お正月のおせちには欠かせない定番の数の子。その触感は好きな人にはたまらなくコリコリポリポリしておいしいですよね。うちの父も無類の数の子好きで、お正月になると毎日3-4個は食べています。(食べすぎですね。(汗))
そのためには母が数日前から数の子の塩抜きをしていますが、時々、塩抜きを忘れていて慌てていることがあります。皆さんのご家庭でも1,2度は忘れてしまったこと、あるのではないでしょうか?数の子の塩抜きは簡単なのですが、時間がかかるのが難点ですね。
そんな時に思うのが「塩抜きを早くする方法ってあるのかな?」
今回は数の子の塩抜きは真水より塩水のほうが効果的ということ、塩抜きを早くする3つの方法、おいしく仕上げる塩抜きの方法についてまとめてみました。
数の子の塩抜きは真水ではなく塩水で?
数の子は、おせちに必ずといってもいいくらい定番の一品ですが、その所以は数の子はニシンのたくさんの卵が1つになってできていることから、子孫繁栄を願う縁起物としておせちに使われています。
お酒にもぴったりの一品ですが、わが家では両親がお酒を飲まないので、子供のころからお正月には、たっぷり鰹節とお醤油をかけて、朝食にお雑煮と食べる習慣があります。
最近、数の子には、味付けをしたものと、塩漬けにしたものがあるのですが、味付けのものは塩抜きをする必要はありません。
一方、昔ながらの長期保存のために作られた塩漬けの数の子はご存知の通り、そのまま食べるとしょっぱくて食べれたものではありません。
ですから、塩抜きをする必要があるのですが、塩抜きする場合、みなさんのご家庭で真水を使われていませんか?
時短の塩抜きをご紹介する前に、ここで真水か塩水か、どちらを使うのか見ておきましょう。
実は塩抜きするには真水ではなく、塩水が効果的なんです。
塩を抜くのに、塩をプラスするっておかしくない?と思うのが率直な感想なのですが、使用する塩の量は微量で、塩水に浸すことにより浸透圧の関係で内部の塩が出てきやすくなり、ゆっくり均一に塩抜きすることが可能になるからなんです。
塩抜きに使う水と塩の量は、
✔ 数の子100gに対して水1リットル
✔ 水1リットルに対して使う塩の量は小さじ1杯
です。
漬ける時間は常温で一晩置いておきます。
ちょっと味見をして、まだ塩辛いなと思った場合は、もう一度ボールにお水と塩を入れて、3時間ほど置いておきます。
真水を使って塩抜きをすると、表面の塩分だけが取れて、中のほうの塩分が濃いままになってしまうんです。ですので、塩を入れたほうがいいんですね。
また、日持ちに関しては、数の子は塩抜きしていないとかなりの日数持つのですが、塩抜きをすると冷蔵庫で4-5日しか持ちません。
ですので、塩抜きは食べる分だけするようにしましょう。
ちなみに、保存期間が過ぎて数の子が腐ってしまうと、
✖ 異臭がする
✖ 白く濁る
✖ 溶けてしまう
などの変化が見られます。
高価な食材ですし、せっかくですからお正月のうちにおいしく食べきりたいですね。
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時短の塩抜きの方法は?
数の子の塩抜きは時間がかかり、一晩漬けるのが当たり前と思っている方も多いですよね。
ただ、お正月に塩抜きするのを忘れた!なんてことになったら大変。そんな時に役立つ3つの方法を紹介します。
数の子の塩抜きを早くする3つの方法
1.数の子を2,3㎝の大きさにカットして塩水に接触する面積を増やしてから、塩抜きをします。
2.数の子をボールに入れて、1時間ほど流水にさらします。水は少量で鉛筆の太さほど、太すぎると数の子が水圧でくずれてしまうので気をつけます。
3.40度のぬるま湯に塩水を1%入れて塩抜きをします。
どれも、比較的簡単ですよね。ただ、1⃣と3⃣の場合、塩抜きをしていくうちに、塩水の塩分がどんどん濃くなっていくので、様子をみて水を頻繁に変える必要があります。
また、3⃣のぬるま湯につけて塩抜きする方法は、塩分を抜くだけでなく、数の子のまわりについている薄皮を早くとるのにも役立ちます。そもそも塩抜きに時間がかかるのは、この薄皮があるためだそうで、皮が早くむけることで、塩分が塩水に出てきやすくなり、時間も短縮できるのです。
数の子をおいしく仕上げる方法は?
せっかくですから、どのように塩抜きをすれば、おいしい数の子ができるのかも知りたいですよね?
それは、薄い塩水で、一晩かけてゆっくり塩抜きをするんです。するとおいしい数の子ができあがります。使う水と塩の量は、すでにご紹介している通り、1リットルのお水に小さじ1のお塩です。
その際に秘訣があるのですが、それは約8時間ごとに、2-3回水を取り替えることです。ゆっくりと迎え塩をして、水を変えるごとに塩の量は少しずつ少なくしていきます。
また、塩抜きをしすぎてしまうと、うま味が出てしまって逆に苦みがでてきてしまいますので、最後のほうは味見をしながらおいしいと感じるところで塩抜きを終えるようにしましょう。
もし、塩を抜きすぎた場合は、濃いめの塩水に入れます。塩抜きをしたのに、また塩水につけて塩分をもどすの?って変な感じですよね。でもそうすることで戻ります。いずれにしても、しっかり味見をするのが大事です。
まとめ
数の子の塩抜きを早くする方法、3種類ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?時短の方法も忘れたときに助かるですが、味はやっぱり一晩かそれ以上かけてじっくり塩抜きをしたほうがおいしいので、年末になったらスケジュールをしっかり立てて取り掛かったほうがよさそうですね。
また、数の子の塩抜きには真水よりも塩水がいいという情報もちょっと驚きましたね。ぜひ、こちらも実践してみてください。
お正月にはおいしい数の子を食べて、新たな素晴らしい1年をお過ごしください。