アスパラの栄養と効能、効果的な調理法は?むくみや疲労回復には効果抜群!

 

シャキシャキした歯ごたえとほんのりとした甘さがおいしいアスパラガス。1年中出回っていますが、太陽をいっぱい浴びて1日にぐんぐんと成長する旬のものは甘味があって最高においしいですよね。

 

夏が旬の野菜には、体力を増強したりする栄養が豊富に含まれているのですが、アスパラガスはどうなのでしょうか?

 

今回は、アスパラガスの栄養や効能、効果的な食べ方や調理法について調べてみました。

 

スポンサーリンク

 

アスパラガスは古代から伝わる野菜

 

手軽に調理ができて、シャキッとした歯ざわりとみずみずしさが魅力のアスパラガス、きっと好きな方も多いですよね。

 

みなさんもご存知の通り、アスパラには緑のアスパラガス白いホワイトアスパラがあります。色が異なるのは、栽培方法の違いによるものなのですが、土を盛って茎に日光を当てないように栽培したものがホワイトアスパラです。

 

ただ、グリーンアスパラガスの方が太陽の恵みを十分に受けて育っているのでホワイトアスパラとは比較にならない程、栄養価が優れています。

 

そんなアスパラガスは古代エジプト時代から食用として栽培され、生薬としても利用されていました。このことから、非常に体に良い野菜ということがうかがえます。

 

また、名前の由来に関しては、

アスパラガスという名称は古代ギリシャ語に由来し、「裂ける」という意味の単語が派生したものだと言われている。

だそうで、確かににょきにょきと先端が裂けるように成長しますよね。

 

一日に何センチも伸びる成長力と言えば、たけのこがありますが、こういった野菜には相当のパワーやエネルギーが詰まっていて、私たち、人間の体にもよい影響や効果を与えてくれるものが多いです。

 

そんなアスパラガスは獲れたては格別で、で茹でないで食べることができます。また、アスパラはあくがないので焼いたり、炒めて食べるときは下茹での必要はありません。

 

アスパラガスのおいしい食べ方に塩ゆでがありますが、やはりゆでる時間は大事です。おいしい茹で方やゆで時間はこちらをご覧ください。

⇒ アスパラの茹で方やゆで時間、レンジやフライパンで何分?

 

アスパラガスの栄養は?

 

そんなグリーンアスパラガスには、代表的な栄養素としてアスパラギン酸ルチン、グルタチオンが含まれています。他にも、βカロテンやビタミンB1・B2・C、鉄、カリウム、カルシウム、葉酸や食物繊維も含まれ、栄養価の面からも高く評価されている緑黄色野菜です。

 

では、それらの栄養素にはどういった効果効能や働きがあるのか、見てみましょう。

 

アスパラギン酸

アスパラギン酸は、その名前からもわかるようにアスパラガスから発見されたことで、その名前が命名されました。

 

アスパラギン酸はアスパラガスの主成分でアスパラ特有の非必須アミノ酸の一種うま味成分でもあります。疲労の素となる乳酸の分解を促すので疲労回復の効果が非常に高く、滋養強壮スタミナ増強にも効果があります。

 

他にも、皮膚に対しては新陳代謝を活性化させ、保湿の作用があることから美肌効果も期待できます。

 

アスパラギン酸は、身体を元気にして新陳代謝を高め、疲労回復にも高い効果を発揮することから、栄養ドリンクや内服用の医薬品、また、化粧品にも使われているほどです。

 

滋養強壮と言えばこちら、長芋もすごいんです!がんをも克服する力、ぜひチェックしてみてください。

⇒ 長芋の栄養と効果効能、加熱するとどうなる?「山のうなぎ」で滋養強壮の長芋パワー!

 

ルチン

アスパラガスの穂先には、特に栄養が豊富に含まれていますが、その穂先に含まれるルチンは、毛細血管を強く丈夫にする働きがあり、その結果、血圧が下がり高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。

 

肌の老化防止生活習慣病の予防にも効果的です。

 

グルタチオン

ガンなどの病気の原因をつくる活性酸素を抑える働きをもつグルタチオンは新陳代謝を高め、体や肌の老化を防止するので、美肌効果が期待できます。

 

また、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防肝機能を向上する効果もあります。

 

βカロテン

強い抗酸化作用があり、体に悪い影響を与える活性酸素を除去し、健康維持のために体内に入ってきたウイルスと戦い、免疫力をアップします。また、高血圧や動脈硬化の予防や改善も期待できます。

 

⇒ 抗酸化作用とは?簡単にわかりやすくご紹介!活性酸素を抑えて健康な体を!

