グレープフルーツの効果は?血圧や疲労回復、不妊にも効果がある?

 

レモンとオレンジと並ぶ柑橘類のグレープフルーツ。レモンよりは甘いけれど、ちょっと苦味もあるので苦手な方も多いかもしれませんね。

 

近年では、グレープフルーツは疲労回復やリラックス効果、ダイエットにも良いと注目されています。

 

今回は、そんなグレープフルーツの栄養や効果についてご紹介します。

 

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グレープフルーツの栄養や効果は?

 

グレープフルーツは約90%が水分ですが、たんぱく質、脂質、ビタミン類、ミネラル類、ポリフェノール類、クエン酸類など沢山の栄養素を含んでいます。

 

また、グレープフルーツを1つ食べても70kcal~120kcalと低カロリーなため、ダイエットにも向いていると言われています。

 

では、早速グレープフルーツに含まれる主な栄養素とその働き、効果を見ていきましょう。

 

✅ ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素による体内の老化や酸化を抑え、シミの原因となるメラニン色素の無色化から、美肌効果も期待できます。また、動脈硬化などの生活習慣病の予防やがんの予防、坑ストレスホルモンの生成、鉄の吸収率促進などの働きがあります。

 

他にも、コラーゲンの生成に働き、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割もあり、肌にハリをもたらしてくれます。

 

ビタミンCは人にとって様々な役割を果たしてくれビタミンであるのにもかかわらず、人の体内では作ることのできないビタミンです。そのため、食事などで摂取する必要があり、不足すれば欠乏症状が現れる可能性があります。

 

グレープフルーツには100g当たり36mgのビタミンCが含まれており、グレープフルーツを1個食べれば、1日に必要なビタミンCを摂取することができますよ!

 

健康にいい果物と知られるキウイにもビタミンCは豊富に含まれています。キウイの栄養はこちらをご覧ください。

⇒ キウイの栄養と効能は美容と健康にいい!葉酸も豊富で妊娠中にもおすすめ!

 

✅ 食物繊維(ペクチン)

グレープフルーツの果肉や袋、皮の裏側のふわふわした部分にペクチンは多く含まれています。ペクチンには抗酸化作用や消炎作用があり老化防止に効果があります。

 

また、人の体内では食物繊維として働き、整腸作用やコレステロール低下作用もあり便秘解消にも効果的です。

 

✅ クエン酸

クエン酸は酸味の主成分です。細胞内の酸素が欠乏し、乳酸が増えることで疲労は起こりますが、クエン酸はその乳酸の増加を抑制し分解する働きがあります。

 

またクエン酸は、ミネラルを包み込み、体に吸収しやすい形に変える「キレート効果」も引き起こしてくれます。

 

✅ リモネン

グレープフルーツの香り成分であるリモネンは、体内で脂肪を燃やす働きのある「UCPたんぱく質」の活動を助けます。

 

このUCPたんぱく質は普段はあまり働くことはないのですが、グレープフルーツの香り(リモネン)が刺激となり体の脂肪燃焼を始めます。この作用により体内脂肪や体重の減少をもたらすので、グレープフルーツはダイエットに最適と効果的と言われています。

 

以前、「グレープフルーツの香りで痩せる」と話題になったことがありますが、それはこのリモネンの作用によるものだったんですね。

 

また、リモネンはストレスを解消し、集中力アップに役立つとも言われています。

 

✅ ナイアシン

ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠な成分です。また、お酒の量に比例して消費され、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解します。

 

✅ ナリンギン

ポリフェノールの一種で果肉付近に多く含まれ、グレープフルーツのほのかな苦味の成分です。

 

血中脂肪酸を分解したり、花粉症などのアレルギー症状を緩和したり、免疫力を高めたりする働きがあります。また、食欲を抑制する働きもあります。

 

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高血圧の予防にいい?

 

グレープフルーツにはカリウムが100g当たり100mg~150mgと豊富に含まれています。カリウムは血液中のナトリウムと共に細胞の物質交換を行う大切なミネラル成分で、余分な塩分を体外へ排出し血液中のナトリウム濃度を調節する働きがあります。

 

「塩分を取りすぎると高血圧になる」と言われますが、塩分を取りすぎると血液中のナトリウム濃度が高くなります。すると腎臓が水分を多く血液に含ませて、ナトリウム濃度を一定に保とうとします。

 

するといつもより多くの水分(血液)が血管に流れることになり、血管は圧力で膨らみ、上下左右にも圧力をかけてしまいます。これが高血圧の原因となるのです。

 

塩分の多いものを食べたとき、尿の量が減ったり、むくんだりしたことはありませんか?それは血液中のナトリウム濃度が上がり腎臓が血液中の水分量を増やしたことが原因と考えられます。これを防いでくれるのがカリウムです。

 

カリウムは増えすぎたナトリウムを尿として排出する働きがあるです。

 

また、グレープフルーツに含まれるナリンギンには血流を改善させ血液をサラサラにする働きがあります。カリウムとナリンギンのW効果で、グレープフルーツは血圧に良いことが分かりますね。

 

ただし、元々、高血圧で既に薬によって治療されている方は、グレープフルーツを食べて良いかお医者さんや薬剤師の方に相談してください。

 

薬の成分によっては、グレープフルーツが必要以上に薬の効果をもたらしてしまう恐れがあります。

 

疲労回復にもぴったり!

 

グレープフルーツに含まれるクエン酸は、クエン酸回路(TCAサイクル)と呼ばれる人間の代謝工程を動かすために必要な成分です。

 

先程、クエン酸には疲労の原因物質である乳酸の増加を抑制し、分解する働きがあると紹介しました。これはクエン酸によりクエン酸回路が活発に働くからです。

 

また、ナイアシンが脂質・糖質・たんぱく質の代謝を補助したり、アセトアルデヒドの分解をしてくれることによって、体がだるい、すっきりしないなどの症状を和らげてくれます。よって、グレープフルーツは疲労回復に良いとされているのです。

 

クエン酸と言えばレモンがまず思い浮かびますよね。レモンもはちみつ漬け塩レモンでおいしく保存しましょう!

⇒ レモンの保存は冷凍も、はちみつレモンや塩レモンで保存もおすすめ!

 

不妊にも効果があるの?

 

「グレープフルーツを高温期に食べると良い」と言う説があります。

 

葉酸は胎児奇形を防ぐのに役立つとされており、妊娠前や妊娠中の方には積極的に取るよう勧められています。グレープフルーツには1個あたり30mcgしか葉酸が含まれておらず、不妊に良いと言う根拠はありません。

 

ただ、グレープフルーツにはリモネンによるストレス解消、精神安定、不眠解消といった効果が期待できますし、健康に良い成分も沢山含まれていますので、そういう面では不妊に良いと言ってもいいかもしれませんね。

 

妊娠中、または妊活中には摂りたい葉酸。葉酸を含む食べ物はこちらをご覧ください。

⇒ 葉酸の多い食べ物や飲み物は?妊娠中や妊活中の方におすすめ食材18選!

 

グレープフルーツの効果的な食べ方は?

 

そのまま食べても十分美味しく、栄養を取ることができるグレープフルーツですが、苦味が苦手な方ははちみつをかけていただくと食べやすくなりますよ。

 

はちみつと一緒に摂ることではちみつの美容や便秘解消によい成分の効果も期待できます。

 

また、グレープフルーツを食事の前に半分~1個食べると、食欲を抑制する効果と血糖値の急激な上昇を防ぐ効果から、ダイエットにも有効と言えます。

 

まとめ

 

今回はグレープフルーツの栄養や効果についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?美容と健康にうれしい効果がたっぷりのグレープフルーツ。

 

今まで、あまりグレープフルーツを手に取らなかったという方も、今日から少し食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

また食べるだけでなく、匂いにも様々な効果があり、アロマの精油としても使われているほどですので、皮の部分も捨てずに活用したいですね。2,3日天気のいい日に干して、お風呂に入れるとリラックス効果だけでなく、むくみやデトックスにも効果的ですよ。

 

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