デコポンの食べ方、薄皮は食べる?栄養たっぷりで甘いのは選ばれた品質だからこそ!

 

へたがぼこっとなったのが特徴のデコポン(不知火)、かなり流通していますが、中の薄皮は剥いて食べるのかなど食べ方でちょっと悩んだりしませんか?

 

今回は、そんなデコポンの食べ方や名前の由来、栄養や効果、保存方法、選び方をご紹介します。

 

スポンサーリンク

 

デコポンの旬や名前の由来は?

 

デコポンの収穫時期、旬は2月から4月で、特に路地物の3月、4月の春先の季節においしい時期を迎えます。

 

デコポンっていう名前が何とも特徴的でキャラクターのような名前ですが、実はデコポンには正式名称があります。

 

「不知火」というのを聞いたり見たことがありますか?まず、「何て読むの?」と読み方がわかりませんよね。私も実は読めなかったのですが、これは「しらぬい」と読みます。 

 

不知火とは、デコポンを含む柑橘類の種類で、不知火とデコポンの違いは、「デコポン」は流通する際の登録商標で、デコポンという名前が使えるのは不知火の中でもある条件をクリアしたものだけなんです。

 

その条件とは、「糖度13度以上、酸度1度以下」というかなり高い基準をクリアした品種だけが付けられる名前なのです。不知火の中でも、一定の基準をクリアしたものだけが「デコポン」として販売されていたんですね。

 

一言でデコポンと言っても実は選りすぐりの品種ですから、価格も1個約200円くらいから高級なものは500円以上と値段には少し幅があるようです。

 

そんなデコポンは、温州みかんとトロビタオレンジの掛け合わせで生まれた、こちらも甘くておいしい柑橘類「清見」と、「ポンカン」の交配で作られた品種です。

 

不知火の意味は、この品種の栽培が熊本県の宇土郡不知火町から始まったことから、その土地名の「不知火」と呼ばれるようになりました。不知火の生産地は、2012年のデータで1位が熊本、2位が愛媛、3位が和歌山でこの3県で全体の生産量の65%ほどを占めています。

 

そして気になる「デコポン」という名前はヘタの周りがポコッと出っぱって盛り上がった独特の形から名づけられたそうです。他の柑橘類はどれがどれだか一瞬では見分けがつかないことがありますが、デコポンだけは一目瞭然ですよね。

 

ちなみに、金柑の「たまたま」をご存知ですか?このネーミングもとってもユニークです。最近の金柑は生で食べれてとってもおいしいんです。そんな金柑については、こちらもぜひご覧ください。

⇒ 金柑の食べ方は生で?効能や保存方法、選び方もご紹介!

 

デコポンの食べ方は?

 

でこぽんの皮は一見、とても固そうに見えるのですが、その外見とは裏腹に意外と柔らかく、剥き方はボコッと出ているほうから手で簡単にむけます。

 

先ほど糖度13度以上のみ厳選されているとお話しした通り、味は甘みが強いのが特徴です。デコポンははずれがなくいつも甘いなと思っていたので、これででこぽんが甘い理由がわかってすっきりしました。

 

いよかんやオレンジの皮は硬くて、手で剥こうとすると爪が割れそうになることもあり、包丁で切り込みを入れるなどして食べますが、でこぽんはその必要がありませんし、種もないので食べやすいです。

 

また、果物の香りにはリラックスさせる効果が含まれています。せっかくですから、デコポンの皮を剥くときもへたの部分を先に割って、じっくり香りも楽しんでから果実を味わってみてください。

 

そして、デコポンを食べるときにおそらく一番疑問に思うことは、薄皮(じょうのう)ごと食べるの?ということではないでしょうか。例えば、いよかんなどは皮が厚いのでほとんどの方が皮は剥いて食べるようです。

 

デコポンの薄皮はもちろん食べられますし、とっても薄くて食べやすいです。

 

これは好みだったり、幼い時からの習慣だと思うので、気になる方は剥いて食べてももちろん大丈夫ですし、ご自身の好きなように食べてくださいね。

 

