栄養価が高く、年中手に入る小松菜は、生で食べても大丈夫ですし、炒めたり、煮たり茹でたりといろんな調理法で使えてとても役に立ちますよね。
そんな小松菜、ちょっと日にちが経つと黄色く変色してしまいますが、どのようにすれば少しでもきれいに長持ちするのでしょうか?
今回は小松菜の保存方法、冷蔵や常温、冷凍についてや保存期間、簡単おすすめレシピを調べてみました。
小松菜は東京生まれ!
小松菜は主にハウス栽培されているので、年中を通して使える野菜ですが12月から2月ごろまでの冬が旬の野菜です。
冬に収穫される小松菜は「冬菜」、「雪菜」など、かわいらしい名前でも呼ばれています。そんな小松菜は冬の野菜だけあって、寒さに強いのですが、どれだけ強いかと言うと、なんと霜が降りても大丈夫なほどです。
冬は特に肉厚になって柔らかくなり、霜に当たると甘さが増すと言われています。
小松菜はまた、江戸時代から栽培されている数少ない東京が発祥の野菜で、江戸川区の小松川と呼ばれた場所が発祥で、そこから「小松菜」と名付けられました。
関西出身のわが家では、お雑煮にはほうれん草を入れるのですが、関東地方ではお雑煮に小松菜を入れるんですね。
そして、小松菜はほうれん草と並んで緑黄色野菜の代表でもありますが、主な栄養成分はカルシウム、カロテン、カリウムに鉄分などの無機質やビタミンA、ビタミンKで、たっぷり含んでいます。
中でもカルシウムはほうれん草の5倍あると言われ、カルシウムを効果的に摂取するには干ししいたけなどのビタミンDを含む食材と一緒に摂ると効果的です。他にも野菜の中でも鉄分の含有量が多く貧血気味の女性には特におすすめの野菜です。
小松菜の詳しい栄養素や効果効能は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
⇒小松菜の栄養成分、効果的な食べ方は生?油で炒めるのがいい?
小松菜の保存方法は?
栄養たっぷりでシャキシャキした歯ごたえが人気の小松菜ですが、常温や冷蔵、冷凍での保存はどのようにすればいいのか見てみましょう。
小松菜の保存は常温もOK?冷蔵庫では?
小松菜は前述のとおり、冬の寒い季節にも元気に育つ野菜ですが、室内が温かいと傷むのも早くなってしまうので、できるだけ冷蔵庫で保存しましょう。
小松菜を保存する場合は、常温でも冷蔵庫内でも乾燥に弱いので気を付けます。小松菜を長持ちさせるには適度な水分が必要なので、新聞を湿らせて小松菜を包んで保存します。
できればその上からビニール袋に入れて立てて野菜室で保存するのがベストです。密閉すると葉が傷みやすいので、口は少し緩めに開けておきます。
また、根の部分に濡らしたキッチンペーパーを巻いてから、全体を新聞紙で包んでおくのもおすすめです。こうすることで、4-5日程持ちます。
小松菜は冷蔵庫にそのまま入れておくと、2,3日で特に葉の部分がくたっとなってきたり、黄色くなってきます。ほうれん草よりも葉が黄色に変わるのが早く、横にするとさらに変色が早くなるので、できれば立てて保存するようにしましょう。いずれにしても傷みやすいので早めに使い切るのがおすすめです。
ここで小松菜をおいしくするポイントです。調理する前に、根の部分を水に浸けておきます。そうすることで、小松菜が元気にシャキッとして歯ごたえもよくなります。ぜひ、試してみてください。
小松菜は冷凍保存ができる!解凍方法は?
