ちょっと前まではあまり見かけなかったつるむらさき、最近ではスーパーなどに出回るようになりましたね。
初めて見つけたのは野菜の直売所がある「道の駅」で、大きくて立派で葉っぱの緑が濃く、いかにも栄養満点!でとっても新鮮でおいしそうだったので、調理法も知らずに買ってみました。
そこでやっぱり「このつるむらさきどうやって食べるんだろう?茹でるの?炒めるの?生で食べるの?」といった疑問が浮かびあがりました。今回は、そんな私も悩んだつるむらさきのゆで方、おいしい食べ方と栄養をご紹介します。
つるむらさきの茹で方は?
つるむらさきは、ホウレン草や小松菜に似ていますが、実際見ていただくとわかるように、茎が相当しっかりしていて、ホウレン草の茎よりもかなり太目で1~2㎝ほどあります。
ですので、調理する場合も太い部分の茎と葉に分けて茹でることで、上手に茹であがり、おいしくいただけます。
つるむらさきの茹で方
1⃣ まず、きれいに洗ったつるむらさきを茎と葉に分けます。これは、前述のとおり、それぞれの太さが違うのに合わせて、茹で時間を変えるためです。
2⃣ お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら塩を少々(水に対して1%)加え、つるむらさきの茎から先に茹でます。
3⃣ 茎は太さにもよりますが約1分ほどで茹で上がるので、茎を入れて30秒したら、つるむらさきの葉の部分を入れます。
4⃣ 葉を入れて30秒たったら、火を止めて、ザルにあげ、水で冷やさずにそのまま冷まします。
5⃣ 十分に冷めたら、食べやすい大きさに切って、水気を切ります。
ポイントは茹で上がったときに、水で冷まさないでそのまま置いておくことですね。つるむらさきもホウレンソウや小松菜の茹で方とほぼ同じでしたね。
つるむらさきの食べ方は?
つるむらさきの食べ方は、なんといってもお浸しにするのが簡単で美味しくいただけます。
作り方は、ホウレン草のお浸しと同じ、すでに述べた要領でつるむらさきを茹でて、しっかりと水気を絞ったらカツオをかけて、お醤油でいただきます。
また、からし醤油でいただいたり、細かく切って納豆とあえるとネバネバ効果もアップしておいしいですし、栄養満点です!
ほかにも茹でるだけでなく、豚肉やシメジと炒めたりしても美味ですし、お味噌汁に入れるのもおすすめです。
つるむらさきは生でも食べることができるのですが、緑の茎のものは生で食べると、どうしても青臭さが気になるので、フルーツと一緒にスムージーに入れて食べるのが栄養満点ですし、おすすめです。
こちらはとっても簡単というか簡単すぎる、つるむらさきの浅漬けの作り方です。紫の茎のものだと生でも食べやすいので、生を使用しています。是非、試してみてください。
【動画: つるむらさきの浅漬け】
つるむらさきの栄養は?
つるむらさきは夏の野菜で、もともとは熱帯アジア原産です。日本で出回り始めたのはここ最近で、夏の葉物野菜の不足を解消するためにその存在が注目され始めたそうです。どうりで最近まで見かけなかったわけですね。
旬は6-8月とされていますが、ハウス栽培も行われていて最近では、年中出回っているようです。
またこのつるむらさきという名前はツル(茎)がむらさき色なのでついた名前だそうですが、日本では緑の茎のものも多くみられます。よく行く野菜の直売所でも、つるが紫色のものと緑色のもの、どちらも販売されています。どちらかというと紫のツルのもののほうが、茎が細くて食べやすい気がします。
つるむらさきの一番の特徴は、なんと言っても茹でるとモロヘイヤやオクラのように粘り気が出ることですね。この粘り気はムチンと言われるもので、最近とても注目されている栄養素です。
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テレビなどでネバネバ系の食材が体にいいと言われていますが、このムチンは胃や目の粘膜を保護する役割があり、胃炎や胃潰瘍などにも効果があり、免疫効果も高めるとされています。
また、他にも骨や歯に必要で、骨粗しょう症を防ぐカルシウムやがんの予防に効果があると言われるカロテン、風邪の予防や美肌効果が期待されるビタミンCが豊富です。中でもカルシウムはホウレン草の3倍も含まれていて、バテ気味の夏の体にぴったりの食材なのです!
個人的には、ネバネバの食感はオクラに比べて粘度が強い気がしますが、みなさんはいかがですか?
まとめ
調理法も簡単で栄養価も抜群のつるむらさき、旬である夏の間にぜひたくさん摂取したい食材ですね。
また、食べ方もとても簡単なので、野菜が足りない食卓に1品加えるのもとても身体によくおすすめな食材です。
思う存分、太陽の光を浴びて育った栄養満点のつるむらさき、これからは毎年夏の食材として積極的に活用したいですね。