
健康に良いと注目されているりんご酢。古くから美容や健康面で効果が期待され、摂取されてきたようなので効果がたくさんありそうですが、実際、りんご酢にはどのような栄養や効能があるのでしょうか?
また、りんご酢の効果的な飲み方や注意点はあるのでしょうか?今回はそういった疑問と共に、簡単なりんご酢の作り方や、りんご酢を使ったレシピをまとめてみました。
りんご酢の栄養と効能は?
りんご酢の原料となるりんごには、「りんごが赤くなると医者が青くなる」という英語のことわざがあるほど、栄養が豊富な果物として知られています。まずはりんごの栄養や効果効能から見ていきましょう。
りんごの栄養と効果効能
リンゴポリフェノール
りんごに含まれるリンゴポリフェノールは、抗酸化作用があるので、体の老化を防ぐ効果が期待できます。また、消化吸収を抑えるためダイエット効果も期待できます。
参考記事
⇒ りんごの栄養、皮にも効能が!老化防止、整腸作用に美肌といいこと尽くし!
カリウム
りんごには豊富なカリウムが含まれていますが、このカリウムは、りんご酢になっても損なわれることはありません。
カリウムは余分な塩分を排出する働きを持つので、血圧の上昇を抑え、高血圧やむくみの予防に役立ちます。普通に食事をしても摂取できる栄養ではありますが、汗とともにカリウムが流れ出てしまうため、特に夏には不足しやすい栄養素です。
また疲労回復や新陳代謝の効果も期待ができるので、逆に不足すると、疲労・めまい・高血圧などの症状を引き起こすと言われており、カリウム不足が夏バテの原因のひとつとなっています。
酢の栄養と効果効能
また、リンゴ酢には、酢酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、アミノ酸といったお酢に含まれる成分もしっかり含まれています。
これらの効能としては、疲労回復・食欲増進・血圧やコレステロール値の低下・血行改善血糖値の上昇を抑制・肥満防止・肝臓病改善・骨粗しょう症の予防などがあります。では、ひとつずつ見てみましょう。
酢酸
酢酸は、強い殺菌作用があり、有害な細菌が侵入するのを防ぐ働きや血行を良くする働きなどがあります。冷え性や肩こり・腰痛などにも効果があるとされています。
りんご酸
リンゴ酸はリンゴに含まれる酸味で、食品の味を整える他、疲労回復や新陳代謝を高める効果もあります。
コハク酸
コハク酸は、がん細胞が増えるのを抑える働きがあるのでがん予防の他、肌をひきしめる効果もあるので、化粧品などにも使われています。
クエン酸
クエン酸は、疲労物質である乳酸を、炭酸ガスに分解して尿として排出する作用があります。乳酸は筋肉痛の原因ともなるので、筋肉痛予防としても効果的です。
アミノ酸
アミノ酸は、タンパク質の素となる成分です。血液や内臓・筋肉など身体のあらゆる組織を作っているなくてはならない成分です。
これらの成分は単体でもそれぞれ重要な役割を持っていますが、「クエン酸サイクル」と呼ばれる、「生きるために必要なエネルギーを作り出し、脂肪や乳酸を分解し、エネルギーに変換する」システムの素ともなっています。
クエン酸をはじめとする、必要な栄養を補う事でクエン酸サイクルが活性化され、疲労回復の促進や新陳代謝を活発にしたり、抗酸化作用の働きを助けるなど、様々な効果をもたらせてくれるのです。
食事の時に希釈した大さじ1杯のりんご酸を飲むことで、血糖の上昇を抑えられ、糖尿病の改善や予防にも効果があるとされています。
また、新陳代謝がよくなることで体内のデトックス効果が期待でき、老廃物が排出され、便通がよくなり便秘の解消も期待できます。薬が使えなくて便秘に悩む妊婦さんにもおすすめですね。
りんご酢の効果的な飲み方や摂取量は?いつ飲むの?
りんご酢のさまざまな効果がわかったところで、次にどのように飲めば効果的なのか見てみましょう。
☑ りんご酢の効果的な飲み方は?
りんご酢の効果的な取り方は小さじ1杯~大さじ1杯を5~10倍くらいに薄めて、1日3回食後や食間などに飲むのがおすすめです。ただ、これは1週間に1回とかではなく、毎日続ける事が大切です。
リンゴ酢には糖分が含まれているので、効果的に摂取するには薄めて飲んだ方が良いと言われているため希釈します。中にはストレートで飲めるお酢もありますが、そうでないものをストレートで飲んでしまうと胃や歯にダメージを引き起こす可能性があります。
お酢のおいしい飲み方は、牛乳や豆乳、炭酸水やサイダーなどでソーダ割りをしたり、水割りもおすすめです。また、はちみつと水や炭酸水で割ったり、お湯で割ってホットで飲むのも冬は体が温まるのでおすすめです。
☑ 飲むときの注意点
酢には胃酸の分泌を促進する作用があり、空腹時は胃に負担をかけてしまうため、食間や食後など、飲むタイミングはできれば食事と一緒に取るのがいいですね。そうすることで、血糖値の上昇を抑えたり、カルシウムの吸収を高める効果も期待できます。
飲みすぎも食道や胃を荒らしたり、人によっては便秘や下痢になることもあるので1日の摂取量は守りましょう。
また、お酢を飲むことで歯のエナメル質がはがれるとも言われていますので、お酢を飲んだ後は口をすすぐか食後に歯磨きをすることをおすすめします。
簡単に作れる手作りりんご酢!
りんご酢は、毎日飲んだほうが効果があることがわかりましたね。そこで、りんご酢はスーパーなどで市販のものを買えますが、実はご家庭で簡単に作ることもできます。しかも、いつもは捨ててしまう皮と芯を使ってです!
材料は、りんごとお酢と氷砂糖で、使用するお酢は穀物酢でもいいですし、お好みで黒酢や黒糖酢、米酢に変えてもOKです。甘いのが苦手な人も、酸っぱいのが苦手な人も自分の好みの甘さに調整できるのでおすすめです。
りんごは糖分の高い種類のものを使うと美味しく仕上がりますよ。こだわりがあれば、オーガニックや有機りんごを使ってもいいですね。
手作りりんご酢のレシピ
【材料】
りんごの皮と芯…1個分
穀物酢…300ml
氷砂糖…150g
ガラス瓶(密閉できるもの) 1個
【作り方】
1⃣ ガラス瓶は10分ほど煮沸消毒しておきます。
2⃣ りんごはよく洗い、しっかりと水気をふき取ります。皮を剝いて芯も使うので取っておきます。(もちろん実の部分を入れてもOKです。)
3⃣ 煮沸消毒した蓋つきのガラス瓶に材料を全部入れて密閉します。
4⃣ 冷暗所で保管し、2週間後に皮と芯、果実を取り出し、リンゴ酢をこして別の煮沸消毒した保存容器に移し替えてできあがりです。
出典: http://cookpad.com/recipe/1723107
りんごの皮を剥いて、お酢とお砂糖を加えて保存するだけの簡単レシピです。
実際に作ってみると、とても簡単であっという間に作れました。材料はリンゴ(ふじ)1個と氷砂糖90g、お酢は200mlほどと若干上記のレシピをアレンジして、お砂糖を少なめにしました。
出来上がるまでに2週間待ちきれませんでしたが、飲んでみると味がまろやかで飲みやすい、おすすめのお酢です。ぜひ作ってみてください!
★ こちらは作って3日ほど経過したものです。皮と芯、果実も1個丸々入れようと思ったら瓶が小さくて入らなかったので、果実だけ半分にしました。

