フライに使用して、余ったパン粉はどうしていますか?袋をクリップで留めてそのままストッカーに逆戻り、乾燥タイプのパン粉であれば一般的にはその保存方法でも問題ないとはされているのですが、果たして本当に大丈夫なのでしょうか。
今回はパン粉の保存方法、冷蔵庫や冷凍庫、常温での保存期間や、ダニ防止、パン粉の使い道などについてご紹介します。
パン粉の保存方法は?保存容器や保存期間は?
パン粉は常温で保存OK?
スーパーでパン粉を探していると、パン粉には「生パン粉」と「乾燥パン粉」の2種類があることに気が付きます。
生パン粉とはふんわりとしたどちらかと言うと生のパンをそのまま崩したような感じで、乾燥パン粉はさらさらカリカリとした手触り、しっかりと乾燥させてあるのがわかります。
同じパン粉ではありますが、生パン粉は35%前後、乾燥パン粉は14%以下と、その水分含有量も大きく異なります。従って、保存方法もこの両者では異なるのです。
未開封であれば生パン粉・乾燥パン粉のいずれも常温での保存が可能です。ただし、開封後は、生パン粉は常温保存ができませんので、すぐに使うのであれば冷蔵庫で、しばらく使わないのであれば冷凍庫で保管をする必要があります。
乾燥パン粉は開封したものでも常温保存が可能です。その場合には、密閉容器に入れて保存をします。しかしながら、常温で保存をすると室温の変化や湿度の影響などを受けやすく、また害虫の被害にも遭いやすくなるため、品質の劣化を防ぐためにも冷蔵庫での保存がおすすめです。
開封後の乾燥したパン粉は、常温での保存期間は約半年です。
パン粉の保存、冷蔵庫では?
パン粉を冷蔵庫で保存するには、密閉容器に入れて保存します。100円ショップのタッパーやジッパー付きの保存袋でも大丈夫です。
長期保存が可能な乾燥パン粉の保存におすすめな容器は、ペットボトルです。綺麗に洗い、良く乾かしたペットボトルに入れて保存をすると、寝かせても立てても保存ができるし、使う際にも適量を取り出しやすいのです。
ただ、冷蔵庫で保存をする場合に注意したいのは、冷蔵庫内と外での温度差による結露が保存容器内に発生し、そこからカビにつながることです。ですので、使用する場合には、速やかに取り出し、速やかに元の場所に戻すことが必要です。
冷蔵庫での保存期間は生パン粉だと、1週間、乾燥パン粉は約半年程です。
パン粉の保存、冷凍庫では?
すぐに使う予定のない生パン粉は冷凍してしまうと安心です。乾燥パン粉はともかく、生パン粉は冷蔵保存に比べて保存期間が伸びますので、開封したら迷わず冷凍してもいいくらいです。
乾燥パン粉の場合は冷蔵でも冷凍でも保存状態や保存期間に差はありませんので、収納スペースの加減で保存場所を選ぶと良いですね。
冷凍保存方法は密閉容器に入れるかフリーザーバッグ、冷蔵保存でもご紹介したペットボトルでの保存も可能です。
乾燥パン粉の場合には、水分が少ないので冷凍してもサラサラのままなので、そのまま使用可能です。生パン粉を使用する場合には、使用する分だけを取り出しておけば5分ほどで解凍できますのでそのまま使用して下さい。
冷凍での保存期間は生パン粉は1ヶ月ほど、乾燥パン粉は約半年ほどです。
ダニが発生したら?ダニ防止には?
身の毛もよだつ様なお話ですが、台所の特に小麦粉や片栗粉、パン粉などに付きやすい「コナダニ」というものが存在するのです。え、と思うかもしれませんが、開封した粉類の袋をクリップなどで留めて常温保存していると、あっという間にダニに侵食されてしまいます。
密閉容器に入れていてもダニはほんの数ミリの隙間があれば入り込めてしまいますので、虫害を防ぐにはストックを持たないか冷蔵・冷凍保存をすることが必要となります。
ダニが発生したパン粉や粉類を口にすると、アレルギーのある方ならばアナフィラキシーショックなどを起こしてしまう恐れもありますので、万が一発見したらすぐに処分をしてくださいね。
なかなか減らないパン粉の使い道は?
賞味期限が差し迫っているのにパン粉を使う料理が思いつかない、使い切れない、というパン粉の使い方、どうしたら使い切れるでしょう。実はパン粉は串カツやフライの衣以外にも様々な活用方法があるのです。
フレンチトーストに!
フレンチトーストにパン粉?と思うかもしれませんが元は同じパンですから。パン粉にフレンチトーストの卵液を吸わせ、牛乳パックなどで型を取り焼き上げれば元がパン粉だなんて想像もつかない仕上がりになりますよ。
普通のフレンチトーストよりも更にふわふわもちもちの食感が楽しめるのでぜひ、試してみてください。
パンケーキにも!
フレンチトーストにできるのであればパンケーキも、作れてしまいます!小麦粉を切らしていたというときにはパン粉で作ることができるんですね。
牛乳100cc、卵1個、砂糖大さじ1、パン粉50gを混ぜ、パン粉が液体の中でふやけたら焼きます。お好みでバニラエッセンスなどを加えても美味です。
カリカリにしてトッピングに!
オリーブオイルを熱したフライパンでカリカリに仕上げ、サラダなどのトッピングにするのもおすすめです。ガーリックやバジル、粉チーズなどで風味漬けすれば様々な味のトッピングが楽しめます。
まとめ
今回はパン粉の保存方法についてご紹介しましたが、開封したら特に生のパン粉は気を付ける必要があります。
パン粉や粉類に虫がついてしまうというのは、知らないと気が付かないうちに使用してしまっているかもしれません。想像すると怖いですよね。
案外、粉類やパン粉って常温保存しがちですし、密閉容器に入れてあると、それだけで安心してしまうんですよね。ですがダニなんかはアレルギーを引き起こすものですし、気分の良いものではありませんから未然に防ぎたいもの。それには冷蔵庫や冷凍庫での保存は必須です。
すぐに使ってしまいたいという時はパンケーキやトッピングなどにして使って、上手に活用してみてくださいね。