小松菜をもっと長持ちさせたい場合、またはすぐに食べられない場合は冷凍ができるので、冷凍保存がおすすめです。
あくの成分、シュウ酸が含まれますが少ないので、生で食べられる小松菜は生でも、ゆでてからでも冷凍できます。生のままだと、忙しい時やちょっと使わないなと思った時、すぐに冷凍できるのがとても便利です。
生での冷凍の仕方は、
✅ 根元を切り、きれいに洗って土を落とし、使いやすい大きさ、例えば2~4等分等に切って、密閉袋などに入れ、しっかり空気を抜いて冷凍保存します。
根元は切り落としたほうが土もしっかりきれいに落とせますが、根元は切らずに折りながら土を洗い流してももちろんOKです。
下茹でしてから冷凍保存する方法は、
✅ 小松菜は根元を切り落としてきれいに洗って下処理をし、使いやすい大きさに切ったものを沸騰したお湯に入れて、1分ほど茹でたら、流水で10秒ほど冷まし、しっかり水気を切って、密閉容器などに入れて保存します。
茹でてから保存する場合のポイントは、固めに軽く茹でることです。
冷凍保存しておくと、生でも茹でておいても、凍ったままお味噌汁に入れたり炒めたり、またスムージーに使えたりするので重宝します。茹でて冷凍したものは自然解凍すると、お浸しにもできるのでお弁当にも凍ったまま使えて、こちらも便利です。
生のまま冷凍した小松菜を、バナナや牛乳と一緒にミキサーにかけて朝のジュースやスムージーにして時々飲んだりします。生食できる小松菜はジュースにしても青臭い臭いなどほとんどなく、とても飲みやすく栄養もたっぷり摂れるのでおすすめです。
また、凍ったままお味噌汁にも使えるので、青物がない!と思ったときに冷凍庫から出してそのまま投入できるのでとても使いやすいです。
小松菜の茹で方や茹で時間は?詳しい内容はぜひこちらもご覧ください。
⇒ 小松菜の茹で方やゆで時間、レンジやお鍋では?あく抜きの下処理は必要なし!
小松菜の簡単おいしいレシピ
小松菜を使った一品といえば、胡麻和えやお浸し、厚揚げやちくわと煮浸しにするのが一般的ですが、小松菜は炒め物や、パスタやサラダにナムル、お味噌汁やお吸い物、スープに入れてもおいしく、いろんな食べ方ができて幅広くいろんなお料理で活躍してくれる万能野菜です。
そんな小松菜のここでは簡単でおすすめの2品をご紹介します。
小松菜のニンニク炒め
【材料 2人分】
小松菜 1/2輪
にんにく 1かけ
塩・こしょう 少々
オリーブ油 小さじ1
【作り方】
1⃣ 根元を切り落とし、土を洗い流した小松菜を、4または5等分に切り分けます。
2⃣ ニンニクは皮をむいてみじん切りにします。
3⃣ フライパンに油をひいて熱したら、ニンニクを入れます。ニンニクに火が通ったら、小松菜を加えます。
4⃣ 小松菜を1-2分炒めたら、塩コショウで味を調えて出来上がりです。
材料はニンニクだけと簡単ですが、ニンニクの香りが効いた1品で、食欲もわきますね。
*子どももペロリ*小松菜とツナの卵炒め♪
【材料】
小松菜 1袋
ツナ缶 1缶
卵 1~2個
かつお節 1パック
塩コショウ 少々
醤油小さじ 1~2
マヨネーズ 小さじ1
ごま油 大さじ1
出典:http://cookpad.com/recipe/1924442
茹でた小松菜は水気を切っておき、マヨネーズと卵は混ぜておきます。フライパンを熱して油を入れてツナと小松菜を炒めたら、卵を加えて、塩コショウで味付けしたら完成です。
こちらもとってもシンプルで簡単なレシピです。子供にも人気で、これだと好き嫌いを言わずに食べてくれます。
まとめ
今回は、小松菜の保存法についてご紹介しましたが、冷凍保存ができたりと食材として小松菜はとても使いやすいですよね。
栄養満点で健康にもいい小松菜を、ぜひこの機会に保存方法を上手に活用して、積極的に食生活に取り入れてみてください。