追記:2週間経過したので、今度は作ったりんご酢を使って、レモン酢を作りました。最近、話題になっているレモン酢ですが、りんご酢を使用すると相乗効果があるんですよ。
⇒ レモン酢の効果や効能、作り方や摂取量、飲み方をチェック!

みなさんもりんご酢を作ったら、次はレモン酢にもチャレンジしてみてください!ちなみに、レモン酢は翌日から飲めるんです。
レモン酢を作ったので、余ったりんご酢は画像の通り、少ししか残りませんでした。おすすめのおいしいりんご酢の飲み方は牛乳で割るです。さわやかヨーグルトのような味でとってもおいしかったです!

保存期間は、砂糖をたくさん入れると保存期間も長くなるので、お砂糖の量にもよると思いますが、1ヶ月ほどは冷蔵庫で保存が可能ですよ。
りんごの種類や栄養たっぷりりんごの皮についてはこちらもぜひチェックしてみてください。
⇒ りんごの種類と品種、人気のりんごは?皮のべたべたは「油あがり」!
⇒ りんごの皮は農薬でべたべたではない!下痢にも聞くリンゴの皮の栄養は?
りんご酢のおすすめレシピ
りんご酢は飲み物として摂取するのもいいですが、使い方としては、ピクルスを漬けるのに使ったりドレッシングに混ぜてみたり、食事として摂るのもおすすめです。いつものお酢の代わりにも使えるので、ぜひアレンジしてみてください。
リンゴ酢のコールスロー
【材料】
キャベツ…4~5枚
人参…1/3本
冷凍コーン…ひとつかみ
ハム…3~4枚
A(オリーブオイル・リンゴ酢…各大さじ1、マヨネーズ…大さじ2、塩…一つまみ、こしょう…少々)
【作り方】
1⃣ キャベツ・人参は千切りにして塩もみしておきます。ハムも千切りにし、冷凍コーンは15秒ほど湯がき、水気を切ります。
2⃣ ボウルにAを合わせておきます。
3⃣ キャベツ・人参の水分をしっかりと絞り出し、全ての材料を混ぜて出来上がりです。
出典:http://cookpad.com/recipe/4164575
普段のキャベツだけのコールスローに人参やハムをプラスしたちょっと贅沢できれいな彩りのサラダです。りんご酢を加えて甘酸っぱい味で美味しくいただけます。
鶏もも肉の照り焼き
【材料】
鶏もも肉…1枚
塩こうじ…大さじ1~2
A(リンゴ酢…大さじ1、しょうゆ…大さじ1と1/2、はちみつ…大さじ1)
【作り方】
1⃣ 鶏もも肉を一口大に切り、塩こうじに30分程つけておきます。
2⃣ フライパンで両面焼き、Aを加え、照り焼きにして完成です。
出典:http://cookpad.com/recipe/4168556
こちらも鶏肉を漬けておいて、焼いて調味料を合わせただけの簡単レシピです。それほど酸っぱさを感じないおいしい仕上がりです。
最近はお酢ブームですね。いろんなお酢があってしかも体にいいと来たらどんどん作ってしまいたくなりますね。
⇒ 酢生姜の作り方、食べ方、摂取量は?保存期間や効果効能もしておきたい!
まとめ
今回はりんご酢の栄養と効果効能、効果的な飲み方とりんご酢の作り方、おすすめレシピなどをご紹介しましたが、簡単に作れて、身体にいい効果がたくさんあるのですぐにでも作りたくなったのではないでしょうか?
摂取するのであれば、毎日続けて飲んだほうがいいりんご酢ですが、他のお酢に比べても値段も高いので、いつもは捨ててしまうりんごの皮と芯で自宅で簡単に作れるのですから、作らない手はないですね。
この機会にぜひ、りんご酢を毎日の生活に摂りいれて、健康で疲れにくい身体を手に入れましょう。