 

ビタミンB

発がん性物質でもある過酸化脂質の分解を促し、高血圧や動脈硬化、心臓病などの生活習慣病の予防に効果的です。

 

皮膚や毛髪、爪などの成長に不可欠で、特に子供の成長期には必要なビタミンです。目の健康を保つことでも知られています。

 

ビタミンC

ビタミンCにも抗酸化作用があり、免疫力のアップや風邪の予防に効果的です。また、肌や体の老化を防ぎ、高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防に効果的です。シミの生成を抑制するため、美肌効果も期待できます。

 

ビタミンE

ビタミンEにも抗酸化作用があり、体内の酸化を防ぎ、老化を防止します。また、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を防ぎます。

 

そのほかにも、貧血気味の方には必須の、骨や歯の発育に欠かせないカルシウム、腸内環境を整え、便秘の改善や大腸がんを予防する食物繊維、動脈硬化を防ぎ、妊婦さんには必須の胎児の発育に欠かせない葉酸なども含んでいます。

 

⇒ 葉酸の多い食べ物や飲み物は?妊娠中や妊活中の方におすすめ食材18選!

 

スポンサーリンク

 

アスパラガスの効果効能は?

 

細長いアスパラガスには実に多くの栄養が詰まっていましたが、どういった効果があるのか、まとめてみました。

 

疲労回復効果

アスパラギン酸にはスタミナを強化したり、体内の老廃物を処理して新陳代謝を高めることから、疲労回復の効果が多いに期待できます。

 

高血圧の予防、動脈硬化の予防、血流の改善

穂先に含まれるルチンは毛細血管を強く丈夫にし、血圧を下げる働きがあり、ひいては血流を改善することから、間接的に血圧を下げる働きがあるとされています。そのため、高血圧や動脈硬化、脳卒中の予防にも効果があります。

 

むくみ防止

アスパラガスに含まれるアスパラギン酸とカリウム に利尿作用があり、利尿作用によって体内の毒素や老廃物を排出し、肝機能を促進します。そのため、高血圧や膀胱炎の予防などの効果が期待できます。と同時にむくみを改善防ぐ効果もあります。

 

がんの予防

ルチンはビタミンCと一緒に働くことで相乗効果となり、抗酸化作用を高めることから、体内の余分な活性酸素の働きを抑制し、また、グルタチオンもがんなどの病気の原因を作る活性酵素を抑える働きがあるのでがんの予防に効果的です。

 

免疫力の向上、風邪の予防

穂先に含まれるルチンはビタミンCとの相乗効果でお互い抗酸化機能を高めることから、免疫力のアップや風邪の予防に効果的です。

 

美肌効果

アスパラギン酸が新陳代謝を促進し、またその利尿作用によって体内の毒素、老廃物を排出することから美肌・美容効果が期待できます。また、皮膚の代謝を活性化させる働きやビタミンCのシミやしわの生成を抑制することからも美肌へと導きます。

 

アスパラガスには、実に様々でバラエティにに富んだ効果があることがわかりました。一つの野菜で、老化防止やがんの抑制、疲労回復や美肌などこれだけ多くの効果があるのはうれしいですね。

 

アスパラガスが大好きで、特に旬の季節にはしょっちゅう食べていますが、改めてこれだけの効果があったとは驚きです。

 

アスパラガスの効果的な食べ方は?

 

アスパラガスは茹でたり、炒めたり、焼いたりといろんな調理方法で美味しく食べられますが、加熱してもビタミンやミネラルの成分の流出ほとんどないのが特徴です。

 

ただ、穂先に含まれるルチンは水に溶けやすい成分ですので茹でるよりも、炒めたり、焼いたり、揚げるなどして調理することをおすすめします。特に、油やお肉の脂肪分などと一緒に摂ることで、βカロテンの吸収率をアップできるのも特徴です。

 

食べ方をそれほど選ばなくても栄養がきちんと摂れるのは使いやすくて助かりますね。

 

たくさん購入しても、できるだけ保存状態を良くしておいしい状態で食べたいですよね。冷凍保存できるアスパラの保存方法はぜひこちらをチェックしてみて下さい。

⇒ アスパラの冷凍保存、ゆで時間や解凍方法は?お弁当にも大活躍!

 

まとめ

 

今回はアスパラガスの栄養や効果効能についてご紹介しましたが、日ごとにぐんぐんと育つアスパラガスにはさまざまな栄養と疲労回復に始まり、がんや高血圧などの予防や美肌効果まで様々な効果があることを理解していただけたと思います。 

 

特に、疲労を感じている方、肌荒れなどでお悩みの方にぜひおススメしたい野菜です。ぜひ今後、食卓にアスパラガスを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

アスパラは食べる前に下処理していますか?根元をカットするだけでない、アスパラの下ごしらえ、筋の取り方や皮むき、はかまの取り方はこちらをご覧ください。

⇒ アスパラの下ごしらえ、炒める、焼くときも必要?はかまは剝く?冷凍保存時も?

 

スポンサーリンク