卵酒って話には聞いたことがあっても、最近では実際に作って飲んだ事のある方は少ないのではないでしょうか?
卵酒は言い伝えでは風邪にいいと言われていますが、実際に風邪に効果はあるのでしょうか?また、卵酒の作り方や飲み方なども知りたいですよね。
今回はそんな卵酒の風邪への効果や子供さん用のレシピを含む簡単でおいしい卵酒の作り方、飲み方について調べてみました。
卵酒とは?
前述のとおり、卵酒って聞いたことはあっても実際に飲んだことがある人って少ないと思うのですが、あなたはいかがですか?昔から風邪には卵酒が民間療法としていいと言い伝えられているくらいですから、きっと効果はあるんだと思います。
イメージとしては、温めたお酒の中に卵をポトンと割り落として、混ぜて飲むイメージがありますが、Wikipediaで調べてみたところ
「鶏卵、日本酒、砂糖(またははちみつ)を混ぜ合わせたアルコール飲料。ホットカクテルの1種」
とありました。「ホットカクテル」なんて卵酒にはちょっと似合いませんが、なんだかおしゃれですよね。
卵酒は風邪に効果があるの?
卵酒が風邪に効果があるのか疑問でしたが、実際に風邪の時に飲んだ方の話を聞いてみるとすごく効果があるそうです。
まず卵酒に使うお酒は日本酒ですが、日本酒に含まれるアデノシンという成分が風邪に働きかけてくれます。
アデノシンは血管が収縮するのを防ぎ、血管を広げたままの状態にし、体温を上昇させてくれます。つまり、お酒を飲むと体が温まるのはアデノシンの効果だったんですね。身体が温まることで、寝つきもよくなるという効果もあります。
また、日本酒は糖分やアミノ酸を含むことから風邪で体が弱っているときには栄養補給にもなります。
一方、卵には良質なたんぱく質が含まれていますが、そのたんぱく質が体力を回復させてくれます。
卵の中の卵白に含まれる酵素、リゾチームは抗炎症効果で細菌の細胞壁を壊す効果があります。リゾチームが風邪の細菌を壊し、体外に排出することから風邪に効くとされています。また、免疫増強効果もあるので風邪の症状を和らげて、回復を促すんですね。
こうして、同時に摂取することで卵の栄養と日本酒の栄養、そして体を温める効果で風邪の症状を和らげて、卵酒は風邪に効果があるということになるんですね。
風邪や喉の具合が悪い時は、はちみつやレモンも大活躍です。こちらも一緒にチェックしてみてくださいね。
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卵酒の飲み方は?
以前、あるテレビ番組でお医者さんが風邪をひいたときに卵酒を飲んでいるというのを見たのですが、お医者さんが飲むくらいですので効果があるんだろうなと思って見ていました。
そんな卵酒を飲むタイミングは、できれば風邪の引き始め、気づいたらすぐに処置をしたほうが回復も早いので、引き始めに飲むのがおすすめです。しかし、風邪をひいてしまってからや風邪が回復しかけているときなど、いつ飲んでも大丈夫です。
飲む時間はやはり寝る前が効果的です。飲んだ後すぐにお布団に入れるように寝る準備をした段階で飲むのがいいですね。
また、風邪の時はアルコールを飲まないほうがいいと言うので、日本酒が入った卵酒は飲んでもいいの?と疑問に思いますよね。
卵酒はお酒と言っても日本酒をしっかり加熱してアルコールを飛ばすので、特に気にする必要はなさそうです。
後で子供用のレシピをご紹介しますが、未成年の子供に飲ませても大丈夫なのですが、その時は日本酒の量を少量にして、しっかりとアルコールを飛ばしておきましょう。あまり気になるようなら、与えるのはやめておきましょう。
風邪薬との併用は絶対ダメ!
また、卵酒を飲む前に気を付けてほしいことがあります。それは、風邪薬を飲んでいるときには、卵酒は一緒に飲まないことです。卵酒は、できれば風邪の引き始めの、まだ薬も飲んでないときに飲んで早く処置するのが効果的です。
風邪薬には「抗ヒスタミン薬」という睡眠薬とおなじような中枢神経を抑制する働きがあるので、卵酒を飲んだ場合、アルコールがより働いてしまいます。
一緒に飲むことで、薬の効果が効かなくなったり、逆に効きすぎて体内に異常をきたすことも考えられます。ですので一緒に摂取するのはやめましょう。
また、風邪薬だけでなく、他の薬の服用中も卵酒を含むアルコールの飲酒は控えましょう。せっかく薬で体の調子を良くしようとしているときに、飲んで体調を崩してしまうと元も子もありませんよね。
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卵酒の作り方は?
