春になると出荷される新玉ねぎ。収穫してすぐに出荷されているので普通の玉ねぎに比べて水分が多くて柔らかく、苦味もほとんどないので、サラダにして生で食べると美味しいですよね。
加熱調理する際もすぐに火が通るのでとても使いやすいですし、甘さも増してとろとろになって何とも言えないおいしさです。
「でも、新玉ねぎはすぐ腐ってしまう…」そうですね、新玉ねぎは長期保存には向いていません。しかし保存方法を正しくすれば、もう少し長く保存できるんですよ。
今回は新玉ねぎの保存方法、保存期間についてご紹介します。
新玉ねぎの保存方法は冷蔵庫でOK?
一般的に、新玉ねぎを買ってきたら、私もそうですが、冷蔵庫の野菜室で保存する方が多いと思います。
お使いの冷蔵庫にもよりますが、野菜室は大体90%の高湿度に設定されているものが多く、これは、ほとんどの野菜は高湿度で保存するほうが水分の蒸発と乾燥を防ぐことができ、鮮度を保てるからです。
しかし、新玉ねぎは湿気に弱いため、冷蔵庫の野菜室でそのまま保管するとすぐに腐ってしまいます。ですので、置き場があるなら、野菜室ではない冷蔵室の方がおすすめです。
ただ、冷蔵庫での保存法も、一つずつ新聞紙で包み、3日~1週間程度で使い切るのがベストです。
新聞紙を一度くしゃくしゃに、しわしわにしてから優しくふんわりと新玉ねぎを包んであげると、空気の逃げ場ができてより保存状態がよくなります。
また、新聞紙が濡れているとそこから腐ってしまうので、濡れている箇所がないか十分に確認してから包んでくださいね。
他にも冷蔵庫以外に、例えば常温で新玉ねぎを保存することはできるのでしょうか?
新玉ねぎ、常温での保存は?
基本的に新玉ねぎの保存場所は、湿気の少ない日陰で風通しの良い所とされています。ですので、家に軒下がある場合は、茎の部分を紐などで結んで吊るしておけばOKです。
吊るし方はこんな感じですね。
ただ、スーパーなどで買ってきた新玉ねぎは、ほとんど茎がついていないのでこれでは吊るせませんね。
そんな時は、みかんなどが入っている赤いネットもいいですが、ストッキングを使用しても便利です!つるし方は、ストッキングを右足と左足の真ん中部分で切り離し、足の入る部分に新玉ねぎを入れて軒下に吊るします。
片足に新玉ねぎが4~5個入りますが、1個ずつの方がそれぞれ重なるところが無く傷みにくいのでおすすめです。
軒下がない時は、家の中で、直射日光の当たらない比較的湿度が低く、風通しのよいところに吊るしておきましょう。ただ、キッチンは湿度が意外と高いので注意しましょう。
新玉ねぎの数が少ない場合は、冷蔵庫に入れる時の様に、ふんわり新聞紙で包んで、食卓の上などで通気性のよいかごのような容器に置いておく方がすぐ取り出せて便利です。
ただやはり、新玉ねぎは普通の玉ねぎに比べて水分が多く腐りやすいです。
常温保存は条件が良ければ、1週間以上保存できる場合もありますが、最近は春でも暑い日やジメジメした日があったりするので、新玉ねぎがすぐに傷んでしまう可能性もあります。
そういったことから、やはり冷蔵庫に入れて早めに使いきる方が安心ですし、おいしくいただけますよ。
カットした新玉ねぎの保存は?
また、一度カットした新玉ねぎは、切り口から傷んでくるので、必ず冷蔵庫に入れ早めに使い切るようにしましょう。
皮を剥いて半分だけ使って残ってしまった時は、空気に触れないようにしっかりとラップで包んで保存します。カットしたものはタッパーなど密封容器に入れて保存します。
玉ねぎは小さく切ったものほど腐りやすいので、スライスしたものやみじん切りしたものは翌日には使い切るのがいいでしょう。
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新玉ねぎは冷凍保存もできる?
せっかくのみずみずしさが無くなるので味は落ちますが、加熱調理用として保存しておくなら、新玉ねぎも冷凍保存がおすすめです。
冷凍するには、使いたい用途に合わせてカットしておくといいですよ。例えば、
〇 くし型にカットしてシチューや肉じゃがに
〇 スライスして炒め物や味噌汁に
〇 みじん切りしてソースに
このように用途別にカットして、フリーザーバックに入れてしっかり空気を抜いて冷凍庫に入れます。保存期間は1ヵ月程度、冷蔵庫よりもかなり日持ちしますよね。
ラップで包んで保存してもいいのですが、どうしても隙間ができてしまい、冷凍焼けしてしまう恐れがあります。フリーザーバックだと、冷凍用に作られているので最適です。
1回分ずつ分けても良いですし、薄く平べったく冷凍すれば、使うときに使いたいだけパキパキと割って使うこともできますね。
他にも、スライスしたものをあめ色になるまで炒めてから冷凍しておけば、ソースなどに使用する際、時短にもなって便利です。
ただ、新玉ねぎを冷凍すると繊維が壊れ、あのシャキシャキとした食感は残念ながら無くなってしまいます。
新玉ねぎのせっかくのシャキシャキとした食感を楽しみたい、と言う方は冷凍保存せずに、買ってきたものを新鮮なうちに早めに使うようにしましょう。
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新玉ねぎを夏に保存する場合は?
新玉ねぎは春が旬ですが、ところによっては夏の季節にも収穫されます。すでにお伝えした通り、新玉ねぎは湿度に弱いため、夏に保存するには、常温では湿度も高くなってしまいがちなので、新聞紙でふんわり包んで冷蔵庫で保存し、できれば1週間以内に使い切ってしまいましょう。
実は何度か初夏の暑い日に新玉ねぎを常温で放置していたことがあったのですが、あっという間に傷んでしまい腐ってしまいました。ですので、やはり冷蔵庫での保存がおすすめです。
または、前述のとおり、調理しやすい形にカットして冷凍しておけば保存期間は1ヶ月あるので、余裕をもって使い切ることができますね。
新玉ねぎの見分け方、食べ方は?
美味しい新玉ねぎの見分け方はご存知ですか?
新玉ねぎは水分をしっかり含んでいるので、重みのあるずっしりとしたものを選びましょう。また、皮がブヨブヨしていない、しまった硬いものがおすすめです。
辛みがなく、甘味の強い新玉ねぎは、生はもちろん、ちょっとバターで炒めてステーキやチキン、豚肉のソテーに添えてもおいしいですし、天ぷらにするのもいいですね。
ちなみに生で食べるときに、カットしたものを水にさらしてもいいのですが、さらしすぎると「アリシン」という栄養成分が流れでてしまうので、短めに2,3分にとどめておきましょう。
アリシンの効果はご存知ですか?
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他にも、オーブンやグリルで丸ごと焼くのもおすすめです。また、シンプルにコンソメスープにしてもおいしいですよね。
普通の玉ねぎと同じで、いろんな料理に使えて便利な新玉ねぎ。カレーに入れてもおいしいですが、たくさん入れすぎるとすごく甘くなってしまうので注意が必要です。
最近人気の玉ねぎの酢漬けもおすすめです。大量にあるときに消費するのに酢漬けはいかがですか?
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まとめ
今回は新玉ねぎの保存方法や保存期間についてご紹介しましたが、水分が多く、甘みが強い新玉ねぎ。普通の玉ねぎよりも柔らかいので調理の時短にもなりますし、旬にしか手に入らないのでついつい大量に買ってしまいがちです。
しかし、新玉ねぎは傷みやすいのが特徴です。旬の時期の新玉ねぎはやはり生が一番美味しいですし、マリネにしたり、ドレッシングを添えただけでも十分おいしくいただけますよね。また、生で食べると血液がサラサラになったりとうれしい効果もあります。
冷蔵なり冷凍なり、ある程度の保存はできますが、あの新玉ねぎのみずみずしさを損なわないためにも、上手に保存しておいしく食べてくださいね。