私は、ミートソースやペペロンチーノ、カルボナーラなどのパスタ料理を作るときは、必ず塩を入れてからパスタを茹でているのですが、なかにはオリーブオイルを入れて茹でるという方や茹で上がった後に水にさらすという方もいますよね。
特にパスタを茹でている最中にオリーブオイルを加えるという人は意外と多く、オリーブオイルを入れることでパスタ同士がくっつかなくなり、後の工程がぐんと楽になります。
そこで、今回はパスタの茹で方とその呼び方、おいしく仕上げる茹で方、塩とオリーブオイルどちらを入れて茹でた方が良いのかなどについてご紹介します。
パスタの茹で方とその名前は?
よく「パスタはアルデンテが1番おいしい」と言われていますが、「アルデンテ」とはどのような意味か、あなたはご存知ですか?
アルデンテとは、イタリア語で「歯ごたえが残る」という意味で、よくスパゲッティやタリアテッレ、マカロニなどのパスタの茹で上がりに用いられる言葉ではありますが、実はパスタ以外の野菜やお米などを茹でたときにも使用される言葉でもあります。
あまりにもパスタのイメージが強いので、野菜やお米にも「アルデンテ」と使うなんて初めて知った方が多いのではないでしょうか。
そのアルデンテ、「歯ごたえが残るくらいってどのくらいのことを指しているの?」と疑問に思いませんか?実際、私もどのくらいの茹で具合のことを指しているのか全く分かっていませんでした(笑)。
調べてみると、アルデンテとは、パスタの中心に髪の毛ほどの太さの芯を残した状態のことであり、日本人に馴染みのある表現で表すと「コシがある」が最も近い表現になります。
ちょっと堅めの茹で上がりということですね。確かに茹で過ぎよりは、ちょうどいい硬さ加減かもしれません。
ちなみに、よく火の通った状態は「ben cotti (ベンコッティ)」、茹で過ぎた状態は「molli (モッリー)」と表現します。
アルデンテはよく耳にしますが、どちらかと言うとこの二つは好ましくない茹で方なので、ほとんど聞いたことがない方が多いのではないでしょうか。
パスタを茹でるときに塩やオリーブオイルを入れるの?
私はパスタを茹でる際、必ず塩を使いますが、オリーブオイルを使うという方も多いようです。実際、塩とオリーブオイルどちらを入れた方がおいしいパスタが完成するのでしょうか。
塩を入れてパスタを茹でた場合
パスタを茹でる際に塩を入れる理由として、次のようなことが挙げられます。
○ コシを出す
○ 沸点を上げる
ですが、実はどちらも根拠のない迷信なのだそうです!驚きですね。
では、なぜ塩を入れてパスタを茹でるのでしょうか?その理由は「パスタに味を付けるため」、意外と普通の理由でしたね。
パスタは、デュラム・セモリナと呼ばれる小麦粉と水のみで作られている麺です。
そのため、麺自体に一切味は無く、塩を加えずに茹でてしまうことで、アルデンテに茹でようが、絶品のソースと絡めようが、物足りなさを感じてしまい、美味しくありません。
ですが、塩を加えて茹でるだけで、麺自体に味が付き、ほっぺたが落ちてしまいそうな絶品パスタが完成するのです。
さらに、パスタを茹でた茹で汁はソースの濃度調整に使ったり、パスタを茹でているときにブロッコリーやアスパラなど野菜も一緒に茹でることもできますので時短にもなって、とっても便利で、おすすめです。
また、パスタを茹でながら、ソースを隣で作るのであれば、ゆで汁を少しずつ加えながらソースを作れるので、こちらも便利ですね。
オリーブオイルを入れてパスタを茹でた場合
オリーブオイルを入れて茹でると、パスタ同士がくっついてしまうのを防ぐ効果があると言われています。
ですが、これは生パスタやラザニアなどの幅広麺を茹でるときに用いるテクニックであり、一般的なパスタを茹でるときは必要ありません。
また、水と油は混ざり合うことが無いので、生パスタや幅広麺以外ではパスタ同士のくっつき防止にはならないのです。
ただ、オリーブオイルを加えることで吹きこぼれ防止やお湯の温度が下がるのを防ぐことにもなっていますので、全く役に立たないと言うわけではなさそうです。
また、茹でている最中ではなく、茹であがったパスタにオリーブオイルを少量たらして絡めると、冷めてもパスタが絡みにくくなるのでおすすめです。
結論としては、パスタを茹でる際、塩+オリーブオイルを茹で汁に加えるのが一番良いのかもしれませんね。
パスタを美味しく茹でるコツは?