先にお話ししましたが、卵酒の作り方、コップに卵を入れてあったかいお酒を注ぐだけというイメージがありますが、きちんとした作り方を見てみましょう。
卵酒の見た目はちょっと柔らかめのプリンで、口当たりがとっても優しくてふわふわした感じです。
とろとろの卵酒
【材料 1~二人分】
卵・・・・・・ 1個
日本酒・・・・120~180ml
砂糖・・・・・・大さじ1
子供用ミルク卵酒
卵・・・・・・1個
牛乳・・・・120ml
砂糖・・・・大さじ1
日本酒・・大さじ2
出典:http://cookpad.com/recipe/252940
⇒ とろとろの卵酒
作り方は、材料をすべて合わせてお鍋かボールに入れて混ぜます。材料を入れたものより大きめのお鍋にお湯を沸騰させ、そこに材料をいれたボールを湯せんにかけ混ぜます。とろっとしてきたら完成です。咳止めや冷え性の改善に効果のある生姜を入れるのもおすすめです。
お子さん用の卵酒は先にお酒を湯せんにしてアルコールをしっかり飛ばしてあげてください。
作るときに火にそのままかけてしまうと、だまになりやすいのですが、この方法だとお鍋で湯せんで温めながら作るので、だまになる心配がありません。見た目はプリンのような卵酒ですが、風邪で辛い時に飲んで寝れば風邪も一蹴できそうですよね。
また、日本酒の代わりに同じ分量で焼酎を使って作ることもできます。こちらもお子さんに与えるときはしっかりアルコールを飛ばしてあげてくださいね。
ちょっと作り方が違いますが、こちらもわかりやすいのでぜひチェックしてみてください。
【動画:日本の風邪ごはん「たまご酒」】
作るときに注意することは?
先ほどのレシピでは失敗することもほとんどないと思いますが、卵酒を作るときのコツがいくつかありますのでご紹介します。
☑ お酒は料理酒ではなく、ちゃんとした日本酒を選びましょう
☑ 最初によく混ぜましょう
☑ 日本酒はゆっくり少しずつ注ぎます
☑ 温めすぎると固まってしまいます
☑ とろみがでたところで火は消しましょう
最初に白身もしっかり混ぜることで、なめらかな口当たりになります。ちょっと泡経つくらいでも大丈夫です。お砂糖を加えると一層泡立ちやすいですよ。
他にも体をあたためる生姜やお砂糖の半分をはちみつに変えたりとアレンジしてもいいですね。また、甘酒を少し加えてみるのもおすすめです。
ちなみに、作るのに失敗してしまうと
✖ 生臭い
✖ 卵がとじ卵みたいに固まった
✖ 分離した
となってしまいますので、気を付けて作ってみてくださいね。
風邪でなくても体があったまって冬には特におすすめの米麹で作る甘酒の作り方はこちらをご覧ください。生姜を忘れないでくださいね。
⇒ 酒粕の米麹甘酒の作り方は?効果や飲む量は?習慣的に飲むのが効果的!?
実は海外でも人気の卵酒!
実は海外にも卵酒に似たものがあります。まずはこちらイギリスのEgg nogs (エッグノッグ)
【動画:心も体も温まるイギリスの卵酒「エッグノッグ」の作り方】
日本酒の代わりに、牛乳とお酒で作っていますね。風邪の時に飲むようですので、日本の卵酒とほぼ同じ感覚ですね。
そして、ドイツにも卵酒があるそうで、ドイツでは日本酒の代わりにラムを入れて作るそうですよ。ただこれは病気の時に飲むものではなく、どうやら嗜好品のようです。
バニラエッセンスを加えたり、生クリームも入れてとデザート感覚ですね。
こうして海外でも卵酒が飲まれてるなんてワールドワイドなドリンクまさに「ホットカクテル」なんですね。ドイツの卵酒は風邪には効果がないかもしれませんが、寒い冬には体があったまっていいかもしれませんね。
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まとめ
今回は卵酒の効果や作り方についてまとめてみましたがいかがでしたか?卵酒はただの言い伝えだけではなく、実際に風邪には効果があることがわかりましたね。
卵酒に使うお酒もアルコールを飛ばすので、ぜひ、風邪の引き始めの早い時期にあったかい卵酒を飲んでしっかり睡眠をとって、風邪を治してくださいね。