油揚げ・薄揚げはお味噌汁やいなりずしなど使い方がいろいろで和食のお料理に大活躍ですね。その油揚げや厚揚げを使うときには、「油抜きをする」と言いますが、そもそもなぜ油抜きは必要なのでしょうか?
油抜きをしないといけない理由でもあるのでしょうか?
今回は油抜きが必要な理由やしないとどうなるのか?と油抜きの簡単な3つの方法をご紹介します。
油揚げや厚揚げの油抜きはなぜ必要?
油抜きとは、読んで字のごとく、油揚げや厚揚げ豆腐の「油」を抜くということです。では、なぜ油揚げなどには油抜きが必要なのでしょうか?
その理由は、次のようなことがあります。
✅ 油揚げの酸化した油をとる
✅ 油揚げの油臭さをとる
✅ お料理の味をしみこませやすくする
油揚げは、油で一度にたくさん揚げて製造されています。毎回新しい油を使って揚げるのは難しそうですよね。そうすると油はどんどん使っているうちに酸化している可能性があります。
また、油揚げはスーパーに陳列されるまでに数時間、または数日経過しているので、油揚げに油臭さがついてしまっています。そんな油臭さや余分な油を取り除くために、油抜きをしたほうがいいんですね。
油抜きをすることで、油揚げの中の部分が柔らかくふっくらして食感もよくなり、お料理の仕上がりも違ってきます。
他にも、油揚げの重量とカロリーは商品にもよりますが、写真のものは1枚、約50gで170Kcalですが、油抜きをすることで40kcalほど抑えられるそうです。これはダイエットをしている方にはうれしい情報ですよね。
時々、面倒なので油抜きをせずにお味噌汁にそのまま使うことがあったのですが、油抜きをする理由を知ってからは、私も必ず油抜きをしています。
湯抜きしたものとしていないものの味を比較すると、やはり油抜きをしたほうが味が丁寧においしく仕上がります。
また、油抜きは油揚げだけでなく、厚揚げはもちろん、さつま揚げ、がんもどき、おでんの具などの揚げ物にもします。
油抜きが必要な理由がわかったところで、次は油抜きの方法を見ていきましょう。
油揚げは賞味期限は1週間ほどですが、賞味期限内に食べれないなら冷凍保存が保存期間も伸びてとっても便利です。油揚げの冷凍方法はこちらをご覧ください。
⇒ 油揚げを冷凍、保存期間は?そのまま食べられる?油抜きは必要?
油抜きの簡単な3つの方法は?
油揚げなどは油抜きはしたほうがおいしく仕上げることがわかりましたが、少しでも調理の時間を短く、できれば手間をかけずにできるとうれしいですね。ここでは、3つの簡単な油抜きのやり方・レシピをご紹介します。
1.電子レンジを使った油抜きの仕方
この電子レンジを使った方法が一番簡単な方法かもしれません。
1⃣ 耐熱皿にサランラップをひいて、その上にキッチンペーパーを置き、油揚げを置きます。
2⃣ 油揚げをキッチンペーパーとラップでしっかりとくるんで、30秒加熱します。
3⃣ 取りだしたら、新しいキッチンペーパーで油をしっかりとふき取ります。
これで湯抜きは完成です。時間もかからず簡単ですね。
2.熱湯をかけて油抜き!
こちらも熱湯を準備するだけですので、とっても簡単です。
1⃣ お湯を沸かし熱湯を作っておきます。
2⃣ ざるに油揚げを置いて、熱湯を両面にかけて油を落とします。
3⃣ 水分・油分をキッチンペーパーでしっかり抑えて、出来上がりです。
お湯を沸かしておけば、こちらも簡単にできますね!個人的には、この方法が一番簡単で手っ取り早いのでこの方法で湯抜きすることが多いです。
3.油通しで油抜き!
3つ目は沸騰したお湯の中で湯通しする方法です。沸騰したお湯に油揚げを入れて浮き上がってこないようにお箸で抑えます。
お湯の中に油が浮いてきたらざるに挙げて、キッチンペーパーで油分、水分を拭いて、しっかりと水分を飛ばします。。
油通しして油抜きをすると、余分な油が抜けるだけでなく、表面が柔らかくふっくらします。
ちなみに、いなり寿司など作るときなど、油揚げに味をしっかりつけたい場合には、30分ほど落し蓋をして、少し時間をかけて油抜きをするとよりおいしく仕上がります。こうすると、油揚げに味がしっかり浸み込みおいしく仕上がります。
特に、プロの料理人は油抜きをするときはこの方法で30分ほどしっかり油抜きをするそうです。
参考までに、急いでいるとき、時間がないときなどは水道水で油を洗い流す方法もあります。洗い流したら、しっかり絞って水気を切って使います。
油抜きはしないよりはしたほうがおいしく仕上がるので、水道水でもぜひ覚えておきたい時短・早業の方法ですね。
まとめ
今回は油抜きの必要性と簡単な3つの油抜きの方法をご紹介しましたが、私もこれまで、油抜きをしたりしなかったりしていましたが、ひと手間かけることでお料理がおいしくなるならということで、今では必ず油抜きをしています。
あなたも一番簡単な、またはやりやすい方法で、ぜひ仕上がりに差ができる油抜きを習慣にしてみてください。