何を隠そう私もそうですが、パスタは結構適当に茹でている方が多いのではないでしょうか?ですが、せっかくですので、おいしく茹でるコツを知っておくといいですね。
おいしく茹でるコツは次のような注意点があります。
✅ 大きめの鍋にお湯をたっぷり沸かす
✅ ぱっと入れてさっと茹でる
✅ お湯は沸々、パスタはゆらゆら
✅ 表示時間よりも早めに茹であげる
✅ 仕上げは手際よく
パスタはたっぷりのお湯で茹でないと、茹でている途中からパスタが引っ付く原因になってしまうので、必キャラ一覧ずたっぷりのお湯で茹でるようにしましょう。
また、茹で上がりにお湯を切るときは、多少お湯が残るくらいでソースを絡めたほうがおいしく仕上がります。
パスタは茹で上がったら、水で冷ます必要はありませんので、水にさらさないよう注意してくださいね。この手順で茹でると、アルデンテのおいしいパスタが完成します!
特に注意して頂きたいのが、次に紹介する「お湯と塩の割合」と「茹で時間」です。
茹でる時のお湯と塩の割合は?
まず1つめのポイント「お湯と塩の割合」についてご説明します。
おいしいパスタを作るには、パスタ100gにつき、水1リットルと塩20g(大さじ1と1/3)入れるのが良いそうです。
私はパスタを作るとき、沸かしたお湯に小さじ1杯ほどの塩しか入れてませんでしたが、結構多めの塩の量ですよね。
以前、イタリア人シェフがテレビ番組でパスタを作るときに、卵の大きさほどの量の塩を入れていたので驚いたのですが、イタリアでは茹でるときにかなりの量の塩を使うようです。これもパスタに塩分を付けるためだったんですね。
しょっぱいと感じる程度がパスタにとって最高の茹で環境となりますので、ここは惜しまずドバっと入れましょう。
ちなみに、パスタを茹でる際に使用する塩にこだわると、仕上がりが大きく変化します。
オススメはイタリアのシチリア島で作られている「SALTO PICCOLO (サルトピッコロ)」です。
(画像引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%…)
ラムネのような形をしており、お湯1リットルに対し1粒加えるだけでOKです!
人気のソルトのようで、アマゾンでは品切れでしたが、是非、次回パスタを茹でる際はこちらのサルトピッコロを使ってみてはいかがでしょうか?
パスタの茹で時間は?
もう1つのポイントは「茹で時間」です。
パスタは、トマト系・オイル系・和風系・クリーム系といった様々なソースを組み合わせて作られるフランス料理です。
私は面倒臭がり屋ですので、ついついサボってしまうのですが、おいしいパスタを作るためには、どのソースと絡めるのかによって茹で時間を逆算する必要があります。
例えば、ペペロンチーノなどのオイル系のパスタを作る場合、茹でてすぐにソースと絡めるならば茹で時間は表示時間ギリギリでも問題ありませんが、カルボナーラのようなクリーム系のパスタを作る場合は、フライパンでじっくりソースと絡めて作るため、その時間も考慮して茹でなければなりません。
そうでないと、パスタが伸びておいしくなくなってしまします。
アルデンテのおいしいパスタを作るためには、面倒臭がらず、しっかり逆算してから作るのがコツですね。
まとめ
今回はおいしいパスタの茹で方についてご紹介しましたが、お湯と塩の割合と茹で時間さえ守ることが出来れば、ご家庭でもプロのシェフが作った絶品パスタを楽しめます。
今夜はパスタという時は、この機会にご紹介した茹で方でぜひ実践してみてくださいね。