最近はお赤飯もスーパーで買うことができて手軽に食べられるようになり、もち米を炊くことがほとんどないですよね。
ですので、いざ炊くとなると、「あれ?もち米ってどうやって炊くんだっけ?」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなもち米の炊き方、炊飯器、土鍋、圧力鍋とせいろ、または蒸し器の4種類で炊く方法、手順と炊くときの水の量、注意点などについてまとめてみました。
もち米とうるち米の違いは?
お米にはうるち米ともち米がありますが、うるち米というのは一般的に白米として食べられているお米のことで、もち米はお餅や赤飯、おこわとして食べられているお米です。
見た目の違いは、うるち米は半透明ですが、もち米は真っ白いのが特徴で、若干うるち米よりも小さくコロッとしています。
米の成分はアミロースとアミロペクチンの二種類のデンプンからできています。比較してみると、こんな感じです。
✔ アミロペクチンが多いお米 ⇒ 粘り気があってほどよい歯ごたえ
✔ アミロースが多いお米 ⇒ どちらかというとパサパサしていて硬いお米
うるち米はアミロースとアミロペクチンが2:8なのに対し、もち米はアミロペクチンのみでお餅の粘り気はアミロペクチンそのものなのです。うるち米ともち米は、見かけだけではなく中身の成分まで違うのですね。
そんな二つのお米の違いが分かったところで、続いてもち米の炊き方です。もち米は、炊飯器、土鍋、圧力鍋で炊くことができますので、それぞれの炊き方や水加減、炊くときの注意点などを見てみましょう。
炊飯器でのもち米の炊き方、水の量は?
まず、炊飯器でのもち米の炊き方の手順を見てみましょう。
もち米を炊くときのポイントは、
✅ もち米は壊れやすいので優しく研いであげます。
✅ もち米を炊くときの水の量はもち米1合に対して、180㏄です。
では、今回はもち米2合の炊き方で見てみましょう。
【材料】
もち米 2合
水量 360cc
(または炊飯器の水量に従ってください。)
1⃣ もち米は炊く前に4回、とぎます。
1回目は一気に水を入れ手早くすすいで、すぐに水を捨てます。(最初のとぎ汁にはコメの臭いやほこりが大量に混ざっているので素早く捨てましょう!)
2回目、3回目も水をためながらとぎ洗いし、1回目と同様できるだけ素早く水を捨てます。
4回目は水を入れて軽くすすぎ洗いし、水を捨てます。予め浸漬はせずに、炊く直前に水を360CC加えたら、できるだけ平らにして、白米と同じように炊きます。(もち米は吸収率がいいのでここで浸漬してしまうと、炊くときに炊き水がなくなってしまいますので気を付けましょう。)
2⃣ 炊飯と蒸らし時間はご家庭の炊飯器の説明書にしたがって行ってください。蒸らし終わったらすぐにほぐし、釜の周りからお米をはがすようにしゃもじを一周させます。十文字に4等分し、空気を入れるようにほぐします。
これでもち米を炊くことができました!もち米を炊くというと難しそうなイメージがありましたが、実はご飯を炊くのとほぼ同じで、炊飯器を使うととても簡単ですね。
炊飯器で!お赤飯✿
こちらは炊飯器でお赤飯を炊く方法のレシピです。もち米を炊く方法がわかったら、次はお赤飯にチャレンジしてみてください。
出典: http://cookpad.com/recipe/1943493
小豆の下準備さえすればOKです。お誕生日などのおめでたい日に作れると重宝しますよね!
小豆はその日に準備して炊けるのをご存知ですか?和菓子の巨匠と言われる方のレシピをご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
⇒ 小豆の煮方は簡単!おいしいぜんざいや煮小豆を時短で作ろう!
土鍋でのもち米の炊き方は?
よりおいしく仕上がりそうな土鍋や早く時短で作れそうな圧力鍋も、炊飯器のように簡単に炊けるのでしょうか?順に見てみましょう。
土鍋でもち米を炊く場合のポイントは、火加減に注意して炊くことです。また、もち米は優しく研ぎましょう。
【材料】
もち米 2合
水量 360cc
1⃣ もち米(2合)を炊飯器で炊くのと同じ要領で洗い、こちらは、一時間程水に浸しておきます。
2⃣ 浸漬した水は捨てて、土鍋にもち米と水2カップを入れて沸騰するくらいの中火で炊きます。
3⃣ ふつふつと湯気が出てきたら、弱火にして15分程炊きます。
4⃣ 火を止めて、後は15分から20分くらい蒸らし、最後にゆっくりかき混ぜて完成です。
土鍋で炊く場合、炊飯器と違うところは、1時間ほど浸漬が必要なところです。ずっと火加減を見ておかないといけないのですが、その点を除けば、意外と土鍋も簡単ですね。
また、手間をかけただけおいしく出来上がることは間違いなさそうです。
圧力鍋でのもち米の炊き方は?
次は圧力鍋での炊き方です。こちらももち米は優しく洗ってあげてください。
【材料】
もち米 2合
水量 360cc
1⃣ もち米(2合)を炊飯器で炊くのと同じ要領で洗ったら、一時間くらい水に浸しておきます。
2⃣ 浸漬した水は捨て、圧力鍋にもち米と水2カップを入れて火にかけます。
3⃣ 蓋をして圧力がかかったら、弱火にして5分ほど炊いて火を止めます。
4⃣ 蓋を開けられるようになったら、蓋をあけて下からしゃもじで返すように混ぜて完成です。
こちらも炊飯の前に1時間ほど浸漬が必要です。お分かりになったかもしれませんが、圧力鍋ではなんと5分でもち米を炊くことができるんですね!うれしい時短ですね。
土鍋も圧力鍋もどちらも慣れれば簡単に炊けそうですが、どちらかというと土鍋は火加減がちょっと難しそうですね。
圧力鍋がご家庭にあれば、圧力鍋の方が簡単そうですし、時間も大幅に短縮できるので、できれば圧力鍋で炊いてみるといいですね。
圧力鍋で黒豆も簡単に炊けますよ。黒豆の煮方、こちらもチェックしてみてください。
⇒ 黒豆の圧力鍋で色落ちしない、しわを作らない煮方をご紹介!
せいろや蒸し器でのもち米の蒸し方は?
せいろや蒸し器でつくるとお餅つき用のもち米の下準備ができます。炊飯器では水加減などやはり難しいようなので、おもちをつくには蒸籠や蒸し器を使って炊きましょう。
せいろや蒸し器でもち米を炊く場合のポイントは、
✅ 時間をかけてたっぷりの水分を含ませること
✅ 炊きあがりに余分な水分をとばす
ことです。
【材料】
もち米…お好みで
水量…適宜(もち米を浸すのに使います)
1⃣ もち米を炊飯器で炊くのと同じ要領で洗い、こちらは、2時間程、水に浸しておきます。炊くときに水はすべて切りますので、水の量はたっぷり使います。また、水分はたっぷり含ませた方がいいので、できれば8時間ほどの浸漬が理想です。
2⃣ 浸漬した水は捨てて、蒸し器に布をひいて、25~30分ほど蒸します。
3⃣ 蒸し終わったら、すぐにほぐします。蒸し器の周りから1周するようにもち米を蒸し器の淵からはがしていきます。十文字に切ったら、底からひっくり返すように空気を入れながら、やさしくほぐしてあげます。
蒸し器でもち米を蒸すのも意外と簡単ですね。これで餅つき用のもち米の準備できました。あとは杵と臼や、餅つき用の機械でお餅を作れます。
蒸し器でもち米を蒸すときの注意点は、蒸し終わったときにすぐにほぐすことです。放置しておくと、硬くなって周りにくっついてしまいます。ちょうど、もち米が蒸し上がる時間には、キッチンで待機しておくといいですね。
また、夏場は気温が高いので、室内ではなく冷蔵庫で保存しながら浸漬しましょう。また水も数回取り替えるのがおすすめです。
まとめ
普段はあまり炊くことがないもち米の炊き方は、水加減など難しそうすが、ちゃんと見てみるとそうでもないですね。覚えておけば料理のバリエーションも広がり、おはぎも手作りしたら美味しさがまた違ったものになりそうです。
いきなり土鍋や圧力鍋で炊こうとすると、火加減が難しく焦げてしまうかもしれないので、慣れないうちは簡単な炊飯器でチャレンジしてみてもいいですね。
是非、参考にしていただいて、もち米をおいしく炊いてみてください。