちするんですね。

 

また、畑まで行く手間を省くために、コンテナ容器などに土を入れて同じ状態を作って保存している農家もあるそうなので、お庭やベランダがあるご家庭では、試してみることができそうですね。

 

人参の上手な保存方法は常温?冷蔵庫?

 

人参を常温に保存しておくと、しなびてしまうと冒頭でお話ししましたが、人参は常温の保存は可能なのでしょうか?

 

常温での保存の仕方は?

季節によりますが、人参の常温での保存は可能です。冬のイメージのある人参ですが湿気に弱い野菜です。

 

ですので、常温での保存法は、水分があるとそこから傷んでしまうので、洗ったりして水滴がついている場合はしっかりと水気をふき取ります。

 

また先ほどお話しした通り、葉が付いている場合は葉が栄養分を吸ってしまうので、葉は切り落としてから新聞紙で包みます。土付きの人参はそのまま新聞紙で包み、冷暗所で保管します。

 

冬場だと2~3週間の保存が可能ですが、夏場は傷むのが早いので常温ではなく、冷蔵庫のできれば野菜室での保存をおすすめします。

 

ちなみにカットした人参の葉を保存する場合、根元を水に浸けて置いておきます。1週間ほど日持ちがしますが、味が落ちるのでなるべく早めに使いましょう。水は毎日できれば変えてあげてくださいね。

 

葉はお浸しや炒め物、てんぷらの他、細かく切ってパスタやチャーハンにかけて食べてもおいしいですよ。

 

冷蔵庫での保存の仕方は、

冷蔵庫で保存する場合は、常温の時と同じように、水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭いて新聞紙で包み、さらにポリ袋に入れて、口をしっかりと閉じます。できれば立てて保存すると、より長持ちするのでおすすめです。

 

冷蔵庫で約1~3週間保存が可能です。

 

人参は水気に弱いことを知らず、人参が入っていたビニール袋にそのまま入れて保存していたのですが、人参から発生した水滴のせいで黒ずみができて、使えなくなってしまっていたことが何度かありました。

 

人参が腐ると

 

冷蔵庫に入れるときは、ちゃんと新聞紙に巻いて保存しましょう。

 

半分にカットしたり、余った人参は?

また、使いきれずに半分だけ残った人参も、空気に触れないようにラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。

 

ちなみに1本の人参を半分使う場合は、先に上の半分を使ってしまいましょう。もともと葉のついていた上の部分は葉に栄養を送ってどんどん成長する部分ですので、先に使うことで成長をストップさせることができます。

 

そして、切ってしまった人参は5日~1週間を目安に使い切りましょう。

 

茹でた人参を保存する場合も、しっかり水気を切って密閉容器に入れて冷蔵庫で保存できます。茹でたものは、傷むのも早いので2,3日で使い切るようにしましょう。

 

人参は乾燥保存もおすすめ!

また、人参は天気の良い日に干しておくのもおすすめします。

 

乾燥人参の作り方は、きれいに洗った人参をしっかり水気を拭いて皮付きのまま使いやすい大きさに切ります。重ならないようにザルに並べて、天気の良い日に2,3日干して乾燥させます。

 

使い方は、10分ほど水に浸けて戻し、煮物や炒め物に使います。乾燥させておくと栄養も増して、おいしくなるのでおすすめです。

 

 

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人参は冷凍保存できる?

 

人参は、実は冷凍保存が可能です。しかも生のままでも茹でてからでもどちらでも冷凍できる便利な野菜です。

 

使い方も、炒め物や汁物に凍ったまま使えますし、薄く切って冷凍しておくと自然解凍でサラダなどに入れて美味しく食べられます。

 

冷凍の仕方、生では?

1⃣ にんじんをきれいに洗って、皮を剥きます。

2⃣ 調理しやすい大きさにカットした人参を、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭きとって、保存袋に入れて冷凍します。

 

生のままで保存するのであれば小さく薄めに切るのがおすすめです。

 

また、薄く広げて入れておくと、凍った後に手でほぐしやすく、使いたい分だけ取り出せて便利です。すりおろした人参やみじん切りにした人参も同じように冷凍保存が可能です。保存期間は2~3週間です。

 

大きく厚めに切ると、解凍後に食感が失われるのですが、もし大きめに切ったものを冷凍したい時には、茹でてから冷凍します。

 

冷凍方法、茹でてからは?

1⃣ カットした人参を熱湯で20秒ほど茹でてから、ボウルにはった水に入れて冷まします。

2⃣ 粗熱が取れたらザルにあけ、水気を切ります。キッチンペーパーでよく水気を拭き取ったら、1回で使う分ずつ保存袋に入れて冷凍します。

 

茹でてから冷凍した人参を美味しく食べられる賞味期限は1ヶ月までです。

 

品質を落とさずに長持ちさせるためには、どちらの場合も出来るだけ空気に触れさせないように、空気をしっかり抜くことが大切です。

 

また、人参はグラッセにしてから冷凍することも可能です。お弁当にも便利なレシピはこちらをご覧ください。

 

出典:https://cookpad.com/recipe/3691546

♪冷凍保存OK にんじんのグラッセ♪

 

新鮮でおいしい人参の選び方、見分け方は? 

 

買い物をするとき、人参は選んで購入していますか?人参も選ぶときにはいくつか見る箇所があります。

 

人参を選ぶときには次の項目を確認しましょう。

✔ オレンジ色が濃く、表面が滑らかなもの

✔ ハリやツヤがあるもの

✔ 切り口が細くて小さいもの

✔ 首の周りが青くないもの

✔ 葉付きの場合は、葉が青くみずみずしいもの

 

切り口が小さいものは肉質が柔らかく、首の周りが青いと陽が当たりすぎて硬いものが多いので選ぶときに参考にしてみてください。

 

まとめ

 

今回は人参の保存方法をご紹介しましたが、常温でそのまま置いていた人参がすぐにしなびてしまっていたのは、湿気が原因だったのですね。丸ごとの人参は水分に、切った後の人参はさらに空気にも注意をすれば、長い間保存ができる事がわかりましたね。

 

ちなみに冷凍保存しても栄養価はほとんど変わりませんが、常温で放置しておいた劣化したものを冷凍しても意味がないので、冷凍する場合はできるだけ新鮮なうちに冷凍庫に入れるなど、上手く保存方法を使い分けたいですね。

 

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