パセリの栄養と効能、茎にも効果?加熱もOKで食べ過ぎは?高血圧や妊娠中にもおすすめ!

 

パセリは、よくサンドイッチやお弁当の隅に添えられていますが、食べることなく残してしまうことが多いですよね。

 

でもそのパセリには栄養素が豊富に含まれ、しかもバランスがいいので、添えるだけなんていう脇役になるにはもったいないくらいなのです。

 

私たちの体に嬉しい効果・効能もたくさんあるパセリ、それを知れば絶対に食べたくなるはずです。今回は、パセリの栄養や効果効能、効果的な食べ方についてご紹介します。

 

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パセリの栄養と効果効能は?

 

パセリは、βカロテン・ビタミンB群・E・K・C・葉酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・銅・食物繊維などが豊富に含まれ、しかもバランスよく含まれています。

 

私たちが普段食べている野菜の中でも、これほど栄養価が豊富な野菜はあまりないほどです。その主な効果効能を早速見てみましょう。

 

生活習慣の予防・改善

パセリに含まれるβーカロテンには抗酸化作用があり、日常生活のストレスや喫煙などにより、体内で発生する活性酸素を除去する働きがあります。

 

活性酸素は血中の脂質を酸化させるため、これが動脈硬化の原因となるのですが、βカロテンはそれを防ぎ、血管を若々しく保ってくれます。

 

パセリの緑色にはクロロフィルと言う葉緑素が含まれているのですが、クロロフィルには、血中の悪玉を強力に下げ同時に善玉コレステロールを増やすので、血液がサラサラになり血流が改善するため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防・改善に効果があります。

 

また、パセリにはカリウムも豊富に含まれていて、カリウムは体内の余分なナトリウムを尿と一緒に体外に排出する働きがあり、体内のナトリウム量と水分量を調節してくれるので、高血圧の予防・改善にも効果があります。

 

⇒ 抗酸化作用とは?抗酸化作用とは?簡単にわかりやすくご紹介!活性酸素を抑えて健康な体を!

 

胃を健康に保つ・口臭予防

「パセリは毒消しに良い」と言われますが、これはパセリに含まれるピネンと呼ばれる成分に殺菌効果があるためです。

 

食後にパセリを食べると、毒消しをしてくれるだけでなく、消臭効果があるので、口臭も抑えてくれます。この成分は、体内だけで働くのではなく、料理に添えるだけでも食中毒の予防に効果があります。

 

また、ピネンには胃を適度に刺激して消化を促す働きもあり、パセリの香り成分であるアピオールには食欲を増進させる働きがあるので、食べ過ぎや飲みすぎで胃腸が疲れているときや夏バテのときなどに効果的です。

 

精神安定の効果

パセリに含まれるカルシウムの量は、野菜類で切干大根(乾)に次いで第2位と豊富に含まれています。

 

カルシウムには、健康な骨と歯を作る働きだけでなく、神経の働きに作用し、緊張や興奮を沈め、精神を安定させる働きがあります。

 

美肌効果・アンチエイジング

パセリに含まれるβカロテンは、老化の原因となる活性酸素を除去してくれるだけでなく、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜丈夫に保ってくれます。

 

また、パセリにはビタミンCも豊富に含まれていて、その量は野菜類で第2位です。

 

ビタミンCは、抗酸化作用によりメラニン色素の合成を抑えたり、コラーゲンの生成を促進する働きがあるので、しみやしわの予防・改善に効果があり、美肌効果が期待できます。

 

貧血予防・妊婦さんにもおすすめ

パセリには鉄分も豊富に含まれていて、その含有量は野菜類で第2位で、鉄分が豊富とされている小松菜の3倍以上になります。

 

鉄は、赤血球を構成する成分で、全身の細胞や組織に酸素を運ぶ働きがあります。

 

体内で鉄が不足すると、貧血になり、立ちくらみや動悸、疲れやすくなると言った症状が起こりますが、パセリには鉄の吸収を高めるビタミンCも豊富に含まれているので、それを予防する効果があります。

 

パセリには葉酸も野菜類第3位と豊富に含まれていて、葉酸にも貧血を予防する効果があります。

 

また、葉酸は、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球を作り出すために欠かせない栄養素で、特に、細胞増殖が盛んな胎児の正常な発育のために必要な成分として、妊娠前や妊娠初期や妊娠中には積極的に取るようすすめられています。

 

腸内環境を整える

パセリに含まれるピネンと言う成分は、腸内の有害細菌の繁殖を抑えたり、腸の痙攣を抑える働きがあるので、過剰な下痢や便秘をコントロールしてくれます。

 

日常生活の中で、何となくお腹の調子が良くないなぁと言うときに、パセリは効果的です。腸内環境が整うことによって、全身健康や美容、ダイエットにも良い影響が出てくるようになります。

 

いつもメイン料理の横にちょこんと置かれていたパセリに、こんなにも優れた効果があったなんて、ちょっと驚きですね。

 

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効果的な食べ方、加熱すると?食べ過ぎは?

 

使い方や食べ方もあまり知られていないパセリですが、生でも食べられるので、きれいに洗って水気を良く吹いたら生のまま刻み、スープやサラダ、肉料理などの仕上げに振り掛けるだけで食事の栄養バランスを整えてくれます。

 

茎の部分は硬くて捨てがちですが、茎にも栄養はたっぷり含まれています。茎はみじん切りにして、天ぷらやフリッターなどの揚げ物の衣に混ぜると美味しくいただけますよ。

 

また、生のままだと葉の部分がモジャモジャで苦味もあるので、苦手な人も多いかと思いますが、茹でるなど加熱することで繊維が壊れて柔らかくなり、甘みも出てきます。

 

ビタミンCが熱に弱いですが、あとはほとんど加熱しても変わりません。またβカロテンは油と相性がよく吸収力がアップするのでむしろ油を使って料理をするのがよさそうですね。

 

パセリを使った料理としては、少し茹でてお浸しや和え物炒め物に入れるのもいいですし、丸ごと天ぷらにするのもおすすめです。

 

ただ、パセリは一度に大量に食べ過ぎると、血圧を急激に低下させたり、嘔吐や麻痺が起こることがあります。その摂取量とは約200gなので、そこまで一度に大量にパセリを食べることは無いと思うのであまり心配しなくてもよさそうですね。

 

また、妊婦さんがパセリを食べると流産の可能性が高まると言われていますが、こちらも過剰摂取した場合なので、適度に食べる程度なら心配ありません。

 

1袋に入っている量が多いので、なかなか減らないパセリですが、いろんな保存方法があって、冷凍や乾燥、オイル漬けにしておくとパスタやお料理のトッピングなどに使えてとっても便利です。

 

パセリの保存法や乾燥パセリ、オイル漬けレシピはこちらをご覧ください。

⇒ パセリの保存、乾燥や冷凍は?保存方法や保存期間、オイル漬けもおすすめ!

 

まとめ

 

料理の隅に置かれ残されがちなパセリですが、今回紹介したように、その栄養・効能は野菜の中でもトップクラスです。

 

ちょっと苦みがあったりしてなかなか食べづらいパセリですが、お弁当などに添えられているパセリにもちゃんと意味があるので、残さず食べるようにしたいですね。

 

また、茹でるなどして調理すれば、食べやすくなるので、是非、普段の食事に健康維持のために、パセリも食生活に上手に取り入れたいですね。

 

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