面倒なので食べるという人や薄皮を剥くと手もべたべたに汚れてしまうので食べるという方もいますが、私はむしろ、喜んで皮を食べる派です。

 

というのも「皮」には、栄養がたっぷり含まれていることが多いからです。できればぜひ薄皮も食べることをおすすめします。

 

ただ小さいお子さんやご高齢の方には薄皮も硬くて食べにくいかもしれませんので、剥いてあげたほうがいいかもしれませんね。

 

りんごなどの果物やそら豆などの野菜の皮も栄養たっぷりです。

⇒ りんごの皮りんごの皮のべたべたは?皮も栄養がたっぷり、下痢にも効果あり!

⇒ そら豆の食べ方、皮ごと焼くのがいい?薄皮は取って食べるの?

 

スポンサーリンク

 

デコポンの栄養や効果効能は?

 

デコポンもみかんや他の柑橘類と同じように、たっぷり栄養を含んでいます。主な栄養と効果を見てみましょう。

 

✅ ビタミンC

デコポンはみかんと同じようにビタミンCを多く含んでいます。その含有量は、デコポンを2個(1個の可食部120g分)食べることで成人が1日に必要とする100㎎が摂取できるほどです。

 

同じくデコポンに含まれるシネフェリンという成分と共にビタミンCも免疫力を高め、風邪の予防に効果的です。また、抗酸化作用があり、老化の防止がんの防止、また生活習慣病の予防も期待できます。

 

✅ βクリプトキサンチン

みかんなどにも含まれる、がん予防効果が期待されるβ-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。

 

✅ ヘスペリジン(ビタミンP)

ビタミンとつくので、ビタミンと思われがちですが、実はヘスペリジンルチンなどのポリフェノールの一種を総称したものです。ヘスぺリジンはミカンなどの柑橘類に多く含まれます。

 

ヘスペリジンの効果としては、血流を改善したり、高血圧を予防、また花粉症のアレルギー反応を抑制する効果があります。

 

✅ ペクチン

デコポンの薄皮には水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。ペクチンには血糖値の上昇を防ぎコレステロール値を下げる効果があります。また、腸の働きを助けて、腸を整え、便秘の改善や解消にも効果があります。

 

他にも疲労物質を解消し、疲労回復に効果のあるクエン酸を多く含み、アンチエイジングなどにも効果があると注目されています。

 

おいしいデコポンの見分け方・選び方は?

 

甘くておいしいデコポンですが、よりおいしいデコポンの見分け方を知っておきましょう。

✔ ずっしりと重みのあるもの

✔ デコがでているもの

✔ 果皮が滑らかで、きめが細かいもの

✔ オレンジの色が鮮やかで濃いもの

✔ 果皮がうすくてやわらかいもの

 

果皮にハリがあるものは未熟で酸味があるので、しばらく置いて、追熟させましょう。

 

食べごろのデコポンは皮が柔らかくなったものですので、柔らかくなったら早めに食べてしまいましょう。

 

デコポンの保存方法は?

 

デコポンの保存方法は、風通しが良く、湿度の低い冷暗所であれば、特に冷蔵庫に入れなくても常温で保管しても大丈夫です。ただし、暖房の入っているところでは傷みやすいので気をつけてください。

 

また、糖度が13度以上と指定されているデコポンですが、もし、すっぱいものがあった場合、不知火はあるかもしれませんね、箱を開けた状態で暖かい所に置いて、少し寝かせてみてください。置いておくことで酸味が抜けていくそうです。

 

酸っぱいデコポンにはまだ当たったことがないですが、もしあった場合は試してみてくださいね。

 

まとめ

 

今回はでこぽんの食べ方と栄養についてご紹介しましたが、デコポンも実際手に取ってみると、とっても食べやすい果物です。

 

しかも、栄養たっぷりですので、春先のまだまだ寒くて、季節の変わり目にもなる頃には免疫力もアップしておきたいので、摂取しておくとその栄養効果も期待できますよね。

 

まだ食べたことがない、またはそれほど食べたことがないという方はこの春、ぜひ積極的に摂取してみることをおすすめします。

 

スポンサーリンク