きゅうりの栄養と効果効能は? 夏バテやむくみ、いらいら解消に効果的!?

 

代表的な野菜は?と聞かれまず頭に思い浮かぶのは、トマト、玉ねぎ、そしてきゅうりではないでしょうか?主に生食としてサラダなどに大活躍のきゅうりですが、夏バテに良いという話を聞いたことがありますが、実際のところどうなのでしょう。

 

今回は、そんなきゅうりの栄養や効果効能、きゅうりの効果的な食べ方などについてまとめてみました。

 

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きゅうりの栄養は?

 

実は、きゅうりは「世界一栄養のない野菜」としてギネスに認定されています。というのも、きゅうりの90%以上は水分でできているので、栄養があるのは残りの10%足らずという事になります。これでは、ギネスに認定されるのも仕方がありませんね。

 

きゅうりの水分は全体の95%と言われています。ということは、ほぼ全てです。そんなきゅうりですので、ビタミンなどもわずかには含まれていますが、栄養素はやはり注目するほど含まれていません。

 

その中で唯一、多めに含まれているのがカリウムです。

 

カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)の排出や、腎臓に溜まりやすい老廃物の排出を促す働きを持ちます。そのため、むくみの解消高血圧の予防に効果的とされています。また、筋肉の収縮をスムーズにする働きもあります。

 

その他、きゅうりにはホスホリパーゼと言う脂肪分解酵素が含まれている事が2010年に発見されています。

 

ホスホリパーゼ

ホスホリパーゼは、脂肪膜を構成しているリン脂質を分解します。他の野菜に含まれているものに比べて、きゅうりに含まれているものは特に分解力が強いと言われています。

 

きゅうりに含まれるその他の栄養素には、抗がん作用がある苦み成分「ククルビタシンC」や血栓ができるのを予防すると言われている香り成分「ピラジン」が含まれています。

 

栄養は少ないようですが、その食感とほのかな味で存在感はしっかりありますよね。サンドイッチにきゅうりが入っていないとちょっとがっかりです。

 

わが家でも常に冷蔵庫に入っている食材で、スティック状にしてお味噌やマヨネーズで食べるとどんどん食べてしまいます。特に新鮮なきゅうりの歯ごたえはたまらないですね。

 

 

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きゅうりの効果効能は?

 

きゅうりは夏が旬の野菜ですので、やはり夏バテカリウムが大きなキーワードです。

 

カリウムは前述のとおり、体内の余分なナトリウムを排出するので、血圧を下げてくれます。そのため、高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。ほかにもむくみを解消したり、尿の出をよくしたり、体内の老廃物を取り除いて血液を浄化、またイライラを鎮めたり、胸やけを予防するといった効果も実は期待できるんです。

 

暑い時期に大量に汗をかくと、カリウムも汗とともに流れててしまうので、低カリウム状態になってしまいます。カリウムが不足すると、食欲が無くなったり疲れやすくなったりと、夏バテの症状が出てきます。

 

暑い夏場が旬のきゅうりは、少ない栄養ながらもここが一番の活躍のしどころで、成分のほとんどが水なだけに食欲がなくても食べやすく、口や喉の渇きを潤すのにもぴったりです。

 

おまけに体を冷やす働きもあるので、不足しがちなカリウムを補いながら、体温調節もできるというまさに夏にうってつけの野菜です。また、冷やすということでは、熱を下げる効果もあります。

 

カリウムが不足してしまうと、食べ物から摂取した余分なナトリウムが体の中に過剰に残り、高血圧の原因となってしまい、血中のカリウムまで不足しだすと低カリウム血症を引き起こす事にもなります。

 

暑くて食欲がなくても、きゅうりでしっかりとカリウムを補強するのが一番、栄養価が低いきゅうりも、このために存在するのかもしれませんね。

 

また、ホスホリパーゼは脂肪を分解する酵素ですので、ダイエットの食材としてもぴったりですね。

 

きゅうりの効果的な食べ方は?

 

きゅうりは生で食べることが多いですが、炒め物などにして加熱することも可能です。

 

単体での栄養はあまりないきゅうりですので、栄養を摂ろうと思うと他の食材の栄養を一緒に摂るのが効果的です。

 

例えば、きゅうりはぬか漬けにすると、ぬかの持つ栄養成分をきゅうりが吸収するので、単体で食べるよりも効果的に栄養を摂ることができます。

 

米ぬかには、食生活で不足しがちなビタミンB群が豊富に含まれているのですが、そのビタミンB群をきゅうりが吸収し、乳酸菌も加わることから疲労回復の効果が期待できます。

 

また、ホスホリパーゼはすりおろすことでより多くの酵素を摂取する事ができます。脂肪を分解するので、ダイエットしたい方だけでなく、脂肪分が多い食事の時に一緒に摂るようにしても良いですね。

 

ただ、冷え症や胃腸が悪い方は、生でたくさん食べてしまうとまれに下痢を起こすこともあるので注意しましょう。

 

他にも、水分を多く含み、冷やす効果もあることから、日焼けをしたときなどに擦りおろしたものを患部にあてるのも効果的です。

 

まとめ

 

今回はきゅうりの栄養や効果効能についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。栄養面で見るとどうしても低くなってしまうきゅうりですが、夏バテ解消の効果が期待できますので、夏には積極的に食べておくに越したことはないですね。

 

栄養は低くても、シャキシャキとした食感もよく、彩りもいいのでサラダには欠かせないきゅうり、水分が多いのできゅうりパックにして外側から潤いを与えるという使い方もありますね。

 

夏の暑い時期にはぜひ、きゅうりを多いに活用して、夏バテに負けない体を作りましょう。

 

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