新年が始まってしばらくすると、まもなく、患っている方にはとっても憂鬱な花粉の季節ですね。
春は桜がきれいな季節で心もウキウキするはずなのに、外出も辛くておっくうになりますよね。私も昔、鼻炎に悩んでいたのでその辛さがわかります。
花粉症にはヨーグルトやレンコンなどいろんな食べ物や飲み物が効果があると言われていますが、どんなものがあるのか知っておきたいですし、できれば積極的に摂取して治したい、または症状を緩和させたいですよね。
今回は、そんな花粉症の予防や対策になる食べ物や飲み物をまとめてみました。
花粉症とは?
ご存知の方も多いと思いますが、ここでちょっとおさらいです。
花粉症とは体内に入った花粉を免疫システムが過剰に反応して、大量のヒスタミンを作り出すことで発症すると考えられています。
ある特定の花粉でヒスタミンが過剰分泌されることで、くしゃみや咳、鼻水やかゆみ、炎症などのアレルギー反応を引き起こします。それを花粉症と呼びます。
ちなみに、そのヒスタミンはIgE抗体というものが存在するために作られます。
花粉症を抑えるにはヒスタミンが生成されるのを抑えることが大事だと考えられ、ヒスタミンが過剰分泌するのを抑える、または生成されるのを阻止する抗ヒスタミン薬が花粉症を緩和、改善する薬に含まれています。
もちろん薬を飲むと症状も和らぎますが、できれば食生活を見直して体質を変えて、根本的に改善、完治させるのが理想ですよね。
花粉症対策の食べ物は?
では、早速、花粉症に効果があるとされる、食べ物や飲み物を見てみましょう。
✅ ヨーグルト
ご存知の方も多いと思いますが、常にヨーグルトは花粉症対策に名前が上がりますね。
最近では、腸の環境を整えることが、体質の改善や免疫力アップ、さらには認知症にも効果があると言われています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌はご存知の通り、悪玉菌をやっつけて善玉菌を増やす役割をし、腸を活発にして、腸内環境を整えるのでヨーグルトが花粉症に効果的とされています。
私は子供のころ鼻炎が酷かったのですが、ヨーグルトを食べ始めたころから症状がなくなりました。20年以上、1年の内360日以上、ほぼ毎朝ヨーグルトを食べているせいか、花粉症も今のところ発症していません。続けて食べているせいで、食べないことが逆に気持ち悪いくらいの習慣になっています。
いろんな種類のヨーグルトがあって、これは効かないあれは効くと話題になっていますが、ちなみに私が食べ続けているヨーグルトは、ナチュレのヨーグルトとビヒタス、あとは恵ヨーグルトこの3つを適当に繰り返して食べています。
まずは、メーカーや商品にこだわらず、一般的なヨーグルトを食べ続けてみて様子を見てみるのもいいかもしれませんね。
まだ習慣にしていない方はぜひ、少しずつ食習慣にしてみてください。ヨーグルトは非常におすすめです。
✅ ブロッコリースプラウト
少し前にブロッコリースプラウトもテレビなどに頻繁に取り上げられ、スーパーフードなどと言われましたが、このブロッコリースプラウトも栄養価が高く、花粉症にも効果があるとされています。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンと言う成分には花粉症を引き起こすたんぱく質IgE抗体の生成を抑制する働きがあります。これが症状の緩和につながると考えられています。
ブロッコリースプラウトは生で、よく噛んで食べると効果的です。下処理など必要ないので食べやすくおすすめです。
⇒ ブロッコリースプラウトブロッコリースプラウトの栄養と効能はすごい!3日に1回で十分なスーパーフード!
✅ ブロッコリー
ブロッコリーは栄養満点で、お医者さんも積極的に食べるものとして常に取り上げられていますが、このブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトが花粉症に効果的であるようにブロッコリーも花粉症に効果的とされています。
⇒ ブロッコリーの栄養、効能や効果は?お医者さんもおすすめの野菜!
✅ ふきのとう
ふきのとうは春のほんのわずかな期間しか手に入らない食材ですが、ふきのとうにも花粉症を改善する成分、フキノール酸が含まれています。
フキノール酸は花粉症の原因である血中のヒスタミンの量を低下させて、くしゃみや咳などの症状を緩和する働きをしてくれます。
ただ、フキノール酸は苦み成分なので、あく抜きをすることで流れてしまいます。ですので、あくを取らずにてんぷらや油で炒めて食べるのがおすすめです。
旬は、花粉の飛散が始まるあたりの2月ですが、これから先の事を考えて、旬の季節には、ふきのとうもぜひ摂取してみてください。
⇒ ふきのとうの食べ方、下処理や栄養は?花粉症にも効果的な春を告げる山菜!
✅ りんご
りんごは毎日1個食べると体にいいと言われているほど、栄養満点の果物です。りんごに含まれる成分の水溶性の食物繊維のペクチンがアレルギー症状の原因であるヒスタミンを減らす効果があるということが最近わかったそうです。
ただ、その効果を得るためには、1日にりんご6~8個食べる必要があるそうです。さすがにどう考えても1日に6~8個は無理ですよね。ですので、少しずつ食べられる範囲で、毎日摂取することを心がけるといいかもしれません。
⇒ りんごの栄養と効能、皮も食べよう!老化防止、整腸、美肌といいこと尽くし!
ただ、一つ注意点があります。白樺の花粉とりんごのたんぱく質が似ているので、シラカバ花粉症の方はりんごを食べることで体が反応してアレルギーがでたり、症状が悪化する可能性があるそうです。ですので、シラカバの花粉症の方は、りんごを摂取するのは控えましょう。
✅ わさび
わさびも意外ですが、その香りの成分に花粉症の症状を緩和する働きがあるそうです。
ただ、わさびを食べるのではなく香りをかぐことで、鼻づまりなどの症状が緩和するそうです。ある実験では香りを10秒かがせたところ、鼻詰まりが改善したそうです。
例えば、わさびの香りをティッシュなどにつけて、マスクの中に入れるなどして装着すれば効果があるようですが、たくさんつけると逆に目や鼻が痛くなってしまうので気をつけてください。
にわかには信じがたいですが、試してみる価値はありますよね。
⇒ わさびの効能や効果がすごい!でもチューブのワサビに効果はあるの?
✅ れんこん
れんこんもテレビなどで紹介されたりしていますが、野菜の中でも花粉症に効果的だと言われています。
前述のとおり、花粉症のかゆみや鼻づまりは、ヒスタミンが生成されるからですが、IgE抗体が存在するからヒスタミンが作られます。れんこんには、そのIgE抗体を抑制する効果があります。
他にも、れんこんには花粉症にいい効果がいくつかあるのですが、まず、れんこんに含まれるムチンは鼻やのどなどの粘膜を保護してくれる役割があります。あくの原因であるタンニンはポリフェノールの一種ですが、抗酸化作用があり、免疫力を向上させる効果があります。
また、食物繊維も豊富なので、腸の働きを活発にし、腸内を良い状態に保ってくれるので、こういったことから全体的に花粉症に効果があると考えられています。
摂取するときは皮にポリフェノールが多く含まれるので、泥をしっかり落として皮を剥かずに食べるのがおすすめです。
煮たり、擦り下ろしたりといろんな食べ方があるので、好みに合った方法で食べてみてください。
⇒ れんこんの栄養や効果効能は?ごぼうより食門つ繊維は多い、少ない?
✅ バナナ
バナナは食物繊維やカリウムなどの栄養が豊富だということを聞いたことがある方も多いと思いますが、栄養補給にはもってこいの果物ですよね。
ポリフェノールが豊富に含まれている果物を食べると花粉症のアレルギー反応を抑制することができると言われていますが、バナナはポリフェノールを多く含むので、花粉症の症状を抑えると言われています。
特にスギ花粉による花粉症の症状を緩和するのに効果があるそうです。
また、乳酸菌を含むヨーグルトと一緒に食べることで免疫システムをコントロールして、バナナとの相乗効果で腸を活発で元気にして、免疫力をより一層向上することができると考えられています。
私も時々、ヨーグルトにバナナを入れて食べるのですが、ここまで効果があるとは知りませんでしたので、ヨーグルトを食べるときに積極的にバナナも一緒に摂取しようと思います。
✅ トマト
トマトに含まれる「ナリンゲニンカルコン」という成分が目のかゆみや鼻づまり、くしゃみを改善する効果があると言われています。
特に、スギ花粉に効果があるそうですが、ヒノキやブタクサの花粉症にも効果はみられるようです。
ただ、トマトでも普通のトマトの皮に含まれていて、プチトマトやフルーツトマトには含まれていないそうです。生で食べたり、トマトジュースを飲むのもいいかもしれませんね。
⇒ トマトの栄養と効果効能は?リコピンは熱を加えるとどうなるの?
✅ みかん
みかんも実は花粉症に効果があるとされています。ただ、その部分ですが、果実ではなくて果実についている筋や皮にあると考えられています。みかんの皮は、乾燥したものが昔から漢方に使われていましたが、今でも「柑皮」として重宝されています。
まず、みかんの筋には栄養素がたっぷり含まれています。私の祖母もそうでしたが、せっせと筋を取って食べる方も多いと思いますが、それはとてももったいない食べ方だったんですね。
ただ、一般的に考えて、みかんの筋やりんごの皮は食べられても、みかんの皮を食べることはかなり抵抗がありますよね。
そんな、皮の食べ方としては、そのまま食べるのはちょっと無理そうなので、ヨーグルトと一緒にミキサーなどでブレンドして食べたり飲んだりする方法があります。
実際に食べたことがあるわけではないので何とも言えなくて申し訳ないのですが、作ってみたらぜひ報告します。
もし、皮を摂取するのであれば、無農薬のみかんや皮をきれいに洗って使うことをおすすめします。
皮はなかなか難しいかもしれませんが、筋はみかんを食べるときに心がければ摂れますよね。筋が苦手な方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ、積極的に筋を付けたまま食べるように心がけてみてください。
⇒ みかんの栄養や効果効能は?筋も皮も食べて花粉症や風邪対策を!
花粉症対策の飲み物は?
✅ 柿の葉茶
柿の葉に含まれるポリフェノールの一種である「アストラガリン」という成分に抗アレルギー作用があることが発見され、この成分が花粉症の症状を抑えてくれるそうです。
また、意外ですが、柿の「葉」には柿の「実」よりもビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは熱に弱いのですが、柿の葉に含まれるビタミンCは熱に強く、柿の葉茶として飲むことが有効です。
ですので、柿の葉茶は花粉症だけでなく風邪の予防や美白の効果も期待できます。
癖もなく飲みやすいので、水やお茶の代わりに、水分補給として飲んでみる習慣をつけてもいいですね。
市販されているので、気になる方はぜひ、チェックしてみてください。
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✅ ヤクルト
ヤクルトも腸内環境を整える飲み物として、花粉症に効果があると言われています。ヤクルトを飲み始めてから、花粉症の症状が治まったという知り合いも私の周りに実際にいました。
実は私もヨーグルトと一緒にヤクルト400を5年以上、飲み続けています。スーパーでも手に入るヤクルトでもいいようですが、ヤクルトのお姉さんに話を聞いたところ、シロタ株の数が断然多い400の方が効果があるそうです。
こちらがヤクルト400です。1本80円(税別)です。青色のカロリーオフのものもありますよ。
ただ、400はスーパーなどで市販されておらず、ヤクルトのお姉さんからや直売所でしか購入できません。ですので、400が手に入らないときは普通のヤクルトをスーパーで買って飲んでいます。いずれにしても継続が大事ではないかと思っています。
ひどかった鼻炎がヨーグルトで改善!
私は子供のころ、ひどい鼻炎で、家以外で宿泊したり、布団が変わると、目がかゆくなって、くしゃみや鼻水が治まらず大変でした。
おそらく花粉症の症状よりもひどかったと思います。両親が旅行に連れて行ってくれても症状がひどくて思う存分楽しめなかったのを覚えています。それはもうつらかったです。
しかし、ヨーグルトを食べ始めてから知らないうちにぴったりとその症状は治まりました。中学からスポーツ系の部活に入って鍛え続けていたこともあるかもしれませんが、食生活と運動は切っても切り離せないものだと今でも考えています。
特筆すべき点は、あれだけ酷い鼻炎だったにも関わらず、今は鼻炎の症状も全くなく、花粉症も今のところ発症していないということです。
花粉症の対策には、免疫システムを向上させることが大事です。免疫を向上させるには、腸の状態を良くしておく必要があります。
経験から、食生活で体質は必ず変わると実感しています。今回はつらい花粉症の改善に少しでもお役に立てればと、花粉症の対策になる食べ物や飲み物をとまとめてみました。
まとめ
今回は、花粉症対策の食べ物や飲み物をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?どんな食べ物もやはり1日、2日食べたところで決して良くなることはまずありえません。
ですので、ここでご紹介した食べ物や飲み物をぜひ、継続的に摂取してみてください。今すぐではなくても、来年の花粉の季節には少し良くなっている可能性も十分にあると思います。
あなたの花粉症の症状が少しでも良くなることを願って、お役立ていただけると幸いです。