梨の栄養と効能、効果的な食べ方は?下痢や妊婦さんは要注意?

 

梨は果実がみずみずしく、シャリッとした歯ごたえが美味しいですよね。すっきりとした甘さが食べやすく体調の悪いときでもお腹に入れるのに適したフルーツです。特に夏の終わりごろが旬なので、まだまだ暑い日にはその食感からどんどん食べてしまいますよね。

 

そんな梨にはどういった栄養や効果があるのでしょうか?今回は、梨の効果効能についてや、妊婦さんや食べすぎなどの注意点、効果的な食べ方をご紹介します。

 

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梨の栄養と効能は?

 

梨とひとくちに言っても日本が原産の和梨や西洋が原産である洋梨があり、和梨にも「豊水」や「幸水」などの皮が赤色に近い「赤梨」や、二十世紀梨などの皮が明るい緑色をした「青梨」など様々な種類があります。

 

ところでこの梨にはどのような栄養や効果効能があるのかご存知ですか?

 

梨にはフルーツに多く含まれるビタミンCのイメージはあまりありませんよね。栄養なんてほとんど無いのでは?と思っている方も多いかもしれませんが、実は梨は陰ながら優れた効能を持った果物なんです。

 

梨の栄養成分のうち90%は水分で構成されていて、栄養価が高いとは言えませんが、梨が出回り始めるのはまだまだ残暑厳しい夏の終わり。暑い日の水分補給や熱中症予防にぴったりです。

 

梨には、消化酵素、ソルビトール、カリウム、鉄分、アスパラギン酸などの栄養素の他、ビタミンB群が少し含まれています。ではどのような効能があるのか一つずつ見てみましょう。

 

✅ 消化促進

梨に含まれている消化酵素プロテアーゼは体内で食べ物の消化を助けたり肝臓を保護してくれる働きをします。お肉のタンパク質を分解する効果もあり、すりおろした梨にお肉を漬け込むと柔らかくなりますよ。

 

お肉を柔らかくする方法は意外とたくさんあります。柔らかくしておいしく食べる方法はこちらをご覧ください。

⇒ 肉を柔らかくする12の方法で安価なお肉をおいしく食べよう!

 

✅ 解熱作用

ソルビトールという成分は炎症を和らげ体温を下げてくれる解熱作用の他、咳を止める働きもあります。ですので、風邪を引いたときや二日酔いの際に梨を食べると症状がやわらぎます。

 

✅ デトックス効果

カリウム、アスパラギン酸は老廃物を排出してくれるデトックス効果や体内の水分量を調整するむくみの改善効果があります。

 

またソルビトールや梨に多く含まれる食物繊維は腸の働きを正常に促す他、ソルビトールの給水作用で便に水分を与え柔らかくすることで便秘の予防、改善、また解消にも繋がります。

 

✅ 夏バテ・疲労回復効果

梨に豊富に含まれているアスパラギン酸はアミノ酸の一種で、体内でミネラルと結合し筋肉運動に必要なエネルギーの代謝を促し、身体にスタミナをつけ疲労回復効果夏バテ予防の効果があります。

 

✔ 冷えすぎ注意!

このようなさまざまな栄養効果の反面、食べ過ぎると身体を冷やしたりお腹を緩くしてしまう作用もありますので注意が必要です。

 

特に、冷え性の人や、下痢の症状がある場合や、また、梨は消化がよくないので、胃腸の調子が悪い時はたくさん食べないようにだけ注意しましょう。

 

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梨はのどやせきにいい?

 

梨に含まれるソルビトールは喉の炎症を抑えて咳や痰を鎮め喉の痛みを和らげてくれます。

 

風邪を引いた時、熱があって咳がでたり、痰が切れない時にはそのまま食べるか、おろし汁を絞って飲むと効果があります。

 

また、喉が痛くて辛いのであれば梨とはちみつをミキサーで撹拌したものを弱火で煮詰めたシロップが飲みやすく効果があります。

 

喉にいい食べ物は梨の他にも意外とたくさんあります。知っておいて損はない!喉にいい食べ物に関してはこちらをご覧ください。

⇒ 喉にいい食べ物、飲み物、歌手や声優おすすめの喉飴は?喉は予防が肝心!

 

妊婦さんは要注意?

 

妊婦さんは梨を食べてはいけないということはまったくありません。むしろ梨にはたくさん水分や糖が含まれていますのでつわりの時にも梨なら食べられたという方も少なくはありません。

 

さらに妊婦さんに起こりがちなマイナートラブルとして便秘や浮腫がありますが、前述したとおり、梨にはこれらの症状を改善する効果もあります。

 

また妊婦さんは薬をなるべくなら飲まないほうが良いので、風邪を引いて熱が出たときなど風邪薬の代わりに梨を食べることで症状を和らげることができます。ですので、梨は妊婦さんに要注意どころかとてもおすすめしたい果物です。

 

ただしこれは適量を守った場合に限ります。

 

食べすぎてしまうと、梨には体温を下げる働きがありますので妊婦さんの身体を冷やしてしまう恐れがある他、便秘を改善する効果も働きが強いと下痢をもたらしてしまう可能性があります。

 

妊婦さんにとっての一日あたりの果物の摂取量の目安は200g、これは大体梨一個分くらいに相当します。

 

ですので、食べるのであれば1日1個程度にとどめましょう。また、果物には果糖という糖分も非常に多く含まれています。糖分を摂りすぎると妊娠糖尿病などの恐れもありますので注意しましょう。

 

梨の効果的な食べ方は?

 

梨を食べる時ってあなたはどのようにして食べていますか?と聞かれてもおそらく皆さん同じですよね。

 

まず皮をむいて、切り分けて種を取り・・・といったように食べるのが一般的かと思いますが、実はその食べ方、非常にもったいないんです。

 

というのも、梨は皮のまわりが一番甘く、栄養素が多く含まれています。つまり、皮をむいてしまうのは一番栄養素のある部分をわざわざ捨ててしまっているということなんですね。

 

とはいえ、皮って農薬や汚れがついていそうで、食べるには少し不安ですよね。食べる前には新しいスポンジでよく洗うか、塩をまぶしてよくこすって流水で流すなどして、皮をきれいに洗ってから食べましょう。

 

あの皮のザリっとした舌触りがどうしても気になるというのであれば、皮ごとミキサーにかけて、スムージーにして飲んでしまうと気にならないかもしれません。

 

りんごも皮に栄養がたっぷり含まれています。りんごの栄養はこちらをご覧ください。

⇒ りんごの栄養、皮にも効能が!老化防止、整腸作用に美肌といいこと尽くし!

 

まとめ

 

今回はなしの栄養やその効果効能について、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?一見、栄養のなさそうな梨のイメージががらりと変わったのではないでしょうか?

 

梨を皮ごと食べるなんて、ほとんどの方が発想すらしなかったと思いますが、栄養がたっぷり含まれて、さらに甘さも十分あるのであればぜひ食べておきたいですよね。

 

また、二日酔いのときや風邪を引いて辛いときにも口当たりがよく、しかも症状を和らげてくれる梨。特に最近疲れ気味だなという時は、栄養丸ごと頂きましょう。

 

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