絹さやの下処理、茹で方やゆで時間は?冷凍保存法や筋の取り方、栄養は?

 

和食にはかかせない食材の絹さや、またはさやえんどうとも言いますね。春は絹さやのおいしい季節です。

 

そんな絹さやには筋がありますが、下処理は必要なのでしょうか?そのまま使えないのでしょうか?

 

今回は、絹さやの下処理、筋の取り方やゆで時間、茹で方、保存方法についてご紹介します。

 

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絹さやとは?

 

通年でているのであまり旬のイメージがないかもしれませんが、絹さやの旬は春から初夏の4月から6月にかけてです。

 

絹さやは、えんどうを生育の途中で摘み取った、若採りしたものです。

 

絹さやは「さやえんどう」とも呼ばれていますが、さやとさやが擦りあう音が衣擦れの音に似ているということで「きぬさやえんどう」と命名されたそうです。

 

昔は絹さやしかありませんでしたが、最近ではスナップエンドウさとうえんどうなど、さやごと食べられる豆類が増えていますよね。特にここ最近は、スナップエンドウが甘くて人気ですね。

 

また、絹さやは小さいながらも、ビタミン食物繊維などの栄養が豊富です。

 

中でもビタミンCの含有量は豊富で野菜の中ではトップクラスとも言われています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力アップや風邪の予防、さらにはがんの予防、美肌効果も期待できます。βカロテンも抗酸化作用がありピーマンの2倍も含まれています。

 

⇒ 抗酸化作用とは?簡単にわかりやすくご紹介!

 

他にも、カリウムは体内のナトリウムを排出し、むくみを改善したり、高血圧の予防をし、また、アミノ酸の一種、グルタミン酸を含み、認知症や脳の老化防止の効果も期待できます。

 

スナップエンドウのおいしい茹で方はご存知ですか?

⇒ スナップエンドウの茹で方、ゆで時間は?しわしわを防ぐ茹で方は?

 

絹さやの下処理は?

 

シャキシャキした食感がおいしい絹さやの料理と言えば、卵とじがお味噌汁が人気ですよね。そんな絹さやには「筋」と言われるものがありますが、食べる前にこの筋を取る下処理が必要となります。

 

急いでいるときや時間がない時などはとても面倒なのですが、やはりこの筋取りは食べる前にしておかないと食べたときに歯にひっかかり嫌な思いをします。

 

下処理、筋の取り方は、

1⃣ 茎がついているほうをポキッと追ってスーッと引っ張ります。きもちよく、きれいにとれますよ。

2⃣ 反対側にもひょろっとしたものがついているので、これもとっておきます。

 

これで、きれいに洗ったら下ごしらえは完了です。あとは作る料理によって調理すればOKです。

 

たったこれだけなのですが、たくさんあったりすると時間もかかるので億劫だったりします。最近も買っておいたものを使わずに1週間以上冷蔵庫に保管しておいたら、腐りかけていたので慌てて下処理をして茹でておきました。

 

筋は取っておかないと食べたときに筋が残って食べづらいので、やはり取る必要があるんですね。

 

絹さやの茹で方とゆで時間は?

 

下ごしらえが終わったら、ゆでるのですが。絹さやは見た目通りとても薄いので、火の通りも早く、さっと加熱するだけで十分に火が通ります。

 

絹さやの茹で方は、

1⃣ たっぷりの熱湯に塩を少々加えて、絹さやを入れて1分ほどさっとゆでます。

2⃣ ザルに挙げて、うちわであおぐなどして冷まします。薄いので冷めるのも早いです。

 

ザルにあげたら、そのままでも、水で冷やしてもOKです。その代わり水気はしっかりと切っておきましょう。

 

また、さっと短めにゆでることで、絹さやに含まれる水溶性のビタミンCが流出するのもできるだけ防ぐことができます。

 

塩を入れることで鮮やかなきれいな緑色に仕上がるので、ちらしずし煮物の彩に使ってもきれいですよ。

 

絹さやの保存方法は?

 

そら豆と同じように、絹さやは鮮度が大事です。1~2日は冷蔵庫で保存してもおいしく食べることができますが、買ってきたら早めに食べるのがおすすめです。

 

そら豆も傷むのが早いんですよね。そら豆の保存方法はこちらをご覧ください。

⇒ そら豆の保存、冷凍には薄皮はどうする?冷凍庫内や乾燥する保存方法は?

 

絹さやを冷蔵庫で保存するには?

 

冷蔵庫で絹さやを保存する場合は、風に当たると乾燥してしなびてしまうので、ポリ袋などに入れてできれば野菜室で保存します。新聞紙に包んでから、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れるとより長持ちします。

 

冷蔵庫での保存期間は1週間ほどです。

 

絹さやは冷凍もできる?

 

絹さやは冷凍保存もできます。湯がいて冷凍しておくと、ちょっとした彩りを添えるにもとっても便利です。

 

きぬさやの冷凍の方法は、

1⃣ 熱湯でさっと40秒ほど固ゆでして、バットに1枚ずつできるだけ重ならないように広げて、ラップをかけて冷凍庫に入れます。

2⃣ 絹さやが凍ったら取り出して、密閉袋に入れて冷凍庫で保存します。

 

ゆでてから冷凍庫に入れて保存すると2~3ヶ月は保存ができます。たくさん買ったり、もらったりしたときは冷凍しておくと便利ですね。

 

冷凍保存した絹さやの使い方は?

 

冷凍庫で保存したものは凍ったまま、煮物やお味噌汁に入れてもおいしいですし、茶わん蒸しやちらし寿司に添えたり、解凍してサラダに入れたりといろんな使い方、調理法があります。

 

他にも、絹さやを凍ったままごま油で炒めて、カツオと醤油で食べたり、固めに塩ゆでして、さっとバターで炒めるとシャキシャキした絹さやの食感が楽しめてこちらもおすすめですよ。

 

新鮮な絹さやの選び方は?

 

絹さやも新鮮なものの見分け方があります。

 

それは、次のような特徴のものです。

✅ 額の部分が生き生きとしている

✅ さやの緑色が鮮やかでピンと張っている

✅ ツヤがあるもの

✅ さやが薄めで豆の形が小さいもの

✅ さやの凹凸がなく豆の粒がそろっているもの

 

できれば、大きいほうがいいのかなと思っていましたが、絹さやはそれほど大きくない平べったいほうがいいんですね。

 

まとめ

 

今回は絹さやの下処理や保存方法、選び方などについてご紹介しましたが、下処理があることで、使いづらいとついつい敬遠してしまいそうですが、絹さやは食べるとおいしいですし、栄養も豊富ですので、特においしい旬の季節はぜひ絹さやで食卓を飾ってみてください。

 

また冷凍しておいてもちょっとしたおかずや添え物、お弁当の一品になるので、余分にあるときや食べきれないときは冷凍保存をおすすめします